『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員Ｖ』香月美夜

本好きの下剋上～司書になるためには手段を選んでいられません～第四部「貴族院の自称図書委員V」 (TOブ... 香月美夜 TOブックス

 

他領の商人を迎えられるレストランを目指し、イタリアンレストランの経営に携わっているフリーダが、ローゼマインに足を運んで確認して欲しいとの要望を出すと、上級文官見習いのハルトムートが、直接的な要望が過ぎると不快感を表した。
そこでローゼマインは、下町の者に命令すればいいとしか考えられない貴族たちに釘を刺すために、まず、ハルトムートに共に目標に向かう者として行動・言動を行わなければエーレンフェストの発展は見込めないと諭すのだった。

他には、ランプレヒト兄様と結婚したアーレンスバッハのアウレーリアとの交流を行ったり、染物における新しい技術の導入と古い技術の復活を目指し、新たなる専属の称号を与える事を考え始めたりと、相変わらず大忙しなローゼマインだった。

貴族の探り合いの人間関係の大変さなど、シリアスな部分も大きいのですが、アルレーリアのヴェールへのアドヴァイスやその会話の過程で出てきたローゼマインの食いしん坊ぶりなど、なかなか、心温まりつつ笑えてしまうシーンも読みどころです。

また専属によって、エーファとの再会が叶うようになる事を願って止みません。