こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

新世界より 上・下

2009-04-14 00:00:00 | 未分類
貴志祐介さん『新世界より』上・下を読みました。

語り手は渡辺早紀。二一〇年十二月十日、神栖66町に生まれた。
彼女の生きる世界に住む人々は、誰しもが呪力を持っており、八丁標という注連縄の一種で、
外界と町を隔てていると言う。それというのも、外には悪霊や妖怪がうろついているからだ。
まるで、科学文明発達前の世界のようだが、未来の姿らしい。しかも、人口の激減した日本の町だと言う。

権力を持った人間の残酷さや偽善、逆に自己を犠牲にしても大切な仲間を思う心、
人間の美醜の全てが、ここに詰め込まれているような気がしました。

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