逢坂で油問屋を営む菱屋五郎次郎とたねの間に生まれた、きよと清五郎。
末っ子で甘やかされて育った清五郎と、畜生腹と言われる双子で生まれ、しかも心中者の生まれ変わりとされる男女の組み合わせだったため、隠して育てられたきよ。
清五郎が十八の時に大きな事件を起こしたため、江戸で料理屋を営む知人で古くからの取引先でもある川口屋源太郎に預けられる事となったが、家の事などやった事も無いとはいえ、奉公に上がるのに女中をつけるのもおかしいので、きよがお目付け役と世話役をかねて一緒に行く事となった。
江戸に来て一年になる文政六年(1823年)師走の七つ半(午後5時)
清五郎が、侍の左側からうっかりぶつかってしまったという。
刀は武士の命、切り捨てられてもおかしくない状況だった。
しかし、たまたまぶどう豆を買いに行くところだと知った侍は、清五郎が見栄を張って自分は料理人だと言ったことから、それならそれを煮た座禅豆を持ってきたら許してくれると言ったようだ。
そこで清五郎は、きよに泣きついて来た。
端から見ると、考え無しの弟と文句を言いつつも助けてあげるしっかりものの姉という組み合わせではあります。
ただ、今回の弟の嘘が、思いがけない姉の人生の転機を呼び込みそうです。
弟自身も、少しずつではありますが自立心が芽生えてきたようで、これからが楽しみです。
末っ子で甘やかされて育った清五郎と、畜生腹と言われる双子で生まれ、しかも心中者の生まれ変わりとされる男女の組み合わせだったため、隠して育てられたきよ。
清五郎が十八の時に大きな事件を起こしたため、江戸で料理屋を営む知人で古くからの取引先でもある川口屋源太郎に預けられる事となったが、家の事などやった事も無いとはいえ、奉公に上がるのに女中をつけるのもおかしいので、きよがお目付け役と世話役をかねて一緒に行く事となった。
江戸に来て一年になる文政六年(1823年)師走の七つ半(午後5時)
清五郎が、侍の左側からうっかりぶつかってしまったという。
刀は武士の命、切り捨てられてもおかしくない状況だった。
しかし、たまたまぶどう豆を買いに行くところだと知った侍は、清五郎が見栄を張って自分は料理人だと言ったことから、それならそれを煮た座禅豆を持ってきたら許してくれると言ったようだ。
そこで清五郎は、きよに泣きついて来た。
端から見ると、考え無しの弟と文句を言いつつも助けてあげるしっかりものの姉という組み合わせではあります。
ただ、今回の弟の嘘が、思いがけない姉の人生の転機を呼び込みそうです。
弟自身も、少しずつではありますが自立心が芽生えてきたようで、これからが楽しみです。
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