ミサイル畑

ＳＦマガジン２０１３年１月号に載っている草上仁さんの『ミサイル畑』を読みました。

遺伝子工学者の主人公は、会社の会長の愛人に声をかけたかどで研究部管理職の仕事から追われた。
今は、純農業惑星であるサンクト・ヨハネスブルクで、初任給に毛が生えたくらいの手取りで生活している。

主人公と弁護士志望のフライデー、そして農場主のフライデーシニアが、
真っ当に満足に生きていくために、会社の上司に仕掛けたこととは？

毛色の変わった様々な作物たちの有り様も面白いのですが、彼らの用意周到な計画も、
いっそう楽しめました。

『デアラピス』小瀬木麻美

デアラピス 価格：￥ 1,785（税込） 発売日：2012-07-21

三十分一万円もする小田桐静聴ルーム。
医師の資格もカウンセラーの資格もなく、その断りも明記しているのにもかかわらず、ただ客の話を聴くだけのこの部屋は、常連や口コミ客で一年先まで予約はほぼ満杯、キャンセル待ちの電話がひっきりなしという状況だった。

エスペランサという施設で育てられた真梨亜が、異父兄妹である兄・譲と出会い、その特殊能力から周囲の人々も困難に巻き込みつつ、乗り越えていく様が描かれています。

結果として、壮大なラブストーリーなのでしょうか？
私は、好きな物語でした。

デアラピス

小瀬木麻美さんの『デアラピス』を読みました。

三十分一万円もする小田桐静聴ルーム。
医師の資格もカウンセラーの資格もなく、その断りも明記しているのにもかかわらず、
ただ客の話を聴くだけのこの部屋は、常連や口コミ客で一年先まで予約はほぼ満杯、
キャンセル待ちの電話がひっきりなしという状況だった。

エスペランサという施設で育てられた真梨亜が、異父兄妹である兄・譲と出会い、
その特殊能力から周囲の人々も困難に巻き込みつつ、乗り越えていく様が描かれています。

結果として、壮大なラブストーリーなのでしょうか？
私は、好きな物語でした。

『シップブレイカー』パオロ・バチガルピ

シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF) 価格：￥ 924（税込） 発売日：2012-08-23

石油資源が枯渇し、地球温暖化により気候変動が深刻化した近未来のアメリカ。

まだ少年のネイラーは、食べていくために廃船から貴重な金属を回収するシップブレイカーとして働いていた。

ある日ネイラーは、超大型のハリケーンが通り過ぎたあとのビーチに、高速船が打ち上げられているのを発見した。

うまく立ち回れば、これで金持ちになれる。
しかし、中にはたった一人、黒髪と黒い瞳の少女が生存していたのだった。

少女を殺せば、金持ちになれる。
様々な葛藤に悩みながらも、ネイラーは人生の選択をしていきます。

ただただ、父親の横暴や暴力におびえていたネイラーが、それを乗り越え、搾取されるだけだった人生を変えていく姿を読み、ハラハラドキドキしながら応援していました。
面白かったです。

シップブレイカー

パオロ・バチガルピさんの『シップブレイカー』を読みました。

石油資源が枯渇し、地球温暖化により気候変動が深刻化した近未来のアメリカ。

まだ少年のネイラーは、食べていくために廃船から貴重な金属を回収するシップブレイカーとして
働いていた。

ある日ネイラーは、超大型のハリケーンが通り過ぎたあとのビーチに、高速船が打ち上げられているのを
発見した。

うまく立ち回れば、これで金持ちになれる。
しかし、中にはたった一人、黒髪と黒い瞳の少女が生存していたのだった。

少女を殺せば、金持ちになれる。
様々な葛藤に悩みながらも、ネイラーは人生の選択をしていきます。

ただただ、父親の横暴や暴力におびえていたネイラーが、それを乗り越え、
搾取されるだけだった人生を変えていく姿を読み、ハラハラドキドキしながら
応援していました。
面白かったです。