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起終点駅(ターミナル) 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2012-04-16 |
様々な理由で、生きにくい人生を過ごしている人々を描いた短編集です。
表紙を見たときは、柔らかで温かな物語を想像していたので、その違いに驚きました。
表題作からして、元裁判官の男が妻子と別れて一人、国選弁護人しか引き受けない弁護士として細々と生きている様を描いています。
私としては、「海鳥の行方」「たたかいにやぶれて咲けよ」に出てくる新聞記者の山岸里和と、彼女が出逢う人々に惹かれます。
どれも淡々としながらも、心に沁みる作品ばかりです。