遠野物語 (集英社文庫) 価格:¥ 540(税込) 発売日:1991-12-13 |
他の出版社のものを読んでいないので、そちらではどのようになっているのか分かりませんが、集英社版では語注が多く、それぞれの物語を容易に楽しむ事ができました。
ただ、獅子踊に古くより用いたる歌の曲は、よく分からないところが多くありました。
この本に収録されている「女の咲顔(えがお)」から、当時、笑顔と咲顔と区別していたことを知りました。
また「涕泣史談」から、柳田氏の時代になって、泣く事が少なくなったという事を知りました。
今もそんなに泣く人はいないと思いますが、泣くことの効用をうたう人はいるようです。
柳田氏以前の昔は、子どもを泣き止ませようとしなかったみたいですね。
季節について考えさせられる「雪国の春」など、色々と感じるところもありますが、長くなりますので、この辺りで私の感想としたいと思います。