こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『比類なきジーヴス』P・G・ウッドハウス

2016-06-11 19:31:40 | 読書感想
貴族階級でオックスフォード大学も出ているバーディー・ウースターだが、執事のジーヴスに言わせると「心根のいい気立ても良い若い紳士だが、知的ではなく精神的には取るに足らないお方」らしい。

そんなバーディーは、事ある毎に、惚れっぽい親友のビンゴ・リトルに彼女との橋渡しを頼まれたり、金づるの伯父・老リトル氏のご機嫌取りを頼まれる。
そして毎度、困った事態に陥るのだ。

まあ確かに、学習能力はありませんし、お人よしすぎますし、ファッションセンスも無さそうです。
あ、最後は余計か?
だからって、結末があれでは気の毒ですよね。

そう言いながらも、私もかなり笑わせていただいたので、ジーヴスの人の悪さをどうこう言えません。
メイベル嬢と老リトル氏のコックのことを除いては・・・ね。

10巻近く、続きがあるようなので、楽しみであり大変そうでもあります。
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『大中小探偵クラブ 鬼腕村の殺ミイラ事件』はやみねかおる

2016-06-10 19:37:23 | 読書感想
大中小学校の探偵クラブの部員は、六年生の3名。
神経質な性格だが、実質的な名探偵の佐々井彩矢。
彩矢の幼稚園からの友人で、大雑把な大山昇。
そして同じく、幼稚園からの友人で、バランスのとれた性格の真中杏奈。

さらに、3人の担任でクラブの顧問の風街美里先生もいる。

今回の依頼人は、医者の息子で有名私立中学を目指す北岡恵理人。
今年度から学力試験と同時にAO入試もあり、優れた自由研究の提出が求められるようになったため、協力してほしいと言うのだ。

テーマは「ミイラに守られた村の民間信仰」
小学校から車で一時間半の山の中にある鬼腕村では、村で人柱になって洪水を止めた人物のミイラに祈りを欠かさず、もしミイラが消えたら災害が起こると伝えられている。

彩矢たちは先生の運転する車で鬼腕村に向かったのだが、到着して翌日の早朝、またミイラが行方不明になったことが分かった。
また災害が起きるのか?
彩矢たちは、ミイラを見つけて問題を解決することができるのか?

昇は、相変わらず懲りもせず恋をして、いいところを見せようとしてはこけていますし、彩矢は柱時計の秒針の音が気になって時計を止めているし、大丈夫かいな?と思ってしまいます。

今回、一番の収穫は、恵理人がいくらかクラスになじめるようになった事でしょうか?
他にもあるのですが、事件の真相に関わるので内緒です。
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もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20`Paris

2016-06-09 19:57:58 | 美術館・博物館


北九州市立美術館分館で開催されている「最後の印象派」展に行ってきました。

チラシにもなっているアンリ・マルタンの「野原を行く少女」も、穏やかな中にカラフルな色彩の素敵な人物と風景の油絵なんですが、エドモン・アマン=ジャンの「リンとフランソワのアマン=ジャン兄弟」も愛らしく、エルネスト・ローランの「麦わら帽子」もほんわり穏やかな女性像で、素敵でした。

アンリ・マルタンでも「ラパスディード=デュ=ヴェール、ミサからの帰り」という風景画も好きです。

アンリ・ル・シダネルの「コンコルド広場」は、確か、夜の雨降るコンコルド広場が描かれていて、水たまりに風景が映り、全体的に雨にけぶっているところが美しく思えました。
静物画の「テーブル、白の調和」もいいですよね。隣に「赤色のテーブルクロス」を配置なさった学芸員さんのセンスも素敵です。

アンリ・デュエムの「カミエール、羊飼いと羊の群れ」「羊飼いと羊の群れ、夕暮れの海岸」「羊飼いと羊の帰還」が特に気に入って、中でも最初の分が昼の風景で、絵葉書になっている最後の分よりも、私は好きです。
日中、夕暮れ、日没前になっているんですよね。

逆に、夜の星空を描いているシャルル・コッテの「星の夜」も好きなんですよね。

リュシアン・シモンの「喪服姿のピグダン地方の家族」も暗めの色彩の中、光が際立って、その地方の独特の衣装がまた素敵に見えるんです。
同じ作者でも「私の家族」は、穏やかで温かなまなざしが感じられるような気がします。

エミール=ヌネ・メナールでは、やはり生き生きとした波が素晴らしい「オデー川、河口の眺め」が素晴らしいです。「ナイル川とテーベ山」も好きですけど。

エミール・クラウスの「リス川の夕陽」も日の光が素晴らしく美しく自然に描かれていて、感動しました。

あと、多分赤いサリーを身にまとったインド女性たちを描いたアルベール・ベナールの「ベナレス、ガンジス川のほとり」もあでやかで素敵でした。

長々と語ってしまいましたが、素晴らしい展覧会でした。
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『はるひのの、はる』加納朋子

2016-06-07 19:27:57 | 読書感想
佐々良川のほとり、半月形をした広い原っぱで、ユウスケははるひと名乗る少女に出会った。
彼女は未来から来て、ある目的のために過去を変えているという。

確かにある意味、はるひはエゴイストかもしれません。
でも、はるひの行動が多くの人々の命と心を救ったのですから、博愛主義者でもあると思います。
とても温かく優しい物語です。

また、文庫書き下ろしの短編も、ユウスケの能力によって親子が和解する、素敵な物語になっています。
単行本、既読の方にも、お勧めです。
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読書でも、外れを引く場合もあります。

2016-06-05 19:35:16 | 読書感想
今日、タイトルに惹かれてエッセイを読んだのですが、タイトル負けというか、普通の小説家さんの日常エッセイで、期待するほどじゃありませんでした。

あまり良すぎる題名も、良し悪しですね。
普通であれば、こんなものかと思えるものが、がっかりするほどになってしまうという。
名前は明かしません。
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