こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート3』福田和代

2017-07-07 19:40:39 | 読書感想
鳴瀬佳音三等空曹は、航空自衛隊航空中央音楽隊に所属し、アルトサックスを担当している。
同期の渡会俊彦三等空曹とは高校からの腐れ縁だが、彼が佳音に恋心を抱いている事は、佳音以外には周知の事実だ。

今回、ようやく渡会が佳音に告白した直後、南西航空音楽隊の後輩・松尾光一等空曹も、佳音に告白したのだった。

佳音の鈍さ加減はともかくとして、まあ、彼女の気持ちは分からないでもありません。
古女房という表現は、どうかと思いますが・・・(^^;)
ただ、周りの人々は、かなりヤキモキしたでしょうねえ。
読んでいる私も、大丈夫かしらと思ったくらいですし。

あ、そうそう。
今回も、彼女たちが色々な謎に取り組むのも相変わらずです。
六つの作品のうち、私のお気に入りは「ルージュの伝言」と「空みあげて」でした。
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『ミステリ国の人々』有栖川有栖

2017-07-05 19:27:17 | 読書感想
様々なミステリ小説に登場する多様で魅力的な登場人物について紹介するこの本。

こういう本を読了して思うのは「また、やってしまった」
そう!とても面白そうな作品が並んでいて、読みたい本が増えてしまうのです。

特に、面白いんだろうなあと思いつつ、横で待ち受けている積読本があるために目をつぶっている私といたしましては「やはり、それを薦めますか?」と、追われている気分になります。
なら、読まなきゃいいのにと思われる皆様。
それでも半分、嬉しく思ってしまうのが、困った読者心理でもあるわけです。

そんな訳で、今日も、ミステリ国やSF国、ファンタジー国や時代劇国の人々に思いを馳せながら、ワクワクと本を選ぶのです。
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『ビアンカ・オーバーステップ(上・下)』筒城灯士郎

2017-07-02 19:23:57 | 読書感想
筒井康隆さんの『ビアンカ・オーバースタディ』の続編です。

ビアンカ北町の妹・ロッサが、公園で消失してしまったビアンカを捜すため、未來や異世界を巡る物語です。

中学生の彼女には・・・いや、普通の人間にとっても、かなり過酷な状況が待ち受けています。

著者はそれまで、小説なんて一行も書いていなかったそうで、確かに他人の冗談に本気で乗っかるにも程があるくらい面白く読めました。三年かけただけのことはあります。

所々、筒井作品へのオマージュもあり、そういう面でも楽しめます。

また、筒井さんに引き続き、筒城さんにもあと書きで引き合いに出された編集長の太田さんも、お疲れ様でした。

最後に、一応断っておきますが、筒井さんのエロ・グロ・ナンセンスに耐性の無い方には、あまり、お薦めできない本でもあります。
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