こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『世界の終わりの天文台』リリー・ブルックス=ダルトン

2018-03-19 19:31:42 | 読書感想
北極圏の天文台で、他の人々が撤収する中、頑固に居残った老学者オーガスティン。

一方、地球へ帰還途上だった木星探査船のサリーを含む乗組員たちは、地球からの通信が途絶えた不安を抱えながら、航行を続けていた。

私がこの本のあらすじを読んだ時、新井素子さんの『ひとめあなたに・・・』と梶尾真治さんの『怨讐星域』をまず思い出しました。

人類がどうなったかも分からない状況なので、ぜひ、続編を!とも思いつつ、彼と彼女のその後についてどれだけ空想できるかも、読書好きの人々に対する挑戦なのかと考えたりもして、なかなか、面白い作品でした。
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『ディレイ・エフェクト』宮内悠介

2018-03-15 20:00:01 | 読書感想
今年の元日ごろから、東京中で実際の風景と太平洋戦争の後半の時代の景色が重なって見える現象が観測されるようになった。

表題作に加えて、マイナーなバンドを輝かせていた男の自殺の背景と真相を描いた「空蝉」と、全くご利益の無い神社とそれを拝む人々の独り言から成る「阿呆神社」があります。

シリアスな前半2作もいいのですが、自己中心的なようでいて人が良すぎる人々の「阿呆神社」も楽しく読めました。
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映画『グレイテスト・ショーマン』

2018-03-10 19:38:39 | 映画
今日は、久しぶりに映画を観てきました。

ミュージカル映画なのですが、初めから賑やかでパワフルな曲から始まり、正直「やかましいー!」と思いました(^^;)
ただやはり、ドラマティックでワクワクさせてくれそうなオープニングです。

大仰ながらも前向きで力強く、実にアメリカらしい内容でした。

曲の中では「ア・ミリオンドリームズ」「ディス・イズ・ミー」「リライト・ザ・スターズ」「フロム・ナウ・オン」が気に入っていますし、登場人物の中では髭の女性が、初めは人前から隠れていたものが次第に明るくなり、パワフルに「これが私」と歌いあげるところが大好きです。

ミュージカルでも、ロックなど今の音楽に寄せているので、それが大丈夫な人向けです。
私も、最近はロックなどから離れていましたから、ちょっと耳がきつく、脳も疲れたみたいです。
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『百貨の魔法』村山早紀

2018-03-07 19:54:03 | 読書感想
風早の街にある星野百貨店を舞台に、夢と魔法の出来事が次々と起こるこの物語。

エレベーターガール松浦いさなから始まり、社員からアルバイトまで、様々な人々の人生が紹介されていきます。
楽しい事ばかりでなく、つらい事もありますが、この百貨店はその何もかもを包み込んでくれているように感じられました。

登場人物の中では、特に、ドアマンの西原保と別館の佐藤健吾、そして、資料室の早乙女一花が好きです。
まあ大体において、村山さんのお話に出てくる人々は、皆さん素敵な方々なんですけどね。

先日の『コンビニたそがれ堂』と併せて読んでいただくと、楽しさが倍増すると思います。
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『コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙』村山早紀

2018-03-05 19:45:47 | 読書感想
優しいがためにとんでもないものを抱え込む事になってしまった淳。
離島に嫁ぐ前、亡くなった母親からもらいながら失くしてしまっていた手紙を取り戻したいと願う千花。
そして、星野百貨店の魔法の猫に願いを叶えてもらおうとする瑛太。

どれも、夢と優しさでいっぱいの素敵な物語でした。
先に『百貨の魔法』を読んでおけば、面白さも倍増だったのかもしれませんが、そこは、近いうちに読むという事で、いいですよね?
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