こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『探偵少女アリサの事件簿 今回は泣かずにやってます』東川篤哉

2018-08-14 19:38:48 | 読書感想
綾羅木有紗は十歳にして探偵を名乗るロリータ風の美少女。
『なんでも屋タチバナ』の橘良太を従え、難事件も解決する。

今回の良太も有紗の父親・孝三郎の依頼で彼女の子守役となるが、夏休みの一泊二日のキャンプでは、そこの従業員の死体の第一発見者となり、続く第二話では、時代遅れの怪盗に対する見張り役をし、第三話においては、掛け持ちで運動会の撮影係を行い、ラストの第四話には、売れない漫才師の片割れの殺人事件に巻き込まれる。

うーん、小四にしてこんな少女がいたら、怖いです。
そして、幼い頃だからこそできるアリスの格好を楽しんでほしいとも思ったりして。
でも、せっかくの名探偵なのに、手柄を全て大人たちに奪われてしまう悲しさに、胸が痛んだりして。
きっと大人になる頃には、肝の据わった女性になっている事でしょう。
で、今回、一番笑えたのは、第三話。
「猫の茶碗」みたいです。
ミステリなので、あまり細かく書くとネタバラシになってしまい、楽しみを共有できないのが残念ですが、楽しかったです。
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コミックス『お猫さまズ暮らし。』わかつきめぐみ

2018-08-13 19:35:58 | アニメ・コミック・ゲーム
あとがきによると、知り合い10人ほどに配るコピー本だったらしいこの本。

漫画家・寝待月ひるねと3匹の猫たちのエサと交流が描かれています。
中でも、ミケ姐さんとの関係で、星新一さんのショートショートに似たようなのが、というのに頷いてしまいました。
猫が宇宙人に対して言う事が笑えるというか、さもありなん、というか、とても納得できるんですよねー。
あと、せっかくポンちゃんが虫や小鳥を捕まえて「褒めて」って来ているのに変だなんて、ひるねさんも鈍いです。ポンちゃんは野性的でたくましくて、素敵です。

という訳で、読者の皆さんも、それぞれどこかのエピソードに何か言いたくなるんじゃないかと思います。
あ、そうそう、寝待月にひるねという組み合わせをする、わかつきさんのネーミングセンスも素敵です。
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『奏弾室』仁木英之

2018-08-11 19:35:23 | 読書感想
病のため、大学の前期の講義を丸々休まなくてはならなかった秋葉佑介。

実家の近くの谷津塚山に散歩に来た佑介は、ピアノの音に誘われて雑木林の中の洋館にやって来た。
そこでは、松田沙良という女性によるピアノ教室、奏弾室が開かれていて、ちょうど夏休みの祐介は、暇な事もあってバイトする事となった。

仁木さんも、普通の現代を舞台にした物語を書くのですね。
ただ、後半になるに従い、時の流れがおかしくなってきたと思ったら、思いがけない着地点でした。
少し切なさもありつつ、透明な物語でした。
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コミックス『美少女?戦隊クアッズ』『なごみクラブ(9)』遠藤淑子

2018-08-09 19:43:28 | アニメ・コミック・ゲーム
うわー!昨年出た遠藤さんのコミックスを、今まで買うのを忘れていたー!

という事で、まずは、昨年の9月25日発売の『美少女?戦隊クアッズ』から。

動いて喋るウサギのぬいぐるみに出会った女子高生・はるひが頼まれたのは、異世界から来る悪霊退治。
他にも霊感のある生徒を探しては、嫌々ながら共に悪霊を退治しようとしてはみるのだが。

?が付いているだけあった、メンバーは、なかなか個性的な生徒ばかりですし、話の展開も一筋縄ではいかないものでした。

結末は、遠藤さんだなー、と思える終わり方でした。
ただ、ちょっと物足りなかったかな?

続いて、今年8月14日発売の『なごみクラブ』9巻。

毎度の事ながら、なごみクラブのホストの皆様は、金銭も含めて感覚が庶民ですし、特に何かに秀でているわけではありませんが、帯にもあるように人情味に溢れた人達ばかりです。

私としては、マネージャーさんのしっかりしているように見せようとしつつ、抜けまくっているところが、とても好きです。
騙されやすいのが、大変心配な方でもあるのですがね(笑)
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『新選組の料理人』門井慶喜

2018-08-08 19:31:57 | 読書感想
武士の生まれだが四男。
読み書きは得意だが、剣の腕はからっきし。
最近ようやく料理の才能がある事を知った菅沼鉢四郎。

京の大火のあとで行われた炊き出しのまずさに意見した事から、いつの間にか新選組のまかない担当となった。
この物語は、ある意味、新選組の格好悪いというと語弊があるかもしれませんが、人間らしい弱さも描かれています。
中でも、原田左之助の言行不一致というか、強いようで実は一番弱い面を見せたところが、とても面白く読めました。
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