こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『おろしてください』有栖川有栖

2020-05-10 20:15:11 | 読書感想
 
怪談えほんシリーズの新作です。

これは、無賃乗車はいけないよっていう・・・え?違うの?(笑)
子どもなら、ついうっかりやりそうな事なので、それが許されない恐怖の最たるものとも言えるかな?
黒か白かしか許されない世界といいますか、今の自粛警察がそうですよね?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『勿忘草の咲く町で~安曇野診療記~』夏川草介

2020-05-10 20:04:04 | 読書感想
 
信州松本の郊外にある小さな一般病院に勤めて3年目の看護師・月岡美琴と研修医の桂正太郎を中心に、美琴と同期の看護師の沢野京子、看護師長の島崎や和田、大滝主任、遠藤院長を始めとした医師たちなどが、描かれています。

お年寄りが多く、亡くなる比率が都会より高いこの病院において、医師や看護師たちが何を見聞きし、感じ考え、発言、行動しているのかが、とても興味深く、勉強になりました。

特に胃ろうについては、桂先生のようにご家族の心に寄り添って考えられるところは、胃ろうが逆に入院を長引かせてご家族を苦しめるという事も聞いた事がありますので、とてもかなわないなと感じました。

月岡看護師も、桂医師も、人として目標にしたい目標の1つですし、死神と言われている谷崎医師も、人間らしく心のうちは分からないでもありません。
この物語に出てくる医師も看護師のどの考えも、正解・不正解は決められませんし、どれもアリかもしれず、ナシかもしれません。
それでもみんな、自分なりの正解に向かって誠実に生きているんだろうなと考えました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員III』香月美夜

2020-05-07 19:54:11 | 読書感想
 
今回、ギルがローゼマインの体調を気遣った事がフェルディナンドを動かし、実は彼女が体力と筋力をつける訓練を怠けていたと判明。
さらに、前回の事で、ローゼマインには貴族としての常識があまりにも無く、基本的な事を実践的に教えなければいけない事も分かる。

そんな中、ローゼマインとプランタン商会とで結ばれていて契約魔術ではカバーできないほど商売の規模が大きくなり、今までの契約を破棄して新たな契約を結ばなければならなくなってきた。
その上、彼女が貴族院に入った事と、来年の春には婚約者を発表するために、隠し部屋でルッツと会うのは不可能になった。
今後、自分自身で精神の安定を図らなくてはならなくなったのだ。

相変わらず無自覚にトラブルの種をまいているローゼマインですし、それに翻弄される周りと頭を痛めるフェルディナンドを始めとする保護者たち、そして、自分に降りかかって来て収拾しようとする彼女が、心配ながらも楽しくもあります。
また、彼女の寂しさをルッツはもちろん、ギルも共有してくれているのは、心強いですね。
ただ、彼女の手綱を握らせるのには、今回の婚約者は頼りなさすぎではないかと思うのですが。
現在の貴族間の力関係と本人の意向からすると、仕方ないのではないかとは思いますが・・・うーん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『力士探偵シャーロック山』田中啓文

2020-05-03 19:42:11 | 読書感想
 
高校時代にミステリ漬けだった斜麓山は、ホームズに憧れてやっていたバリツ(この世界では、ドイルがでっち上げたバリツという格闘技が存在する!)の全日本大会で優勝したことで、銅煎親方にスカウトされ、親の借金を肩代わりしてもらう代わりに相撲取りになった。

ちなみに、この話の語り手である輪斗山の四股名は、斜麓山によって名付けられたものであるという。
本来なら、斜麓山の付け人は数人あるべきなのだが、彼の妙なこだわりの為に輪斗山一人でこなさなくてはならず、大迷惑である。

元々、斜麓山自身が相撲に関心が無く、個室を手に入れた途端に怠け癖が出て、それまで封印していたミステリの読破を開始してしまった。稽古をさぼるようになったのだ。
さらに読むだけに飽き足らず探偵を志望し始め、周囲の人々に迷惑をかけるのだった。

まあこれで推理が的外れではなく、様々な事件を解決していくし、ホームズ譚と似たような出来事(というか、もじっていますが)が起きてしまうところが、斜麓山の運の強いところなのかもしれません。
そしてこの物語も、田中さんらしく駄洒落満載で脱力必至。
ミステリとしては真剣でありつつも、バカバカしい(褒めています)面白さです。
真面目なホームズファンと相撲ファンの方々、怒らないでくださいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『バーナード嬢曰く(5)』施川ユウキ

2020-05-02 19:53:12 | アニメ・コミック・ゲーム
 
今回気になったのは[ハリー・ポッターとダレン・シャン]
どちらも読んでいません(^^;)。
たくさんの人が図書館で借りたので、なかなか順番が~というのもありますが、基本的に、ベストセラーを後回しにしがちですし、長いシリーズなので待つのも面倒だったからでしょうか?
それにしては『本好きの下剋上』は読んでいるから「どの口が、言うかー!」と言われても仕方ありません。

ちなみに[なろう小説]で取り上げられていますが、こちらでは(下克上)表記なんですね。校閲が見つけられなかったのか、出版社の事情か、気になっています。

そして、一番気になっているのは『三体』
エンタメで読みやすいという事なので、厚みにひるまず読んだ方がいいのでしょうか?

あと、積読で読まなきゃと思っている本について。
表紙でも神林が言っている「『読まないといけない本』なんてこの世界には一冊もないよ」に救われつつも、やはり買ったからには読まないとねーと思う私なのでした。

本の話題もさることながら、4人の交流と心の動きが好きな作品です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする