こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』高殿円

2024-03-18 20:04:08 | 読書感想
 
現代に女性として生きるホームズとワトソンの物語。
今回、語られるのは2016年の出来事。

ワトソンが221bに帰ってみると、ホームズが驚いた様子で出迎える。
実はワトソンが9か月前に結婚して221bを出て行っているというのだが、彼女自身の記憶がない。

それでもしばらく221bで暮らす事となったが、ホームズのもとに持ち込まれた依頼に自ら巻き込まれていく破目になる。

本来のシリーズのワトソンは彼自身が書いているという設定もあってか、いまいちさえない人物として描かれていますが、こちらのジョー・ワトソン嬢は戦場で華々しい活躍をなさったようで、当時の彼女を知る人々には恐れられるほどのようです。
彼女の語りを読んでいるとぼんやりしている風に感じられますが、曲がりなりにも医師ですし、よくよく読むと意外とサバイバーです。

原作もですが、あのホームズの相棒を務められるのですから、それなりにタフな人物じゃないとねえ。
そして今回の結末を読むに、これは原作の流れで続きが書かれるようになっていますので、続編を期待しています。
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『ホワイトルーキーズ4』佐竹アキノリ

2024-03-14 19:56:47 | 読書感想
 
朝倉、沢井、風見、清水も研修医の二年目に入り、後輩が入ってきます。
新たな研修医たちも、結構、個性的で読んでいて面白いです。

また、朝倉たちも様々な経験をして来て、自分自身の向き不向きや好き嫌いなどを考えつつ進路を決めていきます。
今の病院に残るか大学に戻るかだけでなく、他の病院もあれば進路は多岐にわたるようです。
何科を選ぶかというのは私でも思いつきますが、別の未来もあるんですねえ。

彼らも研修医から一歩進んで医師として出発するところで完結となるようですが、その未来に幸多き事を。
とても楽しく読ませていただきました。
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『定年物語』新井素子

2024-03-12 20:07:35 | 読書感想
 
2020年6月30日に大島正彦さんが定年退職の日を迎え、作家であり妻である陽子さんとワインで乾杯するところから物語は始まりますが、面白いですね正彦さん。

今回の「俺は死ぬ」騒動を読んで思い出したのは、正彦さんが異常な病院好きなところ。
なので、この展開は読めたものの「まさかね」でもあったわけで…本当にそうなったんだ!(^_^;)
笑っちゃいけないですよね、ご本人の立場からすると。
とは言え「どうしてそうなるの?」状態で、あとがきで素子さんが「これは悪い意味で“作りすぎ”」としか思えないがほぼ実話と書いていらっしゃいます。
本当に素子さんの旦那様、お話の宝庫としか思えないエピソードをありがとうございますm(__)m

ただまあ、わが父を見ていると多趣味で活動的な旦那というのは素敵だなとも思えます。

また親の介護の話も、いくら私が介護職とはいえ自分の身に降りかかってくるのとは違いますので、今後の参考にさせて頂きたいなと考えています。

それにしても、今回はいつにもまして本が分厚いので何で?と感じていましたが、納得のエピソード量とバラエティに富んだ内容でした。
楽しかったです。

最後に私もストレッチと筋力トレーニングを頑張らなければ!と、再度決心した次第です。
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『ひとり旅日和 幸来る!』秋川滝美

2024-03-08 20:09:01 | 読書感想
 
能登から旅がスタート。
この物語を作者が書かれた時も実際に出版された当初も、あのような事が起きるとは思ってもみませんでした。
まずは何よりも地震に見舞われた皆さんが、この頃のように元気で賑やかな土地に戻れますように願っております。

物語の内容に戻りますが、日和は蓮斗が九州に転勤になる事を麗佳から知らされて気持ちが真っ暗になります。
けれど蓮斗はそれを知ってか知らずかあまりにもいつもと変わらない為、フェイドアウトを待っているのかといっそう落ち込みます。

「何やっているの蓮斗!もったいぶっているか人の気持ちを弄んでいるとも感じられるから、そういう行動はやめなさい」と伝えたくなりました。
日和はそれでもより良い自分になれるように努力して、何も言わずに待っているところが健気でねえ。
ちょっと蓮斗をハリセンで叩いてもいいですか?(笑)

旅自体はトラブルもありつつ、美味しいものと素晴らしい景色と楽しい体験で満足できそうなのが良かったです。
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『ひとり旅日和 福招き!』秋川滝美

2024-03-04 20:23:56 | 読書感想
 
梶倉日和は、有給休暇消化と父が旅行手配サイトで貯めたものの期限が迫っているために使って欲しいという要望もあって、長野へのひとり旅を決める。
運良くシーズン直前のため、日頃なら取れそうもない人気の宿が取れるという幸先の良いスタートではあったが、その後は恋心を抱く吉永蓮斗が自分をどう思っているかを一人で推し量っては一喜一憂したり、そもそも自分の旅への意欲の元がどうなのかまで考え出して、乙女心は難しい。

日和は自分の興味のあるところだけ見て回っているのにここまで疲れている事を思うと、例えば美術館や博物館に行くと全部の展示を見たくなってしまう私なら、時間たっぷり3倍はかかりそうです。
逆に水分補給はしっかりしちゃうので、トイレ休憩は多いかも?(笑)
同じなのは食いしん坊なところなので、読んでいる私も久々にひとり旅をしたくなりました。
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