興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

道端の供養塔

2014-01-26 | チラッと世相観察

わが家から比較的近いバス通りの四つ角に、ブロック壁と植え込みに囲まれた一角があるのを、散歩の途中に見つけました。(写真上)

この地に三十年以上も住んでいるのに、いままでまったく気がつきませんでした。

 

 

 

 

 

近寄って見ると、「供養塔」と書かれた高さが2メートルほどもある立派な石塔です。

何の供養塔なのでしょうか。

 

 

 

       

左の側面には「國泰民安」と大きくかかれ、下に「九月吉辰 菅清成書 西ハところざわみち」とあります。

「国は安泰であれ、民は平安であれ」という願いと、文字を書いた人の名前でしょう。

 

 

 

 

ブロック内に入って右側を見ると、「風調雨順」と大きく書かれ、その下に「南ハ大やまみち 文化元年甲子秋」とあります。


文化元年といえば、西暦1804年です。今からちょうど210年前、江戸時代の後期です。この供養塔はこの年に建てられたと思われます。

また、風調雨順は、「風の日にはよく事前の備えをし、雨の日には無理をするな」ということなのでしょうか。(たぶん)

國泰民安に比べると、ずいぶん身近で具体的な諭しですが、大局を見る目と足元を見る目の対比が効いて、バランスがよい。

また、南は大山道、西は所沢道とあるのは、この供養塔が当時、道標にもなっていたことを物語ります。

 


この供養塔は、建ててから210年を経た今となっては、大変貴重な史跡であろう、と思います。

貴重な史跡の風化や破損を防ぐことも大切ですが、史跡保護のためとはいえ、このようにブロックと植え込みで深くガードしてしまっては、今の人に広く知ってもらうことができません。

せめて「何の供養塔なのか、いつの時代なのか」の‘解説板’くらいは、外側の目立つところにほしいと思いました。


ふるさとを誇りに思う気持ちや愛郷心は、ほんとうはこういう地元の先人たちの歩みを知ることから始まるのでしょう。

憲法や法律で、国旗・国歌の尊重義務や「国と郷土を愛する態度」の涵養をいくら声高に、‘上から目線’で謳っても、‘国家の安全保障戦略’に有効であるとはわたしには思えません。


今年も燻製

2014-01-26 | 美酒・美味探訪

今年もわが家でハムを作りました。

燻煙の香りと塩味の効いた、例年にも増して美味しいハムが出来上がりました。

 

 

 





一週間ほど前、サーモンもスモークしました。

日本酒にも焼酎のお湯割りにも合います。

ワインにも合いそうです。
ワインをたしなむ習慣は、わが家にはありませんが・・・。

 

ノロウイルスだ、なんだかんだと煩わしいので、これらはすべて自家用です。(悪しからず)

なら、ブログに上げるなよ、と言われそう。(スミマセン)

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/de3f57597821096d4d7b98cf41c368ca


寒の内ながら

2014-01-18 | 季節の移ろい

蠟梅の花がほころびました。
(どこか余所の家です)

蠟梅は毎年、寒さが厳しいうちに花が開きますね。

 

 

 



これはネコヤナギ。
(これも余所の家)

このメタリックな赤褐色の殻が取れると、猫の毛並みのような銀ねず色の花穂が現れます。
ネコヤナギというと、ふつうそれをイメージしますよね。


わたしが殻のうちに、なぜネコヤナギと分かるかというと、毎年この前を歩いているからです。
 

‘猫の毛並み’出現までは、まだひと月以上はかかるでしょう。

 

 

 




バラの新しい葉が出てきました。
これはわが家。


春は着実に近づいてきています。


倹約は灯心から

2014-01-09 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は日本のことわざをとりあげます。

 倹約は灯心(とうしん)から始めよ


『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版』(北村孝一・監修/小学館)には、

「倹約するには、まず行灯やランプの灯心を低くして、灯油(灯し油)の節約をはかることからはじめよ。倹約は、身近で小さなところからはじめよ」

と解説があります。
今でいうと、こまめに消灯するなど、節電をするところから始めなさい、ということでしょうか。


今年は4月に消費税が上がり、円安などを背景に、すでに諸物価がじわじわと上がりつつあります。
わたしも今年は、これまで以上に節約、倹約をしなければならないと思っているところです。


一方、同じ『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版』には、このようなことわざも載っています。

 食わぬ辛抱はできず

解説を見ると、「ほかのことはともかく食欲だけは我慢できない」とあります。

つまり、節約、倹約にも限度があるということでしょう。


日銀がきょう(9日)発表した生活意識アンケートによると、個人の景況感が2期連続で悪化したそうです(昨年9月調査と12月調査)
<9日の東京新聞 Web版による>

「物価の上昇に収入の増加が追いついていないと感じる人が多いとみられる」と東京新聞は分析しています。


政府は昨年、国民の中に景気回復の実感がないうちに、いち早く消費税増税を決め、2パーセントの物価上昇目標を掲げました(政府は ‘物価安定目標’ と言い換えている)

庶民のフトコロは、これからの負担増にどれだけ耐えられるのか。

わたしは、政治家たちがその辺のところを、どれだけ分かっているのか訝っています。

 

*写真はコサギ。 本記事とは関係ありません。


初詣で

2014-01-02 | 季節の移ろい

 あけまして おめでとうございます

  本年もよろしくお願い申し上げます。


元日の夕方、初詣でに行ってきました。
近所の氏神様です。

古いしめ縄とお札、御守りを燃やし、新しいお札と御守りを買いました。

今年は飲み過ぎに気をつけ、健康に留意していこうと思います。