興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

本年もありがとうございました

2015-12-31 | 季節の移ろい

大晦日となりました。

今日は午後から神棚と仏壇の掃除をし、花を飾り、わたしの今年の仕事はすべて終わりました。

家で年越し蕎麦を食べ、あとは8時から 「Eテレ」 でN響の第九を聴き、今年を終えたいと思います。

今年も拙ブログにおいでいただきました皆さま、まことにありがとうございました。
篤く御礼を申し上げます。

来年ものろい歩みかと思いますが、身近な生活の中での思いを中心に、ブログを続けてまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

新しい年、皆さまのますますのご多幸をお祈り申し上げます。

*写真はわが家の庭に生ったレモン。 大きな実がたくさんつきました。


時の流れ

2015-12-23 | 美酒・美味探訪

今年もあと一週間ほどで終ります。

月日の流れはほんとうに速い。
一週間がすぐに経ち、ひと月があっという間に過ぎ、一年ももう終わりです。

時の流れを速く感ずるのは、年齢(とし)のせいかもしれません。

 

 



「時の流れに身をまかせ」るのも結構なことですが、折々にメリハリをつけるのも、これまた結構ということで、親しい仲間との忘年会に行ってきました。

メリハリをつけるには、ほんとうは、やはり 「ハリハリ鍋」 です。 (なぜ? と言われても困る)

しかし、上の鍋はネギマ鍋。 ネギとマグロの鍋です。

(ちなみにハリハリ鍋は、クジラ肉と水菜の鍋)

 

 

 

        
        刺身盛り合わせ。

忘年会は田端の初恋屋で行いました。

上のようなことを書いていたら、「ハリハリ漬け」 も食べたくなりました。

ハリハリ漬けとは、干した大根を刻んで酢としょうゆに漬けたもの。口の中がサッパリします。

(料理の写真は同席のY.T氏)


雪の降り始めの景観

2015-12-18 | 散歩、時々旅

16、17日と、山形県に一泊で行ってきました。

高畠駅のホームで大きな赤鬼のお出迎え。 山形県高畠町は童話 「泣いた赤鬼」 の作者、浜田廣介の故郷です。

 

 



高畠駅外観。

少しメルヘンチックです。 童話作家出身の町であることを表現したのでしょうか。
駅舎は太陽館と名付けられ、中には温泉施設もあるユニークな駅です。


高畠は、わたしの父母の故郷でもあります。
今回の訪問は、亡父の実家での、従兄の葬儀に参列するためでした。

小さいころ、父母の実家(近くにある)にほぼ夏休みごとに来ていましたので、高畠には特別な思い入れがあります。

幼いころから知っている従兄姉たちにも、何(十)年かぶりで会いました。
小さいころの話なども出て、懐かしさがこみ上げてきました。

 

 

 

 

二日目はグッと寒くなり、あいにくの雨となりました。

山に雲が低く垂れ込めています。 天気予報では雨のち雪。

 

 

 

よく見ると、雲の下部がうっすらと白くなっています。 山の上のほうには、もう雪が降っているのでしょう。 

雪の降り始めの景観。 初めて見ました。

高畠は、去年は12月の初めから雪が降り始め、それが根雪になったそうです。今年はまだ雪が積もっていません。

 

 

 



帰路、高畠駅に入ってきた山形新幹線つばさ号。

 

 



新幹線の中から見た山形県、福島県の県境付近の景観。
雪でおおわれています。 まるで山水画のよう・・・。


新幹線だと山形東京間は二時間ほど。 山形は決して遠いところではなかったのです。

今回の山形行き、時空の隔たりを一挙に縮めてくれた旅でした。


脳のデフラグ

2015-12-10 | チラッと世相観察

喫茶店の窓際の席で、外を見ながらボンヤリ過ごすのが好きです。

ボンヤリ、何も考えず、さまざまな想念が脳裏を流れるままにする。
これを ‘流し想念’ と言う。 (言わないって)

忙しくて、喫茶店なんかでボンヤリするヒマなどないよ、という方もいらっしゃることでしょう。
ごもっともです。

わたしもしょっちゅう喫茶店に入っているわけではありません。

要するに、大切なのは、脳の ‘デフラグ’ ですね。

デフラグとはパソコン用語で、パソコンの記憶装置内を整理することを言います。

整理できていないと、記憶装置内の空き容量が減り、パソコンの働きがにぶくなります。

(パソコン自体にデフラグ機能が付いていて、指示をすると自動でデフラグをやってくれます)

人間もきっと同じなのでしょう。アセアセと日程に追われ、周りに気を遣い、その場の仕事を次々に処理しているだけでは、しだいに脳の活動もにぶってくるにちがいありません。

そこには創意工夫する力も、気の利いた企画を生み出す余裕も生まれず、ストレスが溜まるだけです。

別に喫茶店に入らなくてもいいのだと思います。散歩したり、瞑想、とまでいかなくとも電車やバスの中などで、ただボンヤリしたりするだけでいい。
つまり‘流し想念’ですね。

それがおそらく脳と心のデフラグになるように思います。

わたしは昔から仕事の中で余裕のあるほうではありませんでしたが、歳を重ね、しだいに上のようなことを実感として考えるようになってきました。

よく居酒屋のカウンターで一人飲むのも、デフラグのためです。 (ほんとうかい?)