ユキヤナギの花が咲きました。
こぼれんばかりの白がみごとです。
ひと月ほど前、銀ねず色の花穂を枝に直接付けていたネコヤナギは、今はこうなっています。
緑の葉がずいぶん伸びてきました。
春の‘ヤナギコンビ’は、今年も元気です。
わが家のコーヒーの木にも花が咲きました。(鉢植え)
白い花です。
♪ 白い花が 咲いてた
ふるさとの 遠い夢の日
さよならと 云ったら
黙って うつむいてたお下髪
悲しかった あの時の
あの 白い花だよ
岡本敦郎の歌った「白い花の咲く頃」です。(作詞:寺尾智沙/作曲:田村しげる)
この歌を知っている人は、おそらく‘人生のベテラン’の方が多いでしょうね。
なにしろこの歌が発表されたのは、昭和25年なのだそうです。(NHKラジオ歌謡)
ところで、この歌の「白い花」とは何の花だと思いますか?
わたしの友人で雑学のかたまりである芦野津迷氏なら、きっとこう言うことでしょう。
「何の花かは分からんが、まあ、春の花だろうね」
というのは芦野氏が以前、こう言っていたのを思い出したからです。
「春には白い花と青い花が多いんだよ。弱くて、夏の暑さには耐えられないからねえ」
夏の暑さに耐えられないことが理由であるかどうかは分かりませんが、たしかに春に白い花が多いことは事実ですね。
コブシ、白モクレン、ハナミズキ、ネコヤナギ・・・。
「白い花の咲く頃」の歌詞の内容とも合います。
この歌の主人公は、進学か就職でふるさとを去ったのでしょう。
青い花のほうは、わが家の庭にもあります。
これはムスカリ。
これは忘れな草。
これも名前の背景には、別れの季節に咲くということがあるのでしょうか。
わたしを忘れないでね、と願っている花なのですね、きっと。
でも、別れの季節は出会いの季節でもあります。
新しい出会いに新たな一歩を、元気に踏み出しましょう。