興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

疲れたら、ひと休みしましょう!

2017-10-31 | 散歩、時々旅

以前にも記事にしましたが、わたしの散歩道に、手書き文字のおもしろい旗を立てている畑があります。

読む人に励ましを与えるような文言が多い。

 

 

 

   

風の強かった昨日見たのは、

「無理したら、あかんでェー。人生なるようにしかならないから。」

  



   

その旗の上にこんなのもありました。

「ここのところ、毎日朝から雨、そして台風。
    ところで、キタサンブラック、やったね!」

わたしは競馬に詳しくはありませんが、キタサンブラックとは前日(29日)、今年の天皇賞レースを制した武豊騎乗の馬のようです。
この旗を作った人、競馬が好きなのでしょうか。

 

 

 

   

こんな文言もあります。

「疲れたらひと休みしましょう。」

 

 

 

   

10日ほど前にはこんな言葉もありました。よく見えませんが、

「色々あるけど、頑張らないで頑張ろう!」

と書いてあります。

実はこの写真を撮っているとき、前つばのキャップをかぶった結構年配の男性が、旗の5メートルほど右側に現れ、じっとこちらを見ていたのです。

この畑の持ち主で、旗を作った本人と思われました。わたしは慌てて、
「写真、撮ってもよろしいでしょうか」
と聞くと、「どうぞ」と言ってくれました。

そのままあれこれ話していると、この方はこの「色々あるけど、頑張らないで頑張ろう!」という言葉が好きなのだそうです。
読む人に励ましを与える言葉は、ご自分をも励ます言葉だったのでしょうか。

こんな旗を立てるなんて、ちょっと変わった人かなと思っていたのですが、真面目そうな、むしろ控えめな方でした。

旗の文言を時折変えているようで、これからも注意してこの畑の脇を通りたいと思います。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/bd2cd80f505df65b035e1c49c8318e9d


会津、裏磐梯、湖と湯と祈りの旅

2017-10-23 | 散歩、時々旅

西会津町から紅葉の裏磐梯へ出て、会津美里町を回る会津の旅に20日、21日と一泊で行ってきました。

毎年秋、同じ5名のメンバーで(男のみ)、車で会津の各地を巡って、今年で6年目となります。
6年で、それぞれ一泊の旅で、会津のほぼ全域を巡ることができました。

上の写真は西会津町の如法寺 鳥追観音。「会津ころり三観音」の一つです。
そのせいでしょう、堂内ではたくさんのお年寄りを見かけました。

中には太い柱に抱きついている人もいました。そうすればきっと、ころりとあの世に行けるだけでなく、どんな願い事も叶うのにちがいありません。

わたしはまだころりと逝くわけにはいかないので、正面奥にこぢんまりと鎮座するご本尊の鳥追聖観音様に手を合わせ、もう少し見守ってくださいとお願いしてきました。

 

 

 

   

これは大山祇(おおやまづみ)神社遥拝殿。

本社はここから登り道を歩いて1時間ほどとのことで、車を降りて行かねばならず、時間もなく雨模様でもあったので、今回は行けませんでした。

昨年手に入れた会津案内のパンフレットには、本社の参道には大きな杉並木や滝もあるとあり、機会があれば行ってみたい気もしました。

 

 

 


   

裏磐梯の桧原湖です。

先ほどまでの小雨がようやく上がったものの、対岸の山の上には霧が立ち込めています。

 

 

 

   

宿泊の「民宿 ひばら」。
ご主人ご夫婦のお人柄もよく、料理も美味しいし、湯舟はやや小さめながら温泉の湯量もたっぷりで、いい宿でした。
(夕食の後半、ご夫妻が一升瓶を抱えてきてわれわれに加わり、ずいぶん遅くまで飲んで、話し込んでしまいました)

 

 

 

   

桧原湖の湖畔に立つ鳥居。

明治21年(1888)、今から130年ほど前、磐梯山の大噴火で埋没した檜原村にあった神社の鳥居です。

 

 

 

   

これは、その鳥居の下に立って、湖面を見たところです。

足元の黒いかたまりは、神社の参道にあった並木の根の部分と思われました。
いちばん先にある横棒(のように見えるもの)は、もう一つの鳥居のてっぺんの部分です。水位がさらに下がると、鳥居の上部が見えてくるのだそうです。

この参道をそのまま下っていったところに、埋没した集落があったのですね。

 

 

 

   

このあと「五色沼」の湖沼群を、そのところどころをのぞきながら、途中、諸橋近代美術館(「ダリの挿絵版画展」をやっていた)に立ち寄り、会津美里町に回りました。

 

 

 

   

「蕎麦処 梅庵」でお昼。
ここのざるそばと野菜天ぷら、とても美味しかった。

 

 

 

   

ここは伊佐須美神社。
岩代国(現在の福島県西部)一之宮、会津の総鎮守です。

このほか会津美里町には、弘安寺 中田観音、法用寺、龍興寺など古刹、名刹も多いのですが、裏磐梯でゆっくりしたせいで時間がなくなり、今回は行けませんでした。

日本の5大仏都の一つといわれる会津(ほかは京都、鎌倉、奈良、平泉)。 秋だけですが6年間続けて来て、あちこちのお寺と仏像を少なからず見ることができ、なるほどと思います。
庶民の願いと祈りを、やさしく受けとめてくれる素朴な宗教文化が、この会津には昔から根づいていたのです。 

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/662da41e6f18ef256d07523583c21726


サトイモかセレベスか、君の名は?

2017-10-19 | 菜園の四季

昨日の朝、菜園にサトイモの収穫に行ってきました。

今回は二株のうち。とりあえず一株だけ。

 

 

 

   

まず茎と葉を、地面から20センチほどのところで切り落とし・・・。

 

 

    

イモを傷つけないように、切株から離れた周囲を掘り進みました。

深く掘って、途中何度も切株をグラグラゆすってみたのですが、ピクリとも動きません。

たくさんの細い根が地中深く入り込んでいたのと、切株の茎を短く切りすぎたせいで、ゆすっても力が十分に入らなかったのです。

茎を20センチでなく、5~60センチ残して切っておけばよかった。

 

 

   

ようやく掘り出して、家に帰って洗ったところ。

掘り出して分かったのですが、これは普通のサトイモではなく、セレベスか赤目大吉か、サトイモの一品種のようです。
春先に苗を買った家内が、それを思い出しました。

それにもう少し置いておけば、小さいイモももっと大きくなったかもしれません。
もう一株は、11月まで置いておくことにしました。

 

 

 

   

さっそく味噌汁に入れました。

このセレベス、または赤目大吉は、普通のサトイモのようにねっとり感が強いものではなく、ほくほく感と甘みがあってとても美味しく、煮物にも天ぷらにも向くように思いました。


「ひやおろし」の季節

2017-10-14 | 美酒・美味探訪

日本酒の世界では、今が「ひやおろし」の季節です。

ひやおろしとは、冬に仕込み、春に搾った酒を、蔵元の涼しい蔵で一夏(ひとなつ)熟成させ、秋に出荷する酒のことです。

搾りたての酒より、旨みが増すといわれています。

去年は山形県高畠町の「米鶴純米原酒ひやおろし」を飲みましたが、今年は岐阜県多治見の「三千盛純米大吟醸 悠醸(ゆうじょう)」を手に入れました。
「ひやおろし」です。

酒には、その時季にしか飲めない酒というものがある。ひやおろしは、今しか買えない酒なのです。(言い訳はいいから・・・)

 

 

   
 
冷蔵庫で冷やして飲むと、「悠醸」は上品なすっきりした味わいの酒でした。
とっておきの薄口の猪口でいただきました。

開栓後冷蔵庫で保管し、次の日ぬる燗で飲むと、たっぷりと旨みのふくらむ芳醇な酒でした。

熟成した美酒は、状況に応じ、いかようにもその姿を変えるのでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/35afb16cd2db6d75b7c40056fd6c0f70


菜園は秋から冬を向いている

2017-10-03 | 菜園の四季

わが家の菜園の現況です。

トマト、ナス、タマネギなど、夏収穫の野菜が終わり、秋から冬収穫の野菜が育っています。

ただ、今は全体に虫よけネットで覆われていて、何が植えられているか分かりにくいですね。

以下に記しておきます。
白菜、キャベツ、大根、ホウレン草、ブロッコリーをはじめ、壬生菜、ネギ、春菊などです。

菜園は家内がやっていて、わたしは時折耕すのを手伝うだけですが、それでも野菜たちから季節の移ろいを感ずることができます。

今年はお隣で菜園をやっていた人がやめたので、それを引き継いで、面積が1.5倍になりました。
そのせいで おかげで、わたしの畑を耕す 労働が増えてしまいました。

 

 

   

これは白菜。
不織布越しに、かなり大きくなっているのが見えます。

 

 

 


  

これはサトイモ。
春から植えていて、もうこんなに大きくなりました。わたしの背丈ほどもあります。

サトイモは家内によると、その足元に植わっているショウガの日除け用に植えたのだそうです。

ショウガは夏の強い日差しが得手ではありません。日差しを好むサトイモはショウガのために影を作ってやっているというわけです。

お互いに水を好む植物同士なので、同じ畑での ‘同居’ が可能です。こういう仲良し野菜をコンパニオンプランツというらしいですね。

コンパニオンとは「接待に当たる女性」のことではなく、「仲間」という意味です。(分かってるよ)

ショウガはもう収穫を始めました。サトイモは今月末から11月に収穫です。

この秋から冬も、太陽と水と大地の恵みを、感謝しながらいただきたいと思っています。