興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

マニフェスト選挙ではない

2009-07-31 | チラッと世相観察

各党のマニフェスト(政権公約)がほぼ出揃いました。
「総選挙はマニフェストを競う選挙だ」
という声をこのところよく耳にしますが、それには少し違和感を覚えます。

これからのことより、これまでのことをまず問いたい。
「政権与党の実績を評価する選挙」
であってほしいと思います。
とくに過去数年の政治がどうだったか。 それは弱者切り捨ての政治であり、格差拡大の政治ではなかったのか。

そうではない、現政権も前政権も、その前の政権も善政を敷いてきたではないか、と考える人ももちろんいることでしょう。いろいろな考えがあってしかるべきです。
いずれにせよ、政権与党のやってきたことに対して国民が審判を下すのがこんどの選挙の第一のポイントなのだと思います。

同じ理由から、「総理を選ぶ選挙」でも「政界再編の枠組みを問う選挙」でもないと考えます。


ここで、今の政治状況、経済状況に関し、苦難のなか勇気を持って発言し続けている植草一秀氏のブログを、再度紹介いたしておきます。テレビ、新聞だけではなかなか得られない新鮮な情報に満ちています。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/


タバコの火は700度 (再掲)

2009-07-30 | チラッと世相観察
「700度の火を持って、私は人とすれちがっている。」 
 これは、JT(日本たばこ産業)の喫煙マナーポスターである。
 タバコの火を手に持ったまま歩くと、すれちがう人に迷惑がかかりますよ、というメッセージだ。
 地下鉄の中でこれを見て、わたしは数年前のある出来事を思い出した。

 そのときわたしは帰宅途上であった。駅を降り、30メートルほど先のバス停に向かうところだった。 夜の9時ごろであったろうか。
 向こうから、先っちょに赤い火のついたタバコを左手に持った男がやってきた。
 チンピラ風の中年男である。明らかに一杯入っている。無遠慮なふてぶてしい歩き方だ。 こちらに近づいてくる。
 わたしの右側は植え込みになっており、避けられない。歩みをとめ、小さくなっているわたしをジロリと見て、男は左側ギリギリに通っていった。

(迷惑なヤツだなあ)
と思い、わたしは顔をしかめ、その男を振り返った。
 すると、その男も振り向いてこちらを見ていたのだ。
「なんだ、オメー。 なんか文句あっかあ」
 わたしの迷惑顔を見とがめたチンピラ男はグイとこちらをにらむと、ドスの効いた声を発した。
 そして、にやついた顔でわたしに近づいてきたのである。

 男は最初から難癖をつけたかったようだ。 わたしをくみし易い優男(やさおとこ)ととり、こちらの迷惑顔をむしろ待っていたかのようだった。
 自分の非を棚に上げ、逆に言いがかりをつけてくる。 どこかにこんな国もあったように思うが、それはともかく、この手の輩は理屈の通る相手ではない。
 こういった人たちには、マナーポスターをいくら掲げても効果は望めまい。

 さて、チンピラ男が近づいてきて、どうなったか。
 実はわたし、一見軟弱そうに見えるかもしれないが、何をかくそう合気道の達人なのである。
「なんか文句あんのかよー」
 赤ら顔の男は酒臭い息を吹きかけてきた。
 わたしは無言のまま、毅然として後に引かなかった。
「このヤローッ」
 ジッとして動かないわたしに業を煮やし、男はタバコをその場に投げ捨てると、つかみかかってきた。
 わたしは待ってましたとばかりにサッと半身を引き、男の力を利用し、一瞬のうちに植え込みの中にぶん投げてやったのである。
 一体何が起こったのだろうとでもいうように、男はあお向けに寝たまま目をパチクリさせた。おもむろに起き上がると、これは敵わないなと思ったのか、すごすごと立ち去っていった。

 ……というのはウソ。 実は、逃げたのである。
 恐怖に駆られたわたしは男のわきをすり抜け、懸命に走った。 歩いている何人もの人たちを必死に避けながら、駅の改札口のほうへもどり、そのまま駅の反対側に抜けたのである。
 振り向くと、男は追ってこないようだった。

 5分ほど間をおき、わたしはそっとバス停にもどった。バス停には人々がならび、くだんの男は見当たらなかった。
 三十六計逃げるに如かず。わたしの逃走作戦は成功したのである。

 地下鉄の車内でそんなことを思い出しながら、喫煙マナーポスターから左に目を転じると、そこに「護身術」講座のポスターがあった。
 ショー・コスギの Self defence の実技もあるという。女性向けのものらしい。
 わたしにとっても、いつも逃走作戦が有効であるとはかぎらない。 おじさんもこういう講座を受けなければならない時代が来ているのかもしれない。
 でも、今から合気道の達人にはなれないだろうし……。 防犯ブザーでも持って歩こうか。

2005.4.17
(2009.7.30写真追加)

グラウンドに撒水

2009-07-29 | チラッと世相観察

ここは上野公園の野球場です。 別名「正岡子規記念球場」。
正岡子規ゆかりの球場です。

少年野球チーム同士の試合が行われていました。 夏の強い日差しの射す日でした。(26日)
試合は一時中断し、グラウンドに水が撒かれているところです。 少年たちはこれで気持ちよく試合を継続できることでしょう。


水しぶきが風にのって、写真を撮っているわたしのところまで飛んできました。









西郷隆盛の銅像です。

「敬天愛人」

という西郷さんの言葉が台座左脇の説明磐に刻まれていました。

天の理法を求め、人々の幸せを願った政治家としての西郷さんの信念が伝わってきます。
総選挙も近い今、自分の当落だけでなく国民の幸せを真に願っている政治家がどれだけいるか、問いたくなります。


赤とんぼ

2009-07-25 | 季節の移ろい

昨日までの雨が上がった今朝、土手の散歩道に赤とんぼが大発生していました。

空中にはたくさん飛んでいるのですが、草木に止まるということをしないのでなかなかファインダーの中に入りません。
十数枚撮ったうち一、二枚にしか写っていませんでした。

貴重な一枚です。










ついでにコサギの飛んでいるところも撮りました。


池袋夕景

2009-07-23 | チラッと世相観察
夕方6時の池袋東口です。 今の時季、ずいぶん明るいですね。

居酒屋のおにいさんたちがチラシを配っていました。
やや一生懸命さが足りないようです。 笑顔で熱を込めてやらないとお客さん来ないぞ、と言ってやりたいくらいです。(エラソー)


わたしはこの後、近くで友人たちに会いました。 この居酒屋に行ったわけではありません。










ここは二次会の席です。 池袋の夜はどんどん更けてゆきました。 (ホテルメトロポリタン1F Cross Dine にて)

芙蓉の花

2009-07-20 | 季節の移ろい
びっくりするくらい大きな花です。 子供の顔くらいの大きさはありそう。

ネットで調べるとアメリカ芙蓉と思われます。 真夏の花ですね。

顔は大きいのですが、派手過ぎないところがいい。 “デカイ ツラ” もしていません。
むしろ優しい福顔です。










こちらはツマグロヒョウモンのオス。

とまっている看板には、
ふんの放置はみんなの迷惑です。」
と書いてあります。


このチョウ、しばらく待っていたのですが、翅を開いてはくれませんでした。

「つばさ」の舞台、川越

2009-07-04 | 散歩、時々旅
埼玉県の川越に所用があって行ってきました。

NHK朝の連続テレビ小説「つばさ」の舞台になっているところです。


せっかく行ったのに、残念ながらヒロインのつばさに会うことはできませんでした。(アタリマエダ)

でもドラマの影響か、街に観光客が多かったような気がします。











お昼を食べた「茶そば 寿庵 蔵のまち店」。

小海老のかき揚げと焼き餅の入った蕎麦をいただきました。
美味しかったです。


こんどは夕方ゆっくり時間をとって来て、井上和香が女将をやっている小料理「こえどに行こう! (コレモ違)

http://www9.nhk.or.jp/asadora/tsubasa/cast/index.html