興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

不機嫌は甘えの内

2010-08-31 | 余白の創作ことわざ

「余白の創作ことわざ」 の第9回です。

不機嫌は甘えの内   ふきげんは あまえのうち
 
<意味>
社会生活の中で不機嫌な顔を露(あらわ)にする人は、周囲への気遣いに欠けた人であり、甘ったれの子供と変わらない。

<さらに一言>
テレビを見ていると、芸能人やスポーツ選手などの中に、‘不機嫌会見’‘不機嫌対応’ をする人を時折見かけます。
(取材者側が非礼だった場合もあるでしょうが)

一般社会においても、不機嫌顔で周りに余計な気を遣わせている人がいないでしょうか。(他人のこと言えないか・・・汗)

人間四六時中笑顔の人である必要はないし、立場上時に意図して厳しい顔を見せねばならない人もいるかもしれません。
しかし、やたらに不機嫌顔をさらすのは、社会人としては問題でしょう。

<もう一言>
人としてのあり方を説いた 「親父の小言 」 の中に、 「朝きげんよくしろ」 という一項があります。(写真)

この親父の小言の数々は、どれも生活実感があってたいへん教えられますが、これなどその最たるものですね。

そのほかこの親父の小言には、 「恩は遠くからかへせ」 「人には馬鹿にされていろ」 などがあります。
まさに ‘人生の達人の言葉’ といえるでしょう。

「大酒は飲むな」 なんてのもあるなあ・・・。(再び汗)

 http://www.yamaju1.com/kogoto.htm


サラリーマンのオアシス新橋

2010-08-27 | 美酒・美味探訪

昨晩は、新橋に行ってきました。

SL広場での、テレビ局のインタビューに答えるためではありません。
なにしろ、小沢一郎氏が民主党代表選に出馬する意向を表明した日ですからね。
きっとテレビカメラを肩にかかえた撮影クルーが、 ‘国民の声’ を聞くために、SL広場のあちこちにいたにちがいありません。

わたしはただ、仕事帰り、ちょっとリラックスしようと思っただけです。





新橋 「かすみ亭」 の昨晩のメニューです。

手前左より時計回りに、卵巾着とひき肉の信田巻、しこいわしの旨煮、里いも・にんじん・高野豆腐の含め煮、ニンニクの芽と鶏肉の中華風、茄子とししとうのピリ辛、マカロニサラダ。





このうち、茄子とししとうのピリ辛、卵巾着とひき肉の信田巻、ニンニクの芽と鶏肉の中華風などをいただきました。
ここはほんとうに味付けの上手いお店です。

酒はビール少々に日本酒少々。(少々ですよ)  ・・・疲れと凝りをほぐして帰ってきました。



帰りにSL広場を覘いて見ると、 ‘国民の声’ 取材クルーはもういませんでした。

わたしがもしインタビューを受けたら、こう答えたことでしょう。

テレビ局 「小沢さんが民主党代表選への出馬を表明しましたが、どう思いますか」
わたし  「たいへんうれしいです。 小沢さんには政財官の癒着、しがらみを打破し、 
             ‘国民の生活が第一’ の政策をぜひやり遂げてほしい!」





<以下ご参考まで>
「『政治とカネ』の問題が検察の暴走と検察翼賛メディアによって作り上げられたものだったことは、私(郷原信郎氏)の著書『検察が危ない』(ベスト新書)の冒頭70頁を読んでもらえば容易に理解してもらえるはずです」
(元検事で弁護士・郷原信郎氏のツイッターより)
http://twitter.com/nobuogohara


港町酒田・新潟の旅

2010-08-19 | 散歩、時々旅

山形県の酒田に行ってきました。

帰りに新潟に途中下車。 酒田と新潟。 江戸時代、北前船で栄えた二つの港町を探訪する旅となりました。

上の写真は酒田の豪商、本間家の別荘清遠閣(せいえんかく)と庭園鶴舞園(かくぶえん)

 ‘本間様にはおよびもないが、せめてなりたや殿様に’

と謳われるほどの財力を誇った本間家。 その栄光を、建物の内装の隅々にまで贅を凝らした造りが今も物語っていました。

あいにく雨が降ったり止んだりの天気でしたが、庭もしっとり濡れ、それなりに趣きがありました。






こちらは山居倉庫。 庄内米の備蓄倉庫です。

11棟並ぶ倉庫の西側には、ケヤキの大木の並木があります。
日本海からの強い西風を和らげ、夏の直射日光をさえぎり、倉庫内の温度変化を少なくして米を保護する目的で植えられたものだそうです。



ほかに酒田で回ったところを列挙しておきます。
・本間家旧本邸 ・鐙屋 (旧廻船問屋)  ・相馬楼 (旧高級料亭、舞妓さんの踊りを目の前で観ました)  ・日和山公園 (最上川、酒田港、日本海を一望)  ・土門拳記念館 ・さらに鶴岡の善宝寺 (龍神様を祀り、海の安全祈願で全国的に有名なところ) にまで足を延ばしました。

 






「旬味 井筒」の刺身の盛り合わせ。

港町酒田の歴史と文化をたっぷり味わった後は、やはり日本海の魚で〆なければなりません。





こちらは次の日、酒田からの帰路、途中下車した新潟です。

写真は、新潟総鎮守、白山神社。
新潟では古町、西堀通りなどの市内中心部を散策してきました。

この古町(ふるまち)界隈も、北前船の時代から日本屈指の花街といわれ、数多くの芸妓を抱え、料亭の立ち並んでいたところです。
廻船問屋として財を成した商人たちや船乗りたちが全国から訪れ、連夜賑わいを見せていたことでしょう。

今も、長く続く白壁にかこまれた老舗料亭 「鍋茶屋」 の風格ある建物が、当時の繁栄ぶりを伝えています。
(今回残念ながら、お盆休みで門の周りを工事している最中でしたので、写真が撮れませんでした)






お昼は、西堀通り七番町、新潟を代表するホテル、「イタリア軒」 の ‘スープランチ’。

野菜をたっぷり煮込んだ美味しいスープでした。 昨晩酒田で飲みすぎた胃をいたわりましょう。

パンにサラダ、珈琲が付いて850円。


ハイジのパン

2010-08-11 | 美酒・美味探訪

ハイジの白パンが、焼き上がりました。

名作童話 「アルプスの少女ハイジ」 に出てくるパンです。

なぜ白く焼き上がるかというと、ミルクをたくさん入れて、砂糖の代わりに水飴を使っているからだそうです。 (水飴だとパンに焦げ目がつきにくい)

ふわっとして、とてもやわらかいパンです。


ところで、先日、テレビで昔の映画 「アルプスの少女ハイジ」 を見ました。 ドイツ語のずいぶん古い映画でした。

印象的だったのは、この物語、 “悪人” がまったく出てこないのですね。

悪人ぽい人を強いてあげるとすれば、ハイジがフランクフルトのクララの家で出会ったクララの家庭教師(女性)でしょうか。

でもこの人、クララのためを思って山育ちのハイジに厳しく接しているだけで、決して悪い人ではありません。

アルプスの山でも、フランクフルトでも、 「いい人」 ばっかりだったこの映画、深みがないかというと、そんなことはありません。
胸にアッタカイものがこみ上げ、わたしは涙こらえて見終わった次第です。

悪人が出てこなくても、喧嘩や暴力のシーンがなくても、感動的なお話はできるのですね。


果物時間は幸せ時間

2010-08-08 | 美酒・美味探訪

肉厚甘多

ニクアツカンタ・・・。 わたしのことではアリマセン。 わたしは肉薄筋多です。(嘘)

上の写真のメロンのことです。 果肉部分が厚く、糖度が高い、北海道は恵庭産のエルシーメロン。 頂き物です。


美味しい果物は、食べる人に幸せなひと時を与えてくれますね。


半分ゆで卵

2010-08-01 | 余白の創作ことわざ

(写真は西武ライオンズ電車<西武池袋線池袋駅にて>。本記事とは関係ありません)

「余白の創作ことわざ」の第8回です。

半分ゆで卵  はんぶんゆでたまご

<意味>
ゆで卵を包丁で半分に切ると、黄身はどちらかの半身にどうしても片寄ってしまう。たまたま自分に与えられた半身のゆで卵が黄身の少ないほうだったとしても、それを嘆いても仕方がない。 人生には如何ともし難い 「当たり外れ」 があるものだ。

<さらに一言>
たとえ不運、不幸に出遭っても、もしそれがどうにもならないものならば、嘆いてばかりいるのでなく、思いきって受け容れたいものです。
気持を切り替え、次のステップに進めば、新たな道がかならず開けてくるように思います。

切り替え下手なわたしが言うのもヘンですが・・・。

<もう一言>
ラーメン店で、ラーメンの具として載ってくる半分に切ったゆで卵に、黄身の部分が少ないと、損した気持になりませんか?
「ならない」
という人には、このことわざは理解不能でしょう。
「白身の多いほうが好きだ」
という人もいるかもしれませんし・・・。

と、ここまで書いてきて、ふと思ったのですが、今はゆで卵を半分だけで出すラーメン店は少ないかもしれません。
‘一つまんま’ を (真ん中に包丁は入れても)、出してくれる。
これなら不満は生じませんね。

「いや、となりにすわった客の卵のほうが大きいと、嫌だ」
「・・・・・」