興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

人物を形容する韓国語の表現

2023-06-25 | 韓国文化垣間見

いま通っている韓国語のクラスで、「名詞+이다の連体形」「形容詞の現在連体形」を入れ、自分の友人や家族がどんな人かを簡潔に表現しなさい、という宿題が出た。

日韓辞典、朝鮮語辞典と首っ引きで、苦労して書いたので、記録の意味も兼ねて本ブログにも載せておきたい。

間違いや改善点など、ご指摘、ご教示いただければまことに幸いである。

  *「名詞+이다の連体形」「形容詞の現在連体形」を使った部分に下線をほどこしました。
  *とり上げた人たちは架空の人物であり、内容はフィクションです。

①  학창 시절부터 친구인  A군은 인품이 아주 좋은 사람이다. 그는 자기 친구의 좋은 점을 발견하고 칭찬을 자주 한다. 그래서 그런지 그는 친구가 많다.

②  회사 선배인 B씨는 반쯤 놀린 듯 한 말을 하는 경우가 많다. 그는 그것을 유머로 생각하시는 것 같다. 또는 친근감의 표현이라고 믿고 계시는지도 모른다. 
 친근감을 표현하기에는 야유보다 미소가 훨씬 효과적인데・・.

③  나의 젊은 친구 C군성격이 좋은 사람이다. 친한 친구 몇 명과 함께 차로 여행을 할 때, 차 운전을 잘하는 그싫은 기색 하나 없이 운전을 자청해서 맡는다.

④  나의 소꿉친구인 D군우수한 사람이다. 그는 초등학교에서도 중학교에서도 고등학교에서도 우등생이었고 일류대학에 들어갔다. 사회인이 되어서도 일본을 대표하는 일류 기업에 들어가 그곳에서 대출세를 했다.

⑤  내 아들 E는 마음씨가 착한 사람이다. 내가 10일 정도의 입원을 했을 때도 일하느라 바쁠 텐데 먼길을 혼자서 병문안을 와 주고, 퇴원했을 때도 일부러 와 주었다.
 그는 “내가 입원했을 때 문병객이 오면 기뻤으니까요.” 라고 했다.

 

<日本語訳>
①  学生時代からの友人A君は、人柄がとてもよい。彼は自分の友だちの長所を見つけ、よくほめる。そのせいか彼は友だちが多い。

②  会社の先輩であるBさんは、半分からかうような言い方をよくする。彼はそれをユーモアと考えているフシがある。または親近感の表現と思い込んでようでもある。
 親近感を表すには、揶揄より微笑みのほうがはるかに効果的なのに・・。

③  わたしの若い友人C君は性格のよい人だ。親しい友人たち数人といっしょに車で旅をするとき、運転の上手い彼は嫌な顔一つせず運転を買って出る。

④  わたしの幼なじみのD君は優秀な人間だ。小学校でも中学校でも高等学校でも優等生で、一流大学に入った。社会人になっても日本を代表する一流企業に入り、そこで大出世をした。

⑤  わたしの息子Eは、心根の優しい人間だ。わたしが10日間ほどの入院をしたときも、仕事が忙しいだろうに遠路一人で見舞いに来てくれ、退院するときもまた、わざわざ来てくれた。
 彼は「ぼくが入院したとき、見舞客が来るとうれしかったからさ」と言った。

2023.6.25


卑屈にもならず尊大にもならず・・

2023-02-04 | 韓国文化垣間見

「動詞の未来連体形を入れて、これから先の10年で自分が何をやりたいかを(韓国語で)書いてきなさい」
という作文の宿題が、今通っている韓国語クラスで出された。

(はて、自分にとって、10年以内でやりたいことって何だろう?)
自分が実現させたい具体的な夢が、すぐに思いつかなかったわたしは、しかたなく抽象的ながら以下の文章を、日韓辞典と首っ引きで書いた。

タイトルは「卑屈にもならず尊大にもならず・・」。

せっかく書いたので、記録の意味も込めてここに載せ、ご高覧に供したい。
表現の間違いや改善点はぜひご教示ください。

(下に日本語訳をつけています。未来連体形には下線)


             비굴해지지도 않고 거만해지지도 않고・・

 나는 더이상 세계여행을 할 계획도 없고 이 이상의 시골에 살 생각도 없다.
 그러나 희수가 된 지금 앞으로는 다음의 세 가지 목표를 유념하고 싶다.

① 첫번째 목표는 어떤 일에 대아여 밝고 명랑하게 대처할 것.

 누구나 몇 살이 되더라도 여러 가지 어려움과 고민에서 해방되지는 못할 것이다.게다가 건강이나 죽음에 대한 불안감도 떨쳐버릴 수 없다.
 그렇다면 오히려 상황을 받아들이고 밝게 행동하고 싶은 것이다.

② 두번째는 꾸미기 몸가짐을 유념할 것.

 보기에도 고급스러운 옷으로 치장할 수는 없어도 남에게 불편함을 주지 않을 정도의 옷차림을 하고 싶은 것이다.

③ 세번째는 늘 자립심과 겸허한 마음을 잃지 말고 살 것.

 함부로 남에게 의지하지 말고, 누구의 지배도 받지 않고, 비굴해지지도 않고 거만해지지도 않고, 긍지를 가지고 나날을 보내고 싶다.

 또 하나 덧붙이자면, 그것은 '향학심을 계속 가질 것'. 한국어 공부도 그 중 하나다.


<日本語訳>

     卑屈にもならず尊大にもならず・・

 わたしには今、世界旅行をしたいという願望も、地方に移住しようなどという夢もない。
 しかし歳を重ねてこれからは、以下の三つを目標に過ごしたいと思う。

① 目標の一つ目は、何事に対しても明るく、朗らかに取り組むこと。

 だれしも、いくつになっても、さまざまな困難や悩みから解放されることは、おそらくないであろう。加えて健康や死への不安もぬぐい去ることは難しい。
 だとすれば、むしろ現状を受け入れて、開き直って、心を明るく保ちたいものだ。

② 二つ目は、着飾るより、身嗜みを心がけること。

 見るからに高級な服を身にまとうことはできなくとも、人に不快な思いを与えない程度の身なりはしたいものである。

③ 三つ目は、自立心を失わず、謙虚な心を失わないこと。

 むやみに他人に頼らず、だれの支配も受けず、卑屈にもならず尊大にもならず、自分なりの誇りを持って、日々を過ごしたいと思う。

 さらにもう一つ加えるとしたら、それは「向学心を持ち続けること」。韓国語の勉強もその一つである。


韓国の美しいことわざ

2022-12-11 | 韓国文化垣間見

先日、近くの公民館のイベントでの一展示として、「韓国のことわざ」を紹介する機会があり、諸資料からいくつかの韓国語のことわざをピックアップした。

たくさんのことわざの中から、とくに ‘美しい生き方’ に役立ちそうなことわざを、意図して集めてみた。
なぜなら「行く言葉が美しくてこそ来る言葉が美しい」ということわざが韓国にあるのだが、このような内容も表現も美しいことわざが、ほかにもあるのではないかと思ったからだ。

探してみて期待は裏切られなかった。人としてのあり方を教えてくれるもの、対人関係のヒントになりそうなもの、人情の機微に通じたものなど、いいことわざがいくつも見つかったのである。
イベントではこの中から九つほどを選んで、展示発表した。

イベントは終わったが、せっかく選び出したものなので、当ブログにも発表分を掲載し、さらに多くの方々にご覧いただこうと思った次第。誤りなどご教示いただければ、まことに幸いです。

(  )内は韓国語の直訳。その下に解説を加えた。(文責・余白)

가는 말이 고와야 오는 말이 곱다 (行く言葉が美しくてこそ来る言葉が美しい)
好意を持った言葉をかければ、相手からも好意を持った言葉が返ってくる。日本のことわざで似たことわざとしては、反語的に「売り言葉に買い言葉」がある。

시작이 반이다 (始めが半分だ)
物事は始めてしまえば半分やったも同然。何事もぐだぐだと日延ばしにせず、思い切って始めよう。
(むかしから日延ばし癖のあるわたし向け

누워서 떡 먹기 (寝そべって餅食い)
造作なくできることのたとえ。餅なら箸や茶碗がなくても、どんな姿勢でもたやすく食べることができることからの表現。日本のことわざには「朝飯前」がある。

한 시를 참으면 백 날이 편하다 (一時我慢すれば百日安らかだ)
カッときても一時(いっとき)言い返すのをがまんすれば、長引くケンカにはならない。

집에서 새는 쪽박 밖에서도 샌다 (家で漏れるひさご<瓢>は外に行っても漏れる)
食事作法でも何でも、家できちんとできていれば、外の気をつかう席に出てもきちんとやれるものだ。

하늘이 무너져도 솟아날 구멍이 있다 (空が崩れてもはい出る穴はある)
どんなに困ったときにも、かならず解決の糸口はある。希望を失うな。

둘이 먹다가 하나가 죽어도 모르겠다 (二人で食べていて一人が死んでも分からない)
食べているものがとても美味しいことを表す言葉。日本のことわざには「ほっぺたが落ちる」がある。

절 하고 뺨 맞는 일 없다 (おじぎして頬を打たれることはない)
謙虚な態度で接すれば、相手から侮辱や攻撃を受けることはない。

열 손가락 깨물어 안 아픈 손가락 없다 (十指のどの指を噛んでも、痛くない指はない)
十人の子供がいて、かわいくない子が誰一人としていようか。子供は一様にかわいいのが親の心情である。
                                        以上


<参考文献>『韓国の故事ことわざ辞典』(孔泰瑢 編/角川書店) 『韓国朝鮮ことわざ辞典』(金容権 著/徳間文庫) 『ミニマムで学ぶ韓国語のことわざ』(鄭芝淑 著/クレス出版) 鄭芝淑氏エッセイ「父とことわざ」(「ことわざ」第8号所収/ことわざ学会)

*最上部の写真はわが家の庭に咲いたフリージアというバラ。本記事に関係ありません。


「表現を強める副詞」さまざま

2022-07-02 | 韓国文化垣間見

月2回通っている韓国語講座で、ネイティブの講師の方が、韓国語の “表現を強める副詞” をいくつかピックアップしてくれた。
日本語でいえば「非常に」「とても」「きわめて」「大変」などの強調の副詞。以下「強調語」)

日頃、日本語でも「強調語」の語彙不足を感じていたわたしは、講師の話を興味深く聞いた。
(このブログでも「非常に」「とても」「大変」くらいしか使えていない)

授業でメモしたものに、辞書などで調べたものを加え、以下に列挙してみる。

≪韓国語の強調語≫
굉장히(クェンジャンヒ) すばらしく、ものすごく、実に
극도로(クットロ) 極度に
(クェ) かなり、なかなか、ずいぶん
너무, 너무너무(ノム、ノムノム) 度を越して、すごく、~すぎる、めちゃくちゃ
대단히(テダニ) はなはだしく、きわめて、まことに
되게(トゥエゲ) すごく、とても
(ッタク) きっぱりと、ぴたりと
매우(メウ) 大変、とても
많이, 많이많이(マニ、マニマニ) 多く、たくさん、たっぷり、めっちゃ
몹시(モプシ) ひどく、とても
무척(ムッチョク) 非常に、大変
상당히(サンダンヒ) 相当に、かなり
심하게, 심히(ㇱマゲ、シミ) はなはだしく、はげしく、ひどく
(ッソク) とても、非常に、(否定文では)あまり
아주(アジュ) とても、大変、大いに
엄청나게, 엄청(オムチョンナゲ、オムチョン) とてつもなく、どえらい
완전(ワンジョン)完全に、すっかり、まじで、超
은근히(ウングニ) ひそかに、人知れず、どうしてなかなか
정말, 정말로(チョンマル、チョンマルロ) なるほど、ほんとに、心から
제대로(チェデロ) きちんと、がっつり、思い通りに、(否定形の前で)ろくに
진짜, 진짜로(チンチャ、チンチャロ) ほんとに、本気で、まじで
참, 참으로(チャム、チャムロ) 実に、ほんとに
크게(クゲ) 大きく、大変
확실하게(ファクシラゲ) 確実に、しっかり
훨씬(フォルシン) ずっと、はるかに

以上ざっとあげてみたが、わたしの韓国語力では、それぞれの語のニュアンス、適切な使用場面、書き言葉向きか話し言葉向きかなどは、正直なところ分からない。
韓国語学習の道は遠い。


この機会に日本語の強調語も集めてみた。語彙不足を少しでも解消し、より魅力ある文章を書ければと思うからだ。
以下の通りである。

≪日本語の強調語≫                                                                                                    
いっそう いたって いちじるしく 一段と いとも(厳かに、簡単に) 大いに 思いのほか かなり きわだって きわめて けっこう 言語に絶する ことのほか この上なく 最高に さらに 至極(ごもっとも) 実に 真に ずいぶん すこぶる ずっと 相当(高価な) たいそう(立派な) 大変 とてつもなく とても<迚も> とびきり なかなか なみはずれて はなはだしく はるかに 非常に ひときわ ほんとうに まことに まったく 見事に 見るも(無残な) めっぽう(強い) 目にあまる 猛烈に・・・など、ほぼ無限にありそう。

日本語の強調語も、広い範囲から意識して探し、自分の表現内容や文脈、好みに合うものを、積極的に使っていくことが大切なのであろう。
魅力的な文章を書く道も、また遠い。

2022.7.2

*上の写真はパンジー。イメージは子犬のよう。本記事と関係ありません。


韓国の童謡「果樹園の道」

2022-03-20 | 韓国文化垣間見

家の近くの公民館でやっている「韓国語の学習サークル」に参加している。

韓国人講師(女性)を招いて、第二、第四土曜日の月二回、各2時間の授業なので、さほど負担ではないが、ときどき結構やっかいな宿題が出る。

先週出た宿題は、韓国の童謡「과수원 길(果樹園の道)」を歌えるようにしてきなさい、というものだった。

もちろん譜面と歌詞はプリントで渡され(上の写真)、その曲の音声を講師持参の音響機器で2~3回聞かせてもらったが、童謡とはいえ初めて聞く異国の歌を、その場で憶えるのはきわめてむずかしい。というより、ほとんど不可能といっていいのではないか。

また、家で練習するといっても、わたしは譜を読むことはできない。

困っていると、翌日講師からラインで、その曲の YouTube が、メンバー皆に送られてきた。
自分でもネットで調べると、別な歌手の YouTube が複数検索できたので、これでなんとか憶えられそうな気になってきた。(一生懸命練習すれば)
そのうちの一つを、ご参考までに本記事の最下部に掲げておこう。

ところで、この韓国の童謡を憶えねばならないという経緯のなかで、わたしが強く思ったことがある。
それは「言葉」や「歌」を憶えるには、二つの抜きがたいポイントがあるのではないかということだ。

 ① くり返し聞き、くり返し声に出す(歌う)
 ② 幼少時から覚える

の二つである。

「과수원 길(果樹園の道)」は、韓国では有名な童謡であるようだ。何回か聞くと、メロディが美しく、なかなかいい曲だなと思えてくる。

韓国の人たちは、これを小さいころから何回も聞き、体にしみこんでいるから、歌が自然に口をついて出てくるだろうし、愛着もひとしおなのであろう。

年を取って初めて聞く外国人(わたし)にとっては、そう簡単にはいかない。あとは上記の①、「くり返し聞き、くり返し歌う」しかない。
外国語の勉強というものは、そもそもそういうものなのかもしれない)

ここは覚悟を決めて、一生懸命憶えよう。(あと5~6日ある)

下は憶えるために整理した歌詞と訳である。せっかく時間をかけて作ったので、以下に貼り付けておきたい。
ご高覧いただければ幸いです。(誤訳などご教示ください)

   과수원 길
                    박화목:작사  김공선:작곡

 동 구 밖  과수원 길
 아카시아 꽃이  활짝 폈네
 하얀 꽃  이파리 
 눈 송이처럼  날리네
 향긋한  꽃 냄새가
 실 바람 타고  솔~솔~
 둘이서  말이 없네
 얼굴 마주보며  생끗
 아카시아 꽃  하얗게 핀
 먼 엣날의  과수원 길
 과수원 길


   果樹園の道
        作詞:パクファモク 作曲:キムコンソン

 村はずれの 果樹園の道
 アカシアの花が すっかり満開だね
 真っ白な花が 木々の葉に
 
雪つぶのように 流れるよ
 かぐわしい 花の香りが
 糸風にのって かすかに かすかに 漂う
 二人にはもう 言葉はない
 顔を見あわせ ただ微笑むだけ
 白いアカシアの花が 咲いていた
 あの 遠い昔の 果樹園の道
 果樹園の道        (訳:余白)



歌詞を訳していて思ったのだが、これは童謡というより、作詞者が昔経験した愛おしい恋の思い出であるという感じもする。

いずれにしても美しい愛の歌である。

(27) 과수원길 - 꾸러기 동요 - YouTube


ヒマワリの種

2021-06-11 | 韓国文化垣間見

ヒマワリの種です。

韓国語の先生にいただいた韓国産。
(近くの公民館での韓国語自主学習サークルに参加しています)

ヒマワリの種は韓国語で 해바라기 씨(ヘバラギ シ)

ヒマワリの種にはさまざまな栄養素が含まれ、アンチエイジングや美肌にも効果があるそうです。

リノール酸(不飽和脂肪酸)は血中コレステロールを減らす。
ビタミンEは血行を良くし、冷えの解消、老化防止に。
葉酸は細胞の生まれかわりを助け、免疫力を高める。
ほかにビタミンB1・B6・B12、鉄分、亜鉛、マグネシウムなどの微量養素が豊富。

ただし、ヒマワリの種はカロリーが高く、食べ過ぎには気をつけねばならないようです。
1日にスプーン一杯(写真の量)を、書斎でポリポリ食べています。

 

 

 

 

きょうの菜園の収穫。

エダマメがたくさん穫れました。

 

 

 

タマネギ。

ヒマワリの種もさることながら、野菜こそアンチエイジングと美肌効果の本家ですね。


DMZ鳥の卵チョコレート

2019-02-17 | 韓国文化垣間見

DMZ鳥の卵(새알)チョコレート。
韓国旅行をしてきた友人に、昨年の暮れいただいたお土産です。

DMZとは、韓国と北朝鮮の国境にある「非武装地帯(Demilitarized Zone)」のこと。
DMZが観光ルートになっていて、お土産まで買えるとは、知りませんでした。

しかも箱には、「平和と統一の希望を抱くDMZチョコレート」という日本語まで入っています。
きっと、日本人の観光客も少なくないのでしょう。

 

 



   

開けてみると、丸いウズラの卵状のものが入っていました。
大きさはウズラの卵より、二回りくらい小さい。

 

 

   

割ってみると、こうなっている。
小さなナッツを芯に、堅いビスケット質の覆いがあり、その上にチョコレートがかぶせてあります。
白い外皮は糖でできているのでしょう。
結構手がかけられています。なかなか美味しい。

 

 

 

 

箱の横には、こう書かれています。
「DMZの青空を平和に飛び交う渡り鳥のように、南北が一つになり、自由に行き来できるその日を称えて作りました」
それでこのチョコレート、鳥の卵(새알)状なのですね。

そして、平和と統一への願いが表現されています。


新しい年にたくさん幸せがありますように

2015-01-07 | 韓国文化垣間見

日本で言う「新年 おめでとうございます」に当たる韓国語が、

 새해 복 많이 받으세요. (セヘ ボン マニ パドゥセヨ.)

であるのは、韓国語を習ったことのある人なら誰でもご存知のことと思う。

しかしこれは日本語の「おめでとうございます」というのとは、だいぶ語感が違うようである。

というのは、昨日わたしの習っている韓国人の韓国語の先生に、新年初めてお会いしたので、韓国語でこの言葉を言うと、返ってきた言葉は、

 감사합니다. (カムサハムニダ.)<ありがとうございます>

であった。

考えてみればこれは当然のことで、セヘ ボン マニ パドゥセヨ.という文字通りの意味は、

「新しい年、幸せをたくさんお受けになりますように」

ということで、そう言われれば「ありがとう」と反応する以外ない。
日本で「おめでとう」といって、互いに頭を下げあうのとはずいぶん違う光景である。


実はわたしは韓国語を習い始めてほぼ10年になるのだが、うかつにもこれまで、セヘ ボン マニ パドゥセヨ.と言われて、カムサハムニダと答えたことはない。
同様に セヘ ボン マニ パドゥセヨ.と言って、頭を下げるだけであった。

今回、韓国語の先生は、「余白さんも、セヘ ボン マニ パドゥセヨ.」と言ってくれたので、もちろん、「カムサハムニダ」と答えましたよ。

今年は日韓の言葉の「語感の違い」を、より深く理解する年にせねば。

*写真は西武池袋線で見た銀河鉄道999の電車。残念ながら、昨年12月20日でこの絵柄の電車はなくなったようです。


最初の朝鮮通信使

2014-10-05 | 韓国文化垣間見

新大久保に行ってきました。

NPO法人高麗博物館主催の「最初の朝鮮通信使を知る 映画と講演の会」が、新大久保であったためです。

映画はドキュメンタリー映画「李藝(りげい韓国語読みイ・イェ)-最初の朝鮮通信使」。
講演は、この映画の原作「小説 李藝」を書いた金住則行氏のお話でした。

 

李藝(1373-1445)は朝鮮時代初期の外交官で、生涯を日朝友好のためにささげた人です。(日本の室町時代)

映画はこの李藝の人生を紹介しながら、釜山から京都まで、李藝がかつて辿った旅の道筋を、韓国人俳優ユン・テヨン氏が実際に訪れて案内するものでした。
http://www.youtube.com/watch?v=5wLXAYvuogs

船も小さく、難破の危険さえあった600年も前の時代、李藝は四十数回も来日し、足利将軍への謁見を果たすなど日朝交流の道筋をつけたほか、倭寇に拉致された667名の同国人を母国に送還させたといいます。
李藝は、まさに全身全霊をささげて日本との交流に取り組んだのです。

この映画は、李藝の人生がよく分かり、折々にみずからのコメントを入れたユン・テヨン氏の言葉がとても味わい深く、なかなか良くできていました。







案内役のユン・テヨン氏は、その李藝の生き方に、自分の人生の見直しを迫られるほどの衝撃を受けたそうです。
自分はいったい、子どもたちが生きていくこれからの時代のために、何ができるのかと考えさせられた、と映画の中で語っていました。

金住則行氏によると、これは台本にはないユン・テヨン氏自身の言葉だったそうです。李藝の生き方もさることながら、ユン・テヨン氏、若いのに(1974年生まれ)とてもしっかりした俳優さんですね。

 

 


            

            帰りは池袋に出て、居酒屋 千登利に寄ってきました。


韓国の清涼飲料水

2014-06-02 | 韓国文化垣間見

先日、また四谷の韓国文化院に行く機会があり、韓国の清涼飲料水を仕入れてきました。

左が「松の芽ドリンク」、右が「蜂蜜紅蔘ジュース」です。

真ん中にあるのが卵です。
なんでここに卵があるの? と突っ込まないでください。
とくに大きな意味はありません。(日本の卵です)


松の芽ドリンクは酸味があり、特有な苦味がありました。
この苦味が松の芽の味なのでしょうか。

松の実ともちょっと違う、もっと強い香りがします。
缶の上のほうに、「頭まですっきりさわやかになる感じ」と書いてあります。
そう思えばそう思えないこともない。


右の蜂蜜紅蔘ジュースは、確かに朝鮮人参の味がしました。

蜂蜜の甘みでとても飲みやすいのですが、美味しいかと問われれば、単純にイエスとも言いがたい。
まあ、好みによるとしか言いようがありません。

もっともわたしは、日本のジュースも‘これは美味い’と思っていつも飲んでいるものはありませんが。


ともあれ韓国のこの二つのジュース、日本人には思いつきそうもないユニークな商品ですね。

韓国は地理的には近い国ですが、よく見ると随所にその違いを感ずることができます。

そこが実は、おもしろいところなのでしょうね。


韓国、離島への旅

2012-10-24 | 韓国文化垣間見

韓国南西部の木浦(モッポ)から、船で西へ100キロ余の海に浮かぶ島、黒山島(フクサンド)と紅島(ホンド)に、友人たちと行ってきました。

無数の小島が海に浮かぶ 「多島海上国立公園」 の中にあり、自然がそのままに残された島々です。

上の写真は木浦港からわれわれが乗ってきた快速船ユートピア号。 黒山島の港 (というより船着き場) に着いたところです。
木浦からは2時間ほどかかりました。

 

 

 

黒山島から見た海。

 

 

 

夜、港近くの食堂で食べたサザエとホヤの刺身。

 

 

 

地元のアジュンマ(おばさん)たちが作ったという地酒(マッコリ)。

色が白ではなく茶色です。ジュースの大きなペットボトルに入れて持ってきてくれました。
甕から酌んできたのでしょう。

濃厚で深い味。 発酵の続いている生きた酒です。 素朴でありながら最高の旨さ。
マッコリはつくったその地で飲むもので、旅に出す(遠くに出荷する)ものではないということなのでしょう。

この日は、島の唯一のホテル、フクサンホテルに泊まりました。

 

 

 

翌朝、紅島への快速船に乗るため船着き場へ。

干物などを売る露店がたくさん出ていました。 小ボトルのマッコリも売っています。

 

 

 

紅島に着きました。

黒山島から、さらに西の紅島までは、快速船で40分ほど。
紅島の周囲の海には大小の岩が島を取り囲む形で連なり、島自体も岩肌でおおわれていました。

黒山島よりも紅島は、さらに小さな島です。

島には車もありません。(狭い坂道はあっても車道などない)
バイクの後ろに箱をつけたようなもので物を運んでいました。 時折狭い坂道をスピーディに登ってきます。

ここはきっと、漁をする人と観光客の相手をする人(何軒かの食堂と民宿のような宿舎がある。それに船着き場で露店を広げているおばさんたち) との、ほんのわずかな人たちしか住んでいないのでしょう。

また、紅島は、船着き場付近以外は、観光客が島の深くに足を踏み入れることを禁じられている、自然保護区域です。



 

 


 

紅島の周囲を巡る遊覧船に乗り換えて、奇岩の数々を見てまわりました。

ユニークな形をした岩の前では遊覧船はストップし、写真の撮影が行われます。
業者 (遊覧船の職員か) が乗客の家族写真を撮り、乗客が降りるまでに現像、プリントし、小さな額に入れ、乗客に売るのです。
写真担当の男は、出来た額入り写真を持って、船内の被写体となった乗客を探します。
見つけると、現金と引き換えに写真を渡します。一万ウォン(800円ほど)のようでした。

 

 


途中、突然、猛スピードで小さな船がこちら、遊覧船を追ってきました。





 

漁師の船でした。 ストップした遊覧船に近づき、横付けにします。

目の前で生きた魚をさばいて、刺身にして売ってくれる船だったのです。
ビール、焼酎やマッコリも売ります。

魚をさばく人の手の速いこと速いこと。
生け簀桶から魚を取り出し、手早く三枚におろす人、皮を剥ぎ取る人、タッタッタッとダッシュで切り刻む人、
それに発泡スチロールの入れ物に入った薬味セット(韓国醤油やコチュジャン、刻んだタマネギが入っている)を重ね、
乗客のお金と交換する人との絶妙の連携プレイ。

遊覧船と漁師船との連携も絶妙です。 船を近づける場所と時間を事前に打ち合わせているのです。
写真撮りも魚売りも、‘遊覧船事業’ の一環なのでしょう。


遊覧船内では、甲板やその下の1階部分など、あちこちで宴会が始まりました。

われわれもその刺身とビール、焼酎を買いました。
1階部分のテーブルで食べ、飲んでいると、隣のグループの人が近付いてきて(われわれ以外は全部韓国人)、
マッコリのボトルを差し入れてくれたり、話しかけてきたり・・・。

そのうち、韓国中部の全州(チョンジュ)から来たというそのグループの人たちが、踊り始めました。
そしてわれわれも、その十人ほどの踊りの輪に半ば強引に、半ば自主的に、引き入れられてしまいました。

船内に流れるテンポの速い音楽に合わせ、それぞれが自分の振り付けで踊ります。
わたしは阿波踊りに佐渡おけさをミックスしたような、自分勝手踊り・・・。(汗)

島々を見るゆったりした観光が突然、大宴会へ。 このハプニング、とても楽しかったです。

 

 


 





今回の旅は、黒山島、紅島行きの2日以外は、友人たちとは別行動でした。

一人でソウルの鐘路(チョンノ)や大学路(テハンノ)の街をゆっくり歩いて見てまわりました。

(ソウル、木浦間はKTX<日本の新幹線のようなもの>で片道3時間ほど)

 

 

ソウル、鐘路5街駅近くの広蔵市場(クヮンジャンシジャン)でお昼。

ピンデトックとマッコリ。 タマネギの醤油浅漬け付き。 これで7千ウォン(500円ほど)。

手拭きはトイレットペーパー。

 

 




若い人たちであふれる大学路。

カフェに入って、本を読むふりをして、若者たちの話に耳を傾けたりもしてきました。
ほとんど理解できませんでしたが・・・。

今回の韓国旅行、疲れたけど楽しくとても充実した旅でした。


涙の理由(わけ)

2012-06-07 | 韓国文化垣間見


先日、有楽町のヒューマントラストシネマ有楽町に、韓国映画 「サニー 永遠の仲間たち を観にいってきました。

なぜか、泣けて泣けて仕方ない映画でした。

映画は、25年前、ソウルの女子高で7人の仲良しグループ (サニーという名前をつけていた) を作っていた女性たちが、あることをきっかけにまた集まるというお話です。
彼女らそれぞれの人生が、25年前と今とを対比させる形で描き出されていきます。

わたしが泣けたのは、悲しいというのでも、切ないというのでもない。
過ぎ去った青春への郷愁か、それとも25年という現実の人生の重みに対する共感か・・・。 正直なところ自分でもよくわかりません。

ともあれ映画館でのわたしは、ずっとハンカチが手放せませんでした。 これを 「ハンカチおやじ」 といいます。


 



          

映画が終わって外に出ても急に現実にはもどれず、まわりの空気も何か違って見えました。

もう夕方です。 次の予定地は新橋。 映画の余韻を味わいながら、そこまで歩くことにしました。

 

 






            

銀座ママの出勤風景か。 察するに、ここで出勤前の腹ごしらえをするのでしょう。

http://sunny-movie.com/index.html


ちょっとディープな韓国

2011-10-17 | 韓国文化垣間見


韓国に行ってきました。

ソウルで友人たちと合流し、高速バスで三時間ほどの、雪嶽山(ソラクサン)の麓にある百潭寺(ペクタムサ)という禅寺を訪れ、その足でソクチョ(北部東海岸の町)まで行ってきました。

上の写真は百潭寺。
ここではあいにく雨にたたられましたが、霧にけぶる山々は紅葉が始まっており、それなりにしっとりした味わいがありました。

百潭寺は、詩人で独立運動家であった萬海・韓龍雲(マネ・ハンヨンウン)という僧侶が修業したお寺としても有名なのだそうです。
近くにある萬海文学博物館で、日本占領下での韓龍雲の言行を知り、大変感銘を受けました。

 

 

 

 

ソクチョは漁港として、韓国では有名なところです。

 

ここではやはり、魚を食べなければ始まりません。

これは刺身の盛り合わせ。 これで三人分。
ヒラメ、ソイ、イカ、ナマコ、ホヤ・・・どれも店の水槽からの上げたて、さばき立てです。

ホヤはだいだい色ではなく、真紅に近い朱色であることを初めて知りました。
いわゆるホヤの匂いがまったくないのは、新鮮だからでしょう。

酒は、もちろんソジュ(韓国の焼酎)。







 

百潭寺に行く前日のソウルでは、ひとり旅だったので、とにかく歩きました。

明洞(ミョンドン)から東大門(トンデムン)までの卸・小売店街を、あちこち脇道に入りながら三時間半歩いたほか、南山(ナムサム)公園のNソウルタワーに上り、工事の終わった光化門(クヮンファムン)も見てきました。

 




乙支路(ウルチロ)地区では、頭にお盆をのせて歩いている女性を見かけました。
お盆と頭の間に小さな座布団のようなものをはさみ、歩道を走る自転車を器用に避けながら歩いていきます。








東大門市場近くでは、もうこれ以上は積めないというほど荷を積み上げている最中の軽トラックを見つけました。
衣料品のようです。

途中で落とさなければいいのですが・・・。

 

 

 

朝から昼過ぎまでたっぷり歩いて、ぐったり疲れました。
東大門の見える喫茶店で一休み。

モガ茶(カリンのお茶)とケーキで、昼飯も兼ねることにしました。




地下鉄で明洞まで戻り、そのあと行った南山公園では、ちょうど伝統芸能のパフォーマンスが行なわれていました。

これは朝鮮の武術。 真剣で鮮やかに藁束を切って見せてくれました。








Nソウルタワーから見たソウル中心部。




ソウルはどこに行っても、とてもにぎやかで、活気がありました。

今回はどんどん歩くことによって、ソウルの観光地としての顔だけでなく、人々の仕事や生活を含む ‘素顔’ にも触れる、よりディープな旅ができたのではと思っています。


映画「冬の小鳥」

2010-11-04 | 韓国文化垣間見

韓国とフランスの共同制作映画、「冬の小鳥」を観てきました。

1970年代の韓国を舞台に、父親に捨てられ孤児となった9歳の少女ジニの物語です。

ジニはカトリックの児童養護施設に旅行気分で父とやってきたのですが、父はそのままそっと帰ってしまいます。
そこは、海外への養子縁組が多く行なわれている施設だったのです。

そのことを知らないジニは、周りにも心を開かず、養父母候補の外国人たちにも反発し、ひたすら父が迎えに来るのを信じて、待ち続けます。

しかし、やがて父とは連絡が取れなくなっていた現実を知ります。
反発、やり場の無い怒り、絶望・・・。 その果てにジニがみずから選んだ道は・・・。

ジニの凛々しい、美しい心に打たれ、最後は涙が止まりませんでした。


神保町、岩波ホールで上映中(12月3日まで)。
http://www.fuyunokotori.com/trailler/trailler.html


韓国産まくわうり

2010-07-17 | 韓国文化垣間見

韓国語で 참외 (チャメ) といいます。

新大久保のコリアタウンにある韓国スーパー 「韓国広場」 で買いました。
一昨年六月、韓国に行ったときソウルの街角で見かけ、一度食べてみたいと思っていたものです。

日本に昔からあった 「まくわうり」 と同じだと聞いていましたが、わたしが小さい頃食べた日本のまくわうりは、もっと大きく (韓国産は野球のボールよりひとまわり小さい)、色も緑っぽい色だったように記憶しています。

でも、味はなるほど、昔食べたまくわうりの味です。 果肉はシャキシャキと固めでしたが・・・。











「韓国広場」の外に、日本語学校の広告が貼ってありました。

「エリート日本語学校 生徒募集」★ひと月単位で受講できます★ と書いてあります。






 



「안 돼」 アンデ(だめよ)
街角で見かけたおかあさんが、子供にかけた言葉は韓国語でした

新大久保コリアタウンには、韓国語を母語とする人たちがたくさん住んでいるのですね。
韓国から新たに移り住んでいる人も多いのでしょうか。


昨日は、 「わけあり三姉妹」 という思わせぶりな名前の韓国料理店で、友人たちに会いました。