興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

寒卵

2017-02-25 | 美酒・美味探訪

以前も本ブログで記事にしましたが、「卵の黄身の味噌漬け」を作りました。

「寒卵」の黄身です。

寒卵(かんたまご)とは、「鶏が寒中に産んだ卵。栄養価が高く、保存がきくとされる」(デジタル大辞泉)のことです。
この卵の生産者によると、「寒中は年間を通じて産卵量が最も少なく、卵の一番美味しい季節」なのだそうです。

味噌を小さい器に小分けにし、そこに生卵の黄身だけをガーゼにくるんでうめ込み、そのまま冷蔵庫に二日ほど置くと、黄身の味噌漬けの出来上がり。
味噌が黄身の余分な水分を取り、黄身に旨味と塩分を与えます。(あと、味噌は味噌汁に使える)

出来上がった黄身の味噌漬けは、クリームチーズのような固さになり、箸で少しずつけずり取りながら口に含むと、薄い塩味も効いて、格好の酒のつまみになります。
食感はねっとり、味は筋子・イクラを思い出させます。これが ‘卵の味’ (鶏と鮭)なのでしょうか。

コレステロールに気を付けねば・・・。


梅一輪

2017-02-22 | 季節の移ろい

風は冷たいのに、わが家の梅が一輪咲きました。

温かい日があったと思ったら、また寒くなり、先日は「春一番」が吹いて、明日はまた「春の嵐」となるようです。

 三寒四温二嵐

といったところでしょうか。

 ♪ 花も嵐も 踏み越えて
   行くが男の 生きる道
   (西条八十・作詞/万城目正・作曲「旅の夜風」より)

わたしは嵐は踏み越えても、花は愛でつつ行きたいものと思います。

 

 

 

  

次に暖かい日が来れば、この梅、咲き揃いそうです。

本格的な春ももうすぐですね。


映画「スノーデン」

2017-02-13 | チラッと世相観察

先日、東武練馬のイオンシネマで、映画「スノーデン」を観てきた。

米国家安全保障局(NSA)が対テロ諜報活動の中で、‘疑わしい対象者’ のみならず、一般人の個人情報も極秘裏に、無差別に収集していたことを、元CIA職員エドワード・スノーデン氏が告発したというニュースが、2013年6月、全世界に流れた。

この映画は、そのスノーデン氏のそれまでの経歴と、告発にいたるまでの行動を、事実をもとに描いたセミドキュメンタリー映画である(オリバー・ストーン監督)

米NSAは大手ネットサービスに直接アクセスすることにより、国際的な規模で、一般人にいたるまでのメールやサイト、携帯電話の通話記録などの膨大な情報を、一方的に収集していたのである。

これはそのまま、権力者が善良なる一般市民を、いつでも恣意的に監視できることを意味する。

この映画では、主にスノーデン氏とそれを手助けしたジャーナリストたちの、権力に抗して真実を明かそうとした命がけの行動が再現されている。

描写にリアリティがあり、手に汗握る思いで、2時間余があっという間に過ぎてしまった。


今、国会で「テロ等準備罪(共謀罪)」の審議が始まった。‘監視社会’ の到来は、日本でも決して他人事ではないだろう。
多くの人に、今こそ観てほしい映画である。


「ニュース23」キャスター雨宮塔子氏の、オリバー・ストーン監督に対するインタビュー映像を You Tube で見つけた。
映画の内容も分かり、オリバー・ストーン氏の考えもよく分かる。
ご参考までに、以下に貼っておきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=KVKwOEJK4dQ


カツ丼から海苔弁まで

2017-02-11 | 美酒・美味探訪

わたしは主食(米飯やパン)と副菜(おかず類)が一緒になった食べ物が好きである。

天丼・カツ丼などの丼ぶりもの、寿司や具入りおにぎり、サンドイッチに惣菜パン・・・。

なぜ好きかというと、主食と副菜を一緒にしてほおばると、味が「1+(プラス)1=(イコール)2」ではなく、「3」にも「4」にもなるからだ。

鰻の蒲焼定食より、鰻とご飯とタレがネットリからまった熱々の鰻丼(鰻重)をかっ込むほうがどれだけ美味しいことか。

同じく、カツ煮定食よりカツ丼。(写真)

ハム、トマト、レタスをそれぞれつまみ、合間にパンをかじるより、ミックスサンドにしてかぶりつくほうが明らかに旨い。

にぎり寿司にいたっては「鮨飯(すしめし)」と「鮮魚の切り身」が合体することにより、それぞれの域を超えた別次元の味世界が広がる。

いずれも “相乗効果” が生ずるのだ。

ほかにも、ハンバーガー、肉まん、中華まんなど、‘美味相乗効果型主食副菜一体化食’ は世の中に少なくない。

ふと思い出したのだが、中学生の頃よく持たせられた 「海苔弁」 もそうであった。

アルマイト製の弁当箱にご飯を入れ、その上に醤油に浸した海苔をしきつめる海苔弁は、昼にフタを開けると、そこにはご飯の湿気と半日という時間の恵みで、ご飯・海苔・醤油がほどよくなじみ、ワンランク上の美味が生まれていたのである。

海苔は、ウニやイクラを脇で支えるだけではない(軍艦巻き)。実は、みずからが時代を超えて、人々に食べることの幸せを与えつづけてきた名副菜、いや ‘主菜’ なのであった。


こんなことをアレコレ言っているあいだは、わたしの正月太り解消ダイエットは成功しないことでしょう。

2017.2.11

*写真は「池袋 満留賀」のヒレカツ丼。


種のネーミング 2

2017-02-05 | チラッと世相観察

先日、「種のネーミング」と題して、おもしろい名前の野菜の種を取り上げましたが、新たに二つばかり仕入れましたのでご紹介します。

極甘キャベツ サトウくん」(キャベツ)と、「甘美人(あまびじん)(ニンジン)です。

「サトウくん」は、人の名前を連想させるところがおもしろい。
甘いキャベツであるということで、砂糖(さとう)の ‘音(おん)の響き’ も効いています。

佐藤は鈴木と並んで、日本でいちばん多い姓であるといわれます。
全国の佐藤さんの興味をひくだけでなく、知人の佐藤くんが好きな人も関心を持ってくれるかもしれません。

「甘美人」は、袋にニンジンの写真がなければ何の種か分からないところですが、「甘い」も「美人」も嫌いな人は少ないでしょうから、アピール力はありそうです。

上の写真は、甘美人がサトウくんに寄り添っている「甘々カップルの図」です。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/aa74cb224cd9aa4c46a322f9ba35ff4c


銀河鉄道999電車

2017-02-01 | チラッと世相観察

先日、西武池袋線で事故のためダイヤが乱れ、ようやくやってきた池袋行きの電車は、「銀河鉄道999<スリーナイン> デザイン電車」でした。

アニメ「銀河鉄道」のイラストを描いた電車は、何年か前に一度無くなったのですが、昨年10月にまた復活したようです。
車内吊りにそのことが書いてありました。

 

 

 

   

それを読むと、「練馬区オリジナル色ねりまグリーン」をベースにしているとのことで、おそらく練馬区との共同企画なのでしょう。
たしかに以前より緑色が増えているようです。

この社内吊りを見ていた小学校1年生くらいの男の子が、いっしょに乗っていたおばあちゃんに、こう言いました。

「電車に、いたずら書きしたんじゃないんでしょ?」

‘銀河鉄道世代’ はもう、この子のお父さんの世代くらいかもしれません。

 

 

    

池袋駅に着きました。

電車はすぐに折り返し運転をしなければならないらしく、車掌さんの慌ただしい動きが伝わってきます。

 

 

 

   

反対側ホームから乗った乗客は、すぐに一杯になり、

 

 

    

間をおかず、銀河鉄道999電車は飯能行きとなって、出発していきました。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/fecc2b48d3800a9e1a17a7731efdfa8c