池袋のシネマサンジャイン池袋に、映画「万引き家族」を観に行ってきました。
今年のカンヌ映画祭、最高賞パルムドールを受賞した、今話題の映画です。
家族とは何か、幸せとは何か。そして常識とは、社会秩序とは・・・。
さまざまなことを考えさせてくれる映画でした。
この映画がパルムドール賞に選ばれたのも、人間や社会の ‘あるべき姿’ の裏にひそむ矛盾や現実を、鋭くえぐっていたからかもしれません。
信代(‘家族’ の母親役)を演じた安藤サクラさんの演技がよかった。
刑務官の尋問に答えるシーンでは、しゃべりながらにじみ出てくる涙と、それをぬぐうしぐさが自然で、もはや演技の枠を超えていました。
また、この供述のなかに是枝裕和監督の、この映画に対する制作意図がたくさんこめられていたようにも思います。
映画のあと銀座に出て、画廊ナカジマアートで画家堀文子さんの本や絵葉書、一筆箋を買ってきました。
堀文子さんは今年100歳の現役画家で、わたしはこの人の絵も文も大好きです。とくに「慣れない、群れない、頼らない」と標榜する堀さんの生き方に共感します。
画廊を出たあと、田端の居酒屋「初恋屋」に行って、親しい友人たちと「群れて」きました。
*写真協力:Y.T.氏。