興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

自家製美味ハム作り

2023-02-27 | 美酒・美味探訪

この冬もわが家では、 ‘自家製ハム’ を作った。(昨年暮れと先週の2回)

作るのは家内だが、わたしも一部手伝うので、この機会に「作り方」を整理して記録として残しておきたい。

 

 


     

肉は近くのスーパーからブロックで買う。

ハムの味の良し悪しは肉で決まる、といっても過言ではない。
今回は良い肉が手に入った。

 

 

 

   

ハム作りは手間がかかる。

上の写真の「さらしを巻いた肉をタコ糸でキリリと引き締めて縛る作業」は、力が要るのでわたしの仕事である。(カネと力はあまりないけど)

この作業に入るまで、肉を買ってから一週間かかる。

まず肉を切り分け成形し、余分な脂を削ぎ落し、わずかな残血も見逃さずきれいに取り去る。

しかるのち少なからぬ量の塩、砂糖、胡椒をまぶして、力を入れて十分に揉みこむ。(揉みこむのもわたしの仕事)

それをジッパーのついた厚手のビニール袋に入れ、冷蔵庫に一週間ねかす(漬け込む)

1~2日すると肉からしだいに水分が滲みでてくるので、毎日、朝と晩、ビニール袋をひっくり返し(天地返し)、肉にまんべんなく味を染み込ませながら熟成させる。


一週間後、冷蔵庫から出した熟成肉は水でサッと洗い、そのまま流水をかけ流しにして、余分な塩分を抜く。

それを家の外で半日乾燥させ、乾いたら上の「さらし巻き、タコ糸縛り工程」に移るという流れだ。

 

 

 

   

燻煙は4時間。

今回の燻製では、燻(いぶ)すのに桜の木のチップを使った。これまでのヒッコリーより香りが高く、美味しく出来上がったような気がする。

 

 

 

   

燻煙が終わったところ。

これを大きな鍋二つを使い、摂氏70度で二時間ボイルする。(沸騰しないように、温度計片手に付きっきり)

ボイルのあとは冷たい流水に2~30分つけ置き、十分に冷やす。
(この冷却作業もあって、わが家でのハム作りは冬場にしかできない)

そのあと再び家の外の物干し場につるし、半日乾燥させる。乾いたら作業は終了。

添加物のない、燻香の高い、噛み応えのある、旨みのつまったハムは、市販品では容易に味わえないだろう。(ということにしておこう。*個人の感想です)


梅、開花宣言

2023-02-27 | 季節の移ろい

わが家の梅が、ようやく花開いた。

例年より一週間ほど遅い開花だ。それだけこの冬は寒かったということである。
老人(わたし)にはつらい冬だった。(毎年同じこと言ってる)


今年の梅は花芽が多く、咲きそろうと見栄えがしそうだ。

これからは一気に暖かくなるだろう。


水温む気配

2023-02-23 | 季節の移ろい

散歩道対岸の河津桜が咲いた。

1月2月と、今年は真冬の寒さがつづいたのに、時季が来れば咲くものは咲くのだ。

 

 


   

回り道して橋を渡り、近くまで行ってみた。

 

 

 

    

5~6分咲きといったところか。

 

 

 


   

川に目をやると、川鵜が羽を広げていた。
羽を大きく広げ、広げたままにしている。

何をしているんだろう。

あとでネットで調べると、川鵜が羽を広げるのは、乾かすためのようである。

カモなどにくらべて羽に脂が少ないので、羽が濡れやすいのだそうだ。(そのかわり、水中深く潜るのが得意)


「寒」抜けきらぬうちにも、‘水温(ぬる)む’ 気配が感じられる。


菜園は ‘ガニマタ耕法’ で行こう

2023-02-20 | 菜園の四季

おととい家内に駆り出され、わが家の菜園を、二畝耕してきた。

菜園では、すでに去年の残滓(野菜くず)が片づけられ、この寒中に家内が何度か耕している。
肥料もすき込まれ、土作りはほぼ完了の段階。

わたしの今回の作業は、3月にジャガイモとサツマイモを植える畝の「土ほぐし」であった。

土ほぐしといっても、鍬(くわ)を振り上げ、振り下ろし、土を深く掘り起こさねばならない。けっこう重労働である。

だがわたしは、この何年かこの「鍬での耕し」を手伝わされ、鍬使いの一つのコツをのみ込んだ。
わたし自身それを ‘ガニマタ耕法’ と呼んでいる。(一般的名称ではありません)

足を大きく広げ、腰を深く下ろし、ガニマタスタイルで鍬を振り上げ、力強く振り下ろす。

こうすることによって、腕など体の一部に過剰に頼ることなく、腰を中心に体全体でより力強く掘ることができる。

野球でもバットでボールを打つときは、「腰で打て」というではないか。それと同じだ。(たぶん)

 

 

 

菜園はこれから春、夏の野菜の植付けが始まる。

 

 

 

   

冬を越した野菜の中でいちばん元気なのは、このニンニク。

 

 

 


   

不織布のおおいの中では、グリンピースが育っている。

 

 


   

タマネギ。

初夏には収穫できる。

 

 

   

イチゴ。

これも楽しみだ。


自分大福

2023-02-14 | 美酒・美味探訪

朝霞市の和菓子店「ほそや」の豆大福。

ここのシャインマスカット大福、いちご大福と同じように、これも美味しい大福であった。

シャインマスカット大福、いちご大福が白餡(しろあん)だったのに対し、この豆大福は小豆餡(あずきあん)
小豆の上品な味と香りが生きている。甘さもほどよい。

豆は、原材料名表示を見ると赤えんどう豆のようである。
ややかために炊いてある(と思えた)のは、わたしの歳のせいか。(歳は歯に出る)

柔らかい餅とかための豆。嚙み心地の違いも楽しんでほしいという店の意図を感じないでもない。

ともあれこの豆大福、美味しく、楽しんでいただきました。


ところできょうはバレンタインデー。

テレビのニュースを見ていると、最近は義理チョコ、本命チョコが減って、「友チョコ」「自分チョコ」が増えているという。

わたしにとって大福は、さしずめ「自分大福」ですね。


ついでながら、フト思った。全国の和菓子屋さんは、節分には「節分デー」と銘打って、“この日は大福をプレゼントしよう” という一大販促キャンペーンを張ってはどうだろうか。

ほかの人に「福」を贈るなんて、それだけで幸せなことではないか。

キャンペーンには、「 ‘大福は内、不運は外’ と唱えよう」「今年は南南東(年によって変わる)を向いて送付伝票を書こう」というPR文句も添えると、さらに効果的かもしれない。


いちご大福 
いちごパックンかいじゅう - 興趣つきぬ日々 (goo.ne.jp)


卑屈にもならず尊大にもならず・・

2023-02-04 | 韓国文化垣間見

「動詞の未来連体形を入れて、これから先の10年で自分が何をやりたいかを(韓国語で)書いてきなさい」
という作文の宿題が、今通っている韓国語クラスで出された。

(はて、自分にとって、10年以内でやりたいことって何だろう?)
自分が実現させたい具体的な夢が、すぐに思いつかなかったわたしは、しかたなく抽象的ながら以下の文章を、日韓辞典と首っ引きで書いた。

タイトルは「卑屈にもならず尊大にもならず・・」。

せっかく書いたので、記録の意味も込めてここに載せ、ご高覧に供したい。
表現の間違いや改善点はぜひご教示ください。

(下に日本語訳をつけています。未来連体形には下線)


             비굴해지지도 않고 거만해지지도 않고・・

 나는 더이상 세계여행을 할 계획도 없고 이 이상의 시골에 살 생각도 없다.
 그러나 희수가 된 지금 앞으로는 다음의 세 가지 목표를 유념하고 싶다.

① 첫번째 목표는 어떤 일에 대아여 밝고 명랑하게 대처할 것.

 누구나 몇 살이 되더라도 여러 가지 어려움과 고민에서 해방되지는 못할 것이다.게다가 건강이나 죽음에 대한 불안감도 떨쳐버릴 수 없다.
 그렇다면 오히려 상황을 받아들이고 밝게 행동하고 싶은 것이다.

② 두번째는 꾸미기 몸가짐을 유념할 것.

 보기에도 고급스러운 옷으로 치장할 수는 없어도 남에게 불편함을 주지 않을 정도의 옷차림을 하고 싶은 것이다.

③ 세번째는 늘 자립심과 겸허한 마음을 잃지 말고 살 것.

 함부로 남에게 의지하지 말고, 누구의 지배도 받지 않고, 비굴해지지도 않고 거만해지지도 않고, 긍지를 가지고 나날을 보내고 싶다.

 또 하나 덧붙이자면, 그것은 '향학심을 계속 가질 것'. 한국어 공부도 그 중 하나다.


<日本語訳>

     卑屈にもならず尊大にもならず・・

 わたしには今、世界旅行をしたいという願望も、地方に移住しようなどという夢もない。
 しかし歳を重ねてこれからは、以下の三つを目標に過ごしたいと思う。

① 目標の一つ目は、何事に対しても明るく、朗らかに取り組むこと。

 だれしも、いくつになっても、さまざまな困難や悩みから解放されることは、おそらくないであろう。加えて健康や死への不安もぬぐい去ることは難しい。
 だとすれば、むしろ現状を受け入れて、開き直って、心を明るく保ちたいものだ。

② 二つ目は、着飾るより、身嗜みを心がけること。

 見るからに高級な服を身にまとうことはできなくとも、人に不快な思いを与えない程度の身なりはしたいものである。

③ 三つ目は、自立心を失わず、謙虚な心を失わないこと。

 むやみに他人に頼らず、だれの支配も受けず、卑屈にもならず尊大にもならず、自分なりの誇りを持って、日々を過ごしたいと思う。

 さらにもう一つ加えるとしたら、それは「向学心を持ち続けること」。韓国語の勉強もその一つである。