今回はひさしぶりに「創作警句」です。
Better slow than stop. のろくても 止まるよりは まし
<意味>
たとえ動作がのろくても、進むのが遅くても、やりたいこと、やるべきことはやったほうがよい。実践の大切さを表した言葉。
<ここで一言>
これは電車の車内広告で、Better late than never.という言葉を見つけ(ECC外語学院の広告)、それを少しもじったもの。
この Better late than never.は『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版』<北村孝一・監修/小学館>にも載っていて、「遅れてもしないよりまし」と訳され、「時機を逸したとしても、やるべきことはやるほうがよい。」という解説がついている。
この「遅れても(late)」を「のろくても(slow)」に替え、その関連で never を stop にしてみた。
歳のせいか動作が鈍くなり、物忘れが増したと感じているわたし自身のためのことわざである。
<さらに一言>
とはいえ実際に、わたしの身の周りにも、若い人に負けず仕事に趣味にスポーツに、積極的に取り組んでいる人たちがたくさんいる。
わたしが10年ほど通っていた、さる大学の「韓国語 社会人講座」にも、そんな ‘熟年’ が多かった。
幸いにもそんな方々と今でも交流がある。わたしも「歳のせい」などとは言ってはいられない。
<もう一言>
韓国語学習の関連でいえば、韓国におもしろいことわざがある。
외국어는 시간을 들여서 배워라. ウェグゴヌン シガヌル トゥリョソ ペウォラ
「外国語は時間をかけて学べ」という意味である。たしかに語学は、一夜漬けでは身につかない。
韓国語も焦って、速く、一度に覚えようなどと思わず、例えば韓国のドラマや映画を観たり、ラジオ講座を聴いたり、可能ならば韓国旅行をしたり、自分なりの工夫を重ねながら、ゆっくりと(slow)、しかも楽しく勉強するのが、逆にいちばん確実な上達法なのかもしれない。
*写真は西武池袋線を走っている「西武ライオンズ デザイン電車」。本記事と関係ありません。