興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

未来の日本人を危険に曝す

2013-06-29 | 名言・佳言ピックアップ

共感した言葉、心に残った言葉を、新聞・雑誌・書籍などから引用する「名言・佳言ピックアップ」。
今回は、池田清彦早稲田大学国際教養学部教授の言葉を取りあげます。

「原発再稼働とは、たかだか9社の電力会社の赤字を救うために、未来の日本人を危険に曝す暴挙に他ならない」
(週刊朝日2013.6.28号の連載コラム「池田教授の机上の放論・連載156」より)

池田教授は同じコラムの中で、このようにも述べています。

「現実には、地震の巣のような日本列島で再び大きな原発事故が起きない保証は全くなく、原発を稼働させれば溜まる一方の放射性廃棄物の処分については、その目処さえ立っていない」


池田教授の主張はその通りだと思います。いったん原発事故が起こった場合の被害の大きさ、悲惨さはいうに及ばず、稼働によって増殖され続ける放射性廃棄物のことを考えれば、原発はもうやめるしかないのです。

政府および国会議員の方々は、原発で「儲け」を得る人たちの声を代弁するのでなく、国民と「未来の日本人」の絶対安全を最優先で考えてほしいと心から願います。

http://dot.asahi.com/news/incident/2013061900039.html


*上の写真は阿佐ヶ谷「鳥久」にて。 本記事と関係ありません。


完熟南高梅

2013-06-28 | 美酒・美味探訪

和歌山県から今年も、梅干し用の梅が来ました。

熟しているので、甘い香りが部屋中に立ち込めます。

 

 





 

漬け込んで、干して、8月にはこのように出来上がります。(これは3年前の梅です)

完熟梅は、果肉の軟らかい梅干しになります。


トンボたちの季節

2013-06-27 | 季節の移ろい

このところトンボをよく見かけます。

今の時季、雨の日が続いた後の晴れの日に、トンボたちは多く発生するのではないかと思います。

夏はトンボの季節でもあるのです。


上の写真の黒いトンボ、初めて見ました。

ネットの「トンボ図鑑」で調べると、コシアキトンボのオスのようです。
本州にも広く生息しているようなのですが、わたしはこれまで見たことがありません。

長く生きてきているのに・・・。

 

 


 

これは赤トンボの一種でしょうか。

図鑑で見ても、正式な名前はわかりません。


きょうもお洒落ができる

2013-06-22 | 名言・佳言ピックアップ

共感した言葉、心に残った言葉をとりあげる「名言・佳言ピックアップ」。
今回は、わたしの韓国語の先生、韓国人女性、Kさんから直接聞いた言葉をとりあげます。

K先生は毎朝起きると、次の 三つの言葉 を心の中で唱え、その恵みに感謝しているそうです。それは、

 ・私にはきょうもすることがある
 ・私にはきょうも会う人がいる
 ・私はきょうもお洒落ができる

の三つです。
 

人間誰しも晴れの日ばかりとはかぎりません。雨の日もあれば風の日もある。ときには嵐の日だってあります。
仕事に失敗したり、あらぬ誤解を受け孤立したり、思わぬ事故や病(やまい)に遭うこともあるでしょう。

そこまで深刻でなくとも、なんとなく気が乗らない日もあるものです。

そんなとき、K先生のこの三つの言葉が効いてきそうです。

きょう、なすべきことのあることを喜び、会う人のあることに感謝し、お洒落ができることに胸はずませる・・・。
K先生がいつも明るくハツラツとしているのは、ここにその秘密があるのかもしれません。

さて、わたしも、ドッコイショと立ちあがり、まずヒゲでも剃るとするか。

*写真はわが家の庭に咲いたデルフィニウム。花言葉は「あなたは幸福をふりまく」。本記事とは関係ありません。


「迷路絵本」の決定版登場

2013-06-17 | 時には芸術気分

世界の迷路を訪ねる大判迷路絵本が発売されました。

迷路の秘密図鑑 (SECRETS OF THE MAZE)

 (エイドリアン・フィッシャー & ハワード・ロクストン/著 北村孝一/訳 青娥書房)

この絵本は、有名なロンドンのハムトンコート生垣迷路(イギリス)やシャルトル大聖堂の舗石迷路(フランス)をはじめ、古代の迷路から驚異的進化を遂げた最新迷路まで、世界に実際にある迷路を美しい写真とともに詳しく紹介しています。

それぞれの迷路には真上から見て模写した鳥瞰イラストが添えてあり、読者が実際に自分の指で辿ってみることができます。

 

 

 



迷路で遊びながら、個々の迷路の由来や特徴、さまざまなエピソードにも触れることができます。

発見と驚き! 迷路の魅力と不思議をふんだんに盛りこんだ‘迷路絵本’の決定版です。
 

著者のエイドリアン・フィッシャーは、みずから世界30か国で500以上の迷路を実際に造ってきている迷路デザインの第一人者です。

http://www.manabook.jp/seigabook/saisinkan.htm#

http://www.amazon.co.jp/%E8%BF%B7%E8%B7%AF%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86%E5%9B%B3%E9%91%91-%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC/dp/4790603024


微笑むこと

2013-06-10 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は、作詞家の 阿久悠氏 の言葉を取り上げます。

阿久悠氏(1937‐2007)は、『昭和おもちゃ箱』<阿久悠・著/扶桑社・刊>という本の中で、「昭和最後の秋までは、細々ながらもあった」ものを列挙しています。(「昭和と歌謡曲」)

阿久悠氏の、時代や人間に対する鋭い見方が伝わってきて、教えられるところ大なので、以下それらを箇条書きにして記しておきます。


・人を愛すること。
・気遣うこと。
・労(いたわ)わること。
・目を見て話すこと。
・気配を感じること。
・今行うことが三手先でどうなるかを読むこと。
・生理的不快を知ること。
・言葉をタップリ持つこと。
・自分の弁護のために相手をおとしめないこと。
・声高に正義を語るより、まず日常の正しいことを重んじること。
・笑わなくてもいいから微笑(ほほえ)むこと。
・大人になりたがること。
・人間は十人十色だと違う個性に魅(ひ)かれること。
・はじらうこと。
・照れること。
・美意識の窮屈さを合せ鏡にすること。


(最後の「美意識の窮屈さを合せ鏡にすること」の意味が少し分かりにくいのですが、「自分の美意識を主張し過ぎるのは、他者にとっては時に窮屈であるかもしれない。そのことを分かっていること」くらいの意味でしょうか)
 

まったくの‘昭和人’であるわたしにも、この「気配を感じること」「はじらうこと」「照れること<謙虚さの表れか>」などは、できるかどうか自信がありません。

でも、「目を見て話すこと」「微笑むこと」は、心がければできそうな気もします。


ともあれ阿久悠氏のこれらの言葉は、この平成という時代を生きるわれわれ日本人一人一人が、今こそ味わうべきメッセージであると思えてなりません。

*写真は、黄薔薇、フリージア。本記事とは関係ありません。


妖怪道中膝栗毛シリーズ、第5弾発売!

2013-06-09 | 時には芸術気分

大好評「妖怪道中膝栗毛シリーズ」の第5巻が発売されました。

道中膝栗毛  夜の迷路で妖怪パニック
 
 (三田村信行・作 十々夜(ととや)・絵 あかね書房・刊)
 

大妖怪・山ン本(さんもと)五郎左衛門を追って、
江戸時代にタイムスリップした 蒼一、夏実、信夫 の三人。

今回は、伊勢神宮のお供えを食べて無人島に封印された
巨人妖怪・ダイダラボウ の封印を解くため、
夏実を人質として島に残し、蒼太と信夫が、前巻で合流した
夏実の叔父で妖怪学者の 大河原博士 とともに、
ダイダラボウのお札を納めに伊勢神宮に向かいます。

旅館のご隠居ばあさんに化けた「妖怪・猫又」
無人島でダイダラボウと張り合う「妖怪・人面蜘蛛」
蒼太たちから大切なお札を盗んだ「お札なめ蛞蝓(なめくじ)妖怪」

今回も、息をもつかせぬ展開です。

http://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251045157


チコリの花

2013-06-07 | 季節の移ろい

庭に チコリの花 が咲きました。

初夏の花です。

色合いといい佇まいといい、「清楚」を絵にかいたような花ですね。

 

 


 

チコリは、キク科の多年草で、ハーブの一種。

花や葉は、野菜として食べることもできるようです。

 

 



 



テントウムシもいました。


始まりが半分だ

2013-06-02 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は、韓国のことわざです。

「시작이 반이다」  (シジャギ パニダ)

「始まりが半分だ」というのが、文字通りの意味です。


「百里を行く者は九十里を半ばとす」
ということわざが日本にあるように、日本人の中にあるメンタリティーとはずいぶん違うなあ、というのがこのことわざを初めて知ったときの印象でした。

しかし、このことわざは「始めれば半分終わったも同然だよ」というような、楽観的な考え方を表すものではかならずしもないようです。
数年前に、NHKラジオハングル講座のテキストでそれを知りました。

そのときの講座の講師、チョ・ヒチョル先生がテキストに、このことわざについてこう記していたのです。

「何事もズルズルと先延ばしにしないで、まず取りかかるのが肝心だという意味です」

つまり、物事が成らないのはズルズルと先延ばしにしてしまうからで、とりあえず始めてみなさい、そうすればすぐに半分くらいはやってしまうことができますよ、ということなのですね。

なるほど、これなら「日延ばし癖」のあるわたしにも実感があります。

わたしは昔から、いやなこと、めんどくさいことをすぐやらず、先延ばしにしてしまうクセがありました。
夏休みの宿題などいつも夏休み終盤まで溜めて、最後の一日、二日に慌てふためいてやったものです。(自慢にならないって)


「まず取りかかりなさい」というチョ先生のこの教えをラジオ講座で知ってからも、それを習慣化するための行動にまだ取りかかっていないわたしです。(汗)

(「NHKラジオ・まいにちハングル講座」2008年4月号。チョ・ヒチョル先生は東海大学外国語教育センター教授)


サボテンの秘密

2013-06-02 | 季節の移ろい

わが家の庭のサボテンが、今年もいっせいに花開きました。

サボテンの花は一夜にして開き、翌日にはしぼんでしまいます。
株が違うのに(別な個体のサボテンなのに)、なぜ同じ日を選んで、いっしょに花を開かせるのでしょうか。

土壌や気候などの、成育環境が同じだからでしょうか。

不思議です。


一昨年も同じような記事を上げました。
あわせてお読みいただければ、まことに幸いです。↓
http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/5b0738ae704b9d159b27463b1a436418