興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

聖護院大根の収穫

2021-11-30 | 菜園の四季

わが家の菜園から収穫してきた聖護院大根です。

デカくなりました。

大きいほうは、直径20センチもありそう。

 

 


   

薄切りにして甘酢漬けにすると、最高に美味しい。(写真は2~3日前に穫ったもので作った)

わたしはこれが大好き。何枚でも食べられます。

箸でアツアツご飯をくるんで食べると、即席の大根にぎり寿司に。
酒のつまみの一品としても、さっぱりしていて秀逸です。


聖護院大根は煮物にしても美味しい。


野菜たちも冬支度

2021-11-22 | 菜園の四季

わが家の菜園では、野菜たちが冬支度を始めている。

エンドウマメはワラの服をまとい、となりの畝ではキャベツが不織布のトンネルにおおわれた。

防寒、防風、防雪、防霜のためである。

 

 

  

ハクサイは葉を束ねた上部を、ハチマキのようにヒモで結んだ。

みずからをみずからの葉でおおう。そして内部に自分で甘みをたくわえる。なんと自立心の高い野菜であることか。


先日、金沢・兼六園で雪吊り作業を始めたというニュースが流れた。

小さいころ雪深い新潟の田舎町で育ったわたしは、冬になると家の軒まわりをおおった「雪囲い」を思い出す。

家の中にいると昼でも暗くなるほどの分厚い雪囲いは、積雪に加え屋根の雪下ろしで軒まで達した大量の重い雪から、戸や窓を守ってくれる。

厳しい冬と闘う実生活の一コマ一コマは、その場を遠く離れてみると、風物詩になったり懐かしい思い出になったりする。


ところで、わたしは10日ほど前から、このところあまりにも寒いので、ステテコからモモヒキ(股引、ズボン下)に替えた。わたしの冬支度である。
これは ‘風物詩’ にはならないか。

2021.11.22


部分月食

2021-11-21 | 随感・偶感・歳時感

今朝6時半ごろ、明るくなり始めた西の空に見えた月。

おととい(19日)が満月。二日後のきょうも、ほとんどまん丸のままです。

 

 

 

   

おとといは部分月食の日でした。

これは夕方6時ごろ、東の空に見えた月。

右下の一部だけに太陽の光があたっていて、ほとんどが地球の陰にかくれています。

「部分」といっても、今回の月食は月の98パーセントがかくれる、皆既月食に近い月食だったようです。

鮮明さに欠ける写真ではありますが、記録としてアップしておきます。


いつ歩くか・・散歩の時間

2021-11-19 | 随感・偶感・歳時感

今の時季、一日のうちのいつ、ウオーキング(1時間ほどの散歩)をしたらいいか迷っている。

‘スポーツ人間’ でないわたしには、散歩・ウオーキングだけが唯一の運動である。
実際、歩くと空腹感を感じるし体調も良くなる。ゆるやかな有酸素運動・筋トレにもなるので、老化防止にもつながりそうだ。

これまで春から夏にかけては、ずうっと早朝5時過ぎの朝食前に歩いていた。
しかし今、秋も深まり、11月も半ば過ぎとなっては、朝5時過ぎではまだ暗く、しかも寒くて歩けたものでない。


代案として朝食後、昼食前、昼食後、夕方などが考えられるが、午前中は朝食にコーヒーをがぶ飲みするので、トイレの近いわたしはあまり外に出たくない。

昼食後は昼寝をしたいし、昼寝をしてから散歩に出ると、午後が全部つぶれてしまうので、まとまった仕事ができない。(たいした仕事はしていないが)

夕食後は、夕食に晩酌するので、あと諸作業は期待できない。

上の写真はきのうの夕方(4時半ごろ)の空。
夕方、夕食前に歩くのは有効な一法ではあるものの、うす暗い田舎道は総じて退屈である。

と、散歩できない理由を縷々述べてしまった。

無能な人間ほど「できない理由」を並べ立てる、とはよくいわれること。
意志あるところに道は開けるともいう。

朝のコーヒーがぶ飲みをやめるか、昼寝をやめるか、それともほかにいい方法はあるか、わたしの意志と覚悟が今問われている。(ちょっと大げさか)


自家菜園ならではの醍醐味

2021-11-11 | 菜園の四季

11月11日、きょうのわが家の菜園です。

 

 

  

ハクサイが大きくなりました。

 

 


  

フレッシュな緑。きれいな葉。
汚れ一つ、虫食い一つないのは、先週までずっと防虫ネットを張っていたから。

新鮮で無農薬。自家菜園ならではの醍醐味です。

(この写真と一つ上の写真は二日前、曇りの日に撮影)

 

 

  

聖護院大根も順調。

 

 

  

ふつうのダイコンも。

 

 


  

きょう大きめのハクサイを一つ収穫。ズシリと重い。

 

 


  

家に帰って庭で干しました。

オレンジクイーンという品種で、内部の色が黄みが濃い。

ハクサイ漬けにします。




*以下2021.11.12加筆  

一晩樽に漬けたオレンジクイーン。

一つ上の写真は直射日光下で写したため、内部の濃い黄色(オレンジ味)がよく出ませんでしたが、これだとよく分かると思います。
 
このハクサイがオレンジクイーンと呼ばれる所以です。


湯と酒と人情と・・福島出会いの旅2021 後編

2021-11-04 | 散歩、時々旅

福島県中通りへの旅2日目は、まず「道の駅はなわ」に寄ってお土産などを買い、鮫川村村民保養施設「さぎり荘」に向かいました。

村営の温泉施設です。(上の写真)

2日目もきれいに晴れ上がり、紅葉した楓と青空の対比がことのほかきれい。

窓の外の青空と木々の緑を眺めながら、ゆっくり ‘朝湯’ に入りました。

 

 

       

「黙浴」の貼り紙が、館内のあちこちにありました。初めて知った(見た)言葉です。

「黙食」「リモート」「おうち飲み」もそうですが、コロナ禍で生まれた新語を集めてみるのもおもしろいかもしれません。

 

 

 

 

これは中島村の「汗かき地蔵」。

座像で、高さが2メートル近くもある堂々とした石地蔵です。

なぜ「汗かき地蔵」と呼ばれているかというと、昔から事変など何か良くないことが起こりそうなとき、このお地蔵さまは五体から汗をふき出し、それを人々に知らせてくれたからだそうです。

この言い伝えが「奥州汗かき地蔵」として広く知られ、江戸時代までは参詣人が群れをなしたと、そばの説明板に書いてありました。

 

 

 

     

昼は石川町の「マルコーラーメン」へ。

 

 


     

まず出汁をとったあとの味付けされた鳥ガラが一皿、サービスで出され、そのあとに出てきたのが店名にもなっているこのマルコーラーメンです。

盛りだくさんのチャーシューにワンタン、薄切り餅、ゆで卵にシナチクと、具がふんだんに入った ‘全部盛り’ ラーメン。
美味しくて、息継ぐ間もなく ‘全部食べ’ してしまいました。

 

 

 

     

このあと上の写真の川辺八幡神社(玉川村)など、地元の古くからの神社をいくつかまわり、帰路につきました。

 

 


         

古殿町の豊国酒造で買った「純米酒 超」。飲むのが楽しみです。


今年の福島旅行は最高の天気に恵まれ、例年にもまして楽しく充実した旅となりました。

写真協力:Y.T.氏


湯と酒と人情と・・福島出会いの旅2021 前編

2021-11-04 | 散歩、時々旅

先週末、福島県に一泊二日で行ってきました。

男4人の車旅。毎年秋に、同じメンバーで、湯と酒と人情を求めて、文化と自然に触れつつ、福島県内各地を旅してきました。今回で10年になります。

今年は昨年に引き続き、福島県中通りの旅。石川町、古殿(ふるどの)町、鮫川(さめがわ)村、中島村、玉川(たまかわ)村、塙(はなわ)町辺りを巡りました。

おかげさまで二日間とも絶好の秋晴に恵まれ、紅葉し始めた景観を愛でながら移動した快適な旅となりました。

上の写真は石都々古和気神社(いわ つつ こわけじんじゃ)(石川町)の鳥居。青空が深い。

 

 

 

 

石都々古和気神社の本殿。

昨年行った棚倉町の八槻都々古別神社(やつき つつ こわけじんじゃ)、馬場都々古別神社(ばば つつ こわけじんじゃ)と合わせ、中通りの三つの都々古別(古和気)神社をお参りしたことになります。

 

 

 

  
  

「蕎麦美人」というお蕎麦屋さんでお昼。

野菜天そば(上)とウナギの天ぷら(下)。ウナギの天ぷらは初体験。モチモチして意外に美味しかった。

 

 

 

   

近くの「母畑(ぼばた)温泉 高蔵内源泉(たかぞううちげんせん)」で ‘真昼の立ち寄り湯’。

母畑温泉は東北一のラジウム含有量を誇り、天然のラドン温泉と呼ばれています。(ラジウムは新陳代謝を促進し、自然治癒力を高めるといわれる)

 

 

 

  

樽の露天風呂もありました。日の高いうちに温泉につかるのは、最高の贅沢です。

 

 

 

  

スポーツなどで全国にその名を知られた「学法石川」の正門。
学校法人石川義塾が正式名称で、歴史ある中高一貫校です。

韓国ドラマ「冬のソナタ」の撮影舞台となったソウルの高校の正門前に、10年ほど前に行ったことを、ここに来て思い出しました。

日本から来たらしいアジュンマ(おばさん)たちが数名、門の内側をのぞき込んだり、校舎にカメラを向けたりしていました。

今、学法石川の正門前には、県外から来たおじさんたち(われわれ)がいます。

 

 

 

  

古殿町の豊国酒造。

酒蔵(さかぐら)巡りもわれわれの重要なテーマ。わたしはここで「純米酒 超」4合瓶を買いました。

 

 






鮫川村にある江竜田の滝。

江竜田の滝とは、久慈川支流の渡瀬川と大戸中川からなる渓谷にある大小いくつかの滝(二見ヶ滝、そうめんの滝、虹ヶ滝、青葉の滝、龍神の滝、昇竜の滝)の総称です。

地図で見ると、これは二見ヶ滝でしょう。思いのほか見事な滝で、色づき始めた木々も美しく、予期していなかっただけにうれしい驚きでした。

 

 

 

     

宿泊の「谷川の湯(やかわのゆ)」。去年も泊まった宿です。(塙町)

 

 

 

     

入浴後、5時半から、こたつでの夕食。

こたつのテーブルがせまくて、4人分の料理と酒・ビール類が並べきらないので、それぞれが自分のお膳から一品ずつとってテーブルに上げ、食べることに。

料理にウナギの蒲焼がありました。昼に「蕎麦美人」でウナギの天ぷらを食べたので、この日はウナギ重(かさ)なり。ふだんめったに食べないのに・・。

(テーブルには別に、宿の畑で育てたこんにゃく芋で作った自家製こんにゃくが、小さく切り分けられて皿に盛ってありました。これがほんとうに美味しかった〈生姜醤油で〉

こたつで落ち着いたせいか、今年もアレコレ話し込んでしまい、寝たのが12時近く。それを寛容に許してくれた宿のおかあさんに感謝です。

(2日目は後編に続く)


*写真協力 Y.T.氏