興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

DJ車掌

2013-08-24 | 美酒・美味探訪

暑気払いに行ってきました。

親しい仲間数人が、1~2か月に一度集まる会です。
場所はいつもの田端の「初恋屋」。


昨日はわたしが一番乗りでした。

この会は、来た者から勝手に自分で始めるのが暗黙のルール。
仕事が忙しく遅れてくる人も、気を遣わなくてすみます。

即、生ビールを頼みました。 幸せの瞬間です。

 

 

 


昨日は夕方雨が降りました。

この初恋屋に来る途中、池袋から乗った山手線でこんな車内放送がありました。

「ただいま大つぶの雨があたってきました。天気予報では今日は大雨が予想されています。このあとお気をつけてお帰りください」


窓を見ると、とくに大つぶの雨はあたっていません。でも、雨が降ってきたことはまちがいなさそうです。
‘DJポリス‪’ならぬ‘DJ車掌’といったところでしょうか。

素っ気ない事務的なアナウンスより、どれだけ乗客を和ませてくれることか。
各鉄道の車掌さんも、是非がんばってください。

 

 

 

 

初恋屋では、例によってアラ大根煮、ポテトサラダ、刺身の盛り合わせなどを頼みました。

最後のシメがこのネギマ鍋。初恋屋の看板メニューの一つです。

写真ではほとんどネギしか見えませんが、この下にマグロ豆腐がたっぷり入っています。
汁も出汁が効いていて、とても美味しい。

「真夏に鍋?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これがいいのです。 ビールで冷えたお腹を温めてくれます。


この日田端界隈は、夕方少し降ったものの、大雨にはなりませんでした。 

*ネギマ鍋の撮影はY.T.氏。 


怒涛の寄り身で

2013-08-22 | 季節の移ろい

連日、猛烈な暑さが続いていますが、桜並木では葉の‘枯れ初め’‘散り初め’が始まっているようです。

 小さい秋、見つけた

といったところです。
 

暑いといっても、「夏」が居すわって秋の到来をじゃましているわけでなく、「秋」は背後からこっそりと、それでいてしたたかに、わたしたちのそばに寄ってきているのですね。


でも、‘こっそり、したたかに’もいいけど、「秋」には堂々と登場し、怒涛の寄り身で猛暑を押し出してほしい。

そして、乾いた地には恵みの雨を降らせてほしい。
 

天と地の神様、お願いします。


内臓脂肪増加危機

2013-08-17 | ダイエット

真空二重チタンカップです。

熱が伝導しにくく氷が容易に溶けないので、ウィスキーなどのロックに向いています。

ほんとうは焼酎のお湯割り用のカップ(陶器)がほしかったのですが、通販「大人の逸品」のカタログを見ていて、つい買ってしまいました。


ところで、冷たいものをとりすぎると内臓を冷やし、内臓周りの脂肪を溶けにくくするようですね。

冷えたお腹をもとの温度に引き上げようと内臓周りの血流が増し、そこに運ばれてくる栄養分も増え、蓄積されるのだと解説するダイエット本もあります。

わたしのような内臓脂肪過多人間、慢性運動不足人間には、ダブルパンチというわけです。


“立てばビヤ樽、座ればタライ、歩く姿はドラムカン”

という言葉が昔あったのを思い出しました。 このままではわたしも、ひたすらそこに近づきつつあります。

もっとも今、ビヤ樽もタライもドラムカンも見たことない、知らないという人が増えているかもしれませんが・・・。


この真空二重チタンカップ、熱いものを入れても冷めにくいようなので、涼しくなったらお湯割り用に使おうと思います。


猛暑お見舞い申し上げます

2013-08-14 | 季節の移ろい

とてつもなく暑い日が、異常なくらい長く続いていますね。

拙ブログにおいでくださる皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

残暑お見舞い申し上げます。


文字通り猛暑、酷暑、炎暑ですが、韓国語ではこのような暑さを表すのに暴暑(폭서)という言葉があるようです。
まさに暴力的な暑さです。


この暑さに、日頃元気なわたしもさすがにまいっています。
おとといあたりから鼻水が出てしかたありません。
‘夏カゼ’でしょうか。

なるべく無理をしないようにして(日頃からしていませんが)、食後には風邪薬を飲み、早く休むようにしています(いつも早く休んでいますが)。


皆さまもどうかご自愛なさいますよう、お祈り申し上げます。


*上の写真は‘7・3にきめた’ビールです。(ビール7、泡3)
 この割合が、ビールの美味しい注ぎ方のようです。上の記事に直接関係ありません。


長崎市長の言葉

2013-08-09 | 名言・佳言ピックアップ

今回の名言・佳言ピックアップは、本日8月9日の田上富久長崎市長の「平和宣言」から引用いたします。


「今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された『核兵器の非人道性を訴える共同声明』に、80か国が賛同しました。
 南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。
 しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました」


知りませんでした。

この 『核兵器の非人道性を訴える共同声明』 が今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出されたことを。 そして日本がこの声明に署名しなかったことを。

(日頃新聞をあまり読まず、テレビもほとんど見ないわたしとしては、不明の誹りは甘んじて受けます)


田上市長によると、この声明のなかには、 「人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない」 という文言があったとのことです。

日本政府がこれに署名しない理由は、何なのでしょう?


田上市長はさらにこう続けています。

「人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。
 これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。(略)
 日本政府には、被爆国としての原点に帰ることを求めます」


まさにその通り。 田上市長のこの平和宣言は、わたしには素直に受けいれることのできるものです。

日本はこの声明に、なぜ署名しなかったのでしょうか。

日本は、 「いかなる状況においても核兵器を使うべきではない」 と、なぜ信念を持って強く主張することができないのでしょうか。


今日、長崎で、田上市長の言葉を目の前で聞いていた安倍総理は、これについて国民に対し、 「説明責任」 があるように思います。


念のため、全文を下に張り付けておきます。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/peace/japanese/appeal/

写真は妙高高原、いもり池の睡蓮。 本記事と関係ありません。


国立西洋美術館の絵はがき

2013-08-07 | 時には芸術気分

先日、上野の国立西洋美術館絵はがきを買ってきました。

今はEメールが一般的な時代とはいえ、手紙やはがきも時にはいいものです。
とくにちょっとした礼状には、絵はがきが一番です。


わたしは絵はがきを観光地でよく買いますが、美術館で買うのも好きです。
これまで小布施の北斎館や静岡の芹沢銈介美術館、新発田の蕗谷虹児記念館、酒田の土門拳記念館などでも買いました。


美術館のなかでも、この国立西洋美術館の絵はがきが気に入っています。
たまたま地方に行った時に買うのとは違って、国立西洋美術館は比較的近いので、今回のように思い立てば都心に出た折などにも行くことができます。

ここの売店には、常設展で展示されている世界に名の通った歴史的名画が、きれいな絵はがきになって売られています。
ついでに常設展を見てくれば、一挙両得というわけです。


上の写真にあるのは、モネの「睡蓮」や「舟遊び」、ヘームの「果物籠のある静物」、ミレーの「春(ダフニスとクロエ)」などですが、今回は常設展で初めて見て感動したウィリアム=アドルフ・ブーグローの「少女」も買ってきました。(写真上段真ん中)

「少女」は、そのリアルな質感とみずみずしさがすばらしい。
肌のやわらかさと透き通った目の透明感は、少女がまさにそこに生きているようです。

一瞬の を、無機質のキャンバスに絵の具で表現し永遠に閉じ込めた。そんな感じがしました。

絵はがきとして使って、出してしまうのがもったいないくらいです。

 

 

 

 


ところで、綾部竹之介という人が明治時代に書いた『立身談片』という本のなかに、

「書状は成るべく短く記すべし、返書は成るべく早く差出すべし」

という、いわば処世訓があります。
比較的手軽に書くことができる絵はがきは、「短く書き、早く出す」のにぴったりですね。


わたしは昔から、まめに手紙やはがきを書くほうではありませんでした。
この『立身談片』を、もっと若いときに読んでおけばよかったなあ。 そうすれば、‘立身出世’したかもしれない。

http://collection.nmwa.go.jp/P.2008-0004.html


ベートーヴェンがいっぱい

2013-08-03 | 時には芸術気分

アンドレ・クリュイタンス指揮、ベルリンフィルのベートーヴェン交響曲‘全集’です。

九つの交響曲のほか、「フィデリオ」「エグモント」「プロメテウスの創造物」各序曲まで入ったCD5枚組の本格セット。(フランスEMI版)

二か月ほど前、新宿のタワーレコードで買いました。


全集を買うつもりはありませんでした。昔から名盤として名高いクリュイタンス=ベルリンフィルの田園(ベートーヴェンの交響曲第6番)が欲しかっただけです。
ところが店頭にはその単発CDはなく、同じコンビのこの全集があったのです。

値段を見て驚きました。なんと、セット価850円ではありませんか。CDは1枚でも850円であれば、いわば破格の安売りです。

(このなかの第6番は、はたしてその評価の高い演奏と同じものだろうか?)
という問題意識が、わたしのなかに芽生えました。
(だとすれば、これはすごく得ではないか。ほかの交響曲もいっぺんに手に入る)

店員さんにそのことを聞くと、
「おそらく同じ音源でしょう。EMIは形を変え、何度か発売していますから」
とのことでした。

また値段が安いのはタワーレコードの販売戦略で、同じCDを途中から値下げすることはママあるのだそうです。


同じ音源であったかどうかは別にして、この全集のなかの田園は、わたしにとって大変満足し得るものでした。
雄大で緩みがなく、全体に温かみが感じられます。録音も1960年ごろのものとは信じられないほど良質でした。

前から持っていたスウィトナー=ベルリン・シュターツカペレ盤、カルロス・クライバー=バイエルン国立管弦楽団盤の田園よりも、このクリュイタンス=ベルリンフィル盤のほうがわたしの好みに合います。
まさに期待通りの演奏でした。(他の交響曲、管弦楽曲もすべて最高にすばらしい!


したがってわたしはこの二か月間、‘田園生活’ を楽しんでいます。


待機電力カット

2013-08-01 | My Favorite Things

これはわたしが書斎で使っている 節電用電源タップ です。

6個口で、手前からCDステレオ、パソコン、プリンター、J:COMチューナー、携帯充電器、カメラ充電器につながっています。

個別スイッチ付きなので、使っていない機器の 待機電力 を、コンセントを抜かずに消しておくことができます。

夜にはもちろん、メインスイッチでオールオフ。

 

わが家では、居間のテレビとJ:COMチューナーにも、スイッチ付き電源タップを付けています。
いうまでもなく、待機電力カットのためです。

 

節電といえば、わが家ではすでに洗面所など三か所の電球をLEDに換えました。
電球寿命20年。 ひょっとして、わたしの余命より長いですね。

あとはこまめに照明や扇風機、換気扇を消すようにしています。
 

夏はエアコンをついつい使ってしまうので、これらの節電で微力ながら日本の「脱原発」に貢献したいと思っています。