興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

自由な恋愛

2009-01-28 | 時には芸術気分

映画「エレジー」を観てきました。
大学で文学、芸術論を講ずる教授と、教え子で30歳年下の美しい女性との恋の物語です。

30歳差の恋愛が一般的に成立するかどうかという問題はさておき、世間の目やモラル、結婚制度という「社会規範」を超えた“自由な恋愛”の可能性を、この映画の制作者は探りたかったのではないかと思いました。

ベン・キングズレー演ずる教授デヴィッドと、ペネロペ・クルス演ずる女性コンスエラの関係は、演技もシナリオも自然でリアリティがあり、楽しめました。


http://elegy-movie.jp/


生姜たまり漬け

2009-01-21 | ダイエット

ジンジャラーが増えているそうである。
マヨネーズ好きのマヨラーならぬ、生姜(ジンジャー)好きの人のことである。

体を温め、新陳代謝を促し、ダイエットにもデトックスにもいいといわれる生姜の効能が、広く知られてきたからであろう。


先日、いつも大きな声でよく喋る元気のいい友人さんと会ったとき、彼は偶々こんなことをのたもうた。
「オレの元気の源は <生姜のたまり漬け> だよ」
つまり彼も生姜が効くというのであった。 生(なま)では辛すぎるので、たまり漬けだと食べやすいというのである。

(うむ・・・、ダイエットにも役立って、元気になれるのか)
わたしは早速、巣鴨に行った折、商店街でそのたまり漬けを仕入れてきた。(写真)

食べてみると、これがまた旨い。辛みの中に甘みが出て、風味がよく、酒のつまみの一品としても、まさに絶品。

わたしは今や “つまみ系ジンジャラー” である。


両班(ヤンバン)の杯

2009-01-14 | 韓国文化垣間見

韓国ドラマ 「ファン・ジニ」 のなかで、両班(ヤンバン=朝鮮王朝時代の貴族階級) たちは酒宴のとき、上の写真にあるような杯を使っていました。

写真の杯は十年以上前に、知人から旅の土産にもらったものです。
その旅が韓国行きだったかどうか忘れたので()、韓国の焼き物かどうかわからないのですが、どことなく韓国風です。


先日、新宿の大久保コリアタウンでマッコリ(韓国風に発音するとマッコルリになる=韓国風どぶろく) を買ってきたので、キムチとともに両班になった気分でいただきました。

できればファン・ジニ(朝鮮時代に実在した美しく才能豊かな名妓) を侍らせて飲みたかったけど・・・。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/bc1d7336d045b9977d2b2c78e52e3f95

*以下 09.1.15 追記
今まで気がつきませんでしたが、杯の下部を見ると「海剛」の銘がありました。ネットで調べてみると、韓国青磁のようです。


故郷につづく線路

2009-01-11 | チラッと世相観察

上野駅構内、みどりの窓口前で友人たちと待ち合わせをしました。
久しぶりの上野駅です。

 ふるさとの 訛り なつかし 停車場の~

石川啄木のこの歌に出てくる 「停車場」 とは、ここ上野駅なのだそうです。
東京の北の玄関口といわれ、東北、信越方面の列車の始発駅であり終着駅だった上野は、たしかに故郷の香りを運んできたのもです。


東京駅発着の新幹線ができ、今はターミナル駅としての役割がうすれてきた上野駅ですが、ここにやってきて、改札口上部の壁面に描かれた動物たちの絵(写真正面―この絵は昔から変わらない) を見ると、新潟出身のわたしは故郷につながるさまざまな思い出がわきあがってきます。

ああ、上野駅。


にらみ合い

2009-01-09 | 散歩、時々旅

敵意に満ちたただならぬ空気があたりを支配していました。

白猫と白黒ブチ猫がにらみ合っています。



3分経過。
にらみ合ったままです。

低いうなり声。
動いているのは両者の尻尾のみです。


周囲に散らばったふわふわの綿のようなものは何でしょう。
風で飛んでいきます。




5分経過。
まだにらみ合っています。




不気味なうなり声が激しいわめき声に変わりました。



白黒ブチが飛びかかったのです。



激しくもみ合います。

ギャー ギャー
とわめき叫ぶ大声が周囲に響きます。

綿のような毛が大量に飛び散っています。
壮絶な闘いです。


綿のようなものは猫たちの毛だったのですね。
取っ組み合いはこれが初めてではなかったのです。

しばらくして、ちょっと一休み。

このあと両者は、再びにらみ合いを始めました。
もう付き合いきれません。


初詣

2009-01-01 | チラッと世相観察
初詣に行ってきました。

近くの氏神様です。

ここの宮司さんには以前、わたしの家の地鎮祭の時に来てもらいました。
その時初めて見た宮司さんはとても若く、まだ青年の雰囲気を残していました。

こちらで準備した一升瓶2本、お米、果物等のお供え物を、地鎮祭が終わるときれいに持ち帰ったことを憶えています。(アタリマエダ)


その宮司さん、今はもう髪がすっかり白くなり、顔のしわも増え、本人にはいえませんが、「初老」という言葉も頭をよぎります。

・・・あれから30年経ったのです。


歳月は過ぎてみると、あっという間ですね。      ― 浦島余白