興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

韓国、離島への旅

2012-10-24 | 韓国文化垣間見

韓国南西部の木浦(モッポ)から、船で西へ100キロ余の海に浮かぶ島、黒山島(フクサンド)と紅島(ホンド)に、友人たちと行ってきました。

無数の小島が海に浮かぶ 「多島海上国立公園」 の中にあり、自然がそのままに残された島々です。

上の写真は木浦港からわれわれが乗ってきた快速船ユートピア号。 黒山島の港 (というより船着き場) に着いたところです。
木浦からは2時間ほどかかりました。

 

 

 

黒山島から見た海。

 

 

 

夜、港近くの食堂で食べたサザエとホヤの刺身。

 

 

 

地元のアジュンマ(おばさん)たちが作ったという地酒(マッコリ)。

色が白ではなく茶色です。ジュースの大きなペットボトルに入れて持ってきてくれました。
甕から酌んできたのでしょう。

濃厚で深い味。 発酵の続いている生きた酒です。 素朴でありながら最高の旨さ。
マッコリはつくったその地で飲むもので、旅に出す(遠くに出荷する)ものではないということなのでしょう。

この日は、島の唯一のホテル、フクサンホテルに泊まりました。

 

 

 

翌朝、紅島への快速船に乗るため船着き場へ。

干物などを売る露店がたくさん出ていました。 小ボトルのマッコリも売っています。

 

 

 

紅島に着きました。

黒山島から、さらに西の紅島までは、快速船で40分ほど。
紅島の周囲の海には大小の岩が島を取り囲む形で連なり、島自体も岩肌でおおわれていました。

黒山島よりも紅島は、さらに小さな島です。

島には車もありません。(狭い坂道はあっても車道などない)
バイクの後ろに箱をつけたようなもので物を運んでいました。 時折狭い坂道をスピーディに登ってきます。

ここはきっと、漁をする人と観光客の相手をする人(何軒かの食堂と民宿のような宿舎がある。それに船着き場で露店を広げているおばさんたち) との、ほんのわずかな人たちしか住んでいないのでしょう。

また、紅島は、船着き場付近以外は、観光客が島の深くに足を踏み入れることを禁じられている、自然保護区域です。



 

 


 

紅島の周囲を巡る遊覧船に乗り換えて、奇岩の数々を見てまわりました。

ユニークな形をした岩の前では遊覧船はストップし、写真の撮影が行われます。
業者 (遊覧船の職員か) が乗客の家族写真を撮り、乗客が降りるまでに現像、プリントし、小さな額に入れ、乗客に売るのです。
写真担当の男は、出来た額入り写真を持って、船内の被写体となった乗客を探します。
見つけると、現金と引き換えに写真を渡します。一万ウォン(800円ほど)のようでした。

 

 


途中、突然、猛スピードで小さな船がこちら、遊覧船を追ってきました。





 

漁師の船でした。 ストップした遊覧船に近づき、横付けにします。

目の前で生きた魚をさばいて、刺身にして売ってくれる船だったのです。
ビール、焼酎やマッコリも売ります。

魚をさばく人の手の速いこと速いこと。
生け簀桶から魚を取り出し、手早く三枚におろす人、皮を剥ぎ取る人、タッタッタッとダッシュで切り刻む人、
それに発泡スチロールの入れ物に入った薬味セット(韓国醤油やコチュジャン、刻んだタマネギが入っている)を重ね、
乗客のお金と交換する人との絶妙の連携プレイ。

遊覧船と漁師船との連携も絶妙です。 船を近づける場所と時間を事前に打ち合わせているのです。
写真撮りも魚売りも、‘遊覧船事業’ の一環なのでしょう。


遊覧船内では、甲板やその下の1階部分など、あちこちで宴会が始まりました。

われわれもその刺身とビール、焼酎を買いました。
1階部分のテーブルで食べ、飲んでいると、隣のグループの人が近付いてきて(われわれ以外は全部韓国人)、
マッコリのボトルを差し入れてくれたり、話しかけてきたり・・・。

そのうち、韓国中部の全州(チョンジュ)から来たというそのグループの人たちが、踊り始めました。
そしてわれわれも、その十人ほどの踊りの輪に半ば強引に、半ば自主的に、引き入れられてしまいました。

船内に流れるテンポの速い音楽に合わせ、それぞれが自分の振り付けで踊ります。
わたしは阿波踊りに佐渡おけさをミックスしたような、自分勝手踊り・・・。(汗)

島々を見るゆったりした観光が突然、大宴会へ。 このハプニング、とても楽しかったです。

 

 


 





今回の旅は、黒山島、紅島行きの2日以外は、友人たちとは別行動でした。

一人でソウルの鐘路(チョンノ)や大学路(テハンノ)の街をゆっくり歩いて見てまわりました。

(ソウル、木浦間はKTX<日本の新幹線のようなもの>で片道3時間ほど)

 

 

ソウル、鐘路5街駅近くの広蔵市場(クヮンジャンシジャン)でお昼。

ピンデトックとマッコリ。 タマネギの醤油浅漬け付き。 これで7千ウォン(500円ほど)。

手拭きはトイレットペーパー。

 

 




若い人たちであふれる大学路。

カフェに入って、本を読むふりをして、若者たちの話に耳を傾けたりもしてきました。
ほとんど理解できませんでしたが・・・。

今回の韓国旅行、疲れたけど楽しくとても充実した旅でした。


秋のバラ

2012-10-14 | 季節の移ろい

暑い夏が終わり、わが家の庭でひさしぶりに咲いたバラです。
ピース という品種です。

花の縁が淡いピンク、全体に明るい黄色。
色合いが綺麗で、香りもとてもよい。

薔薇の中の薔薇といわれ、世界的にも人気のバラなのだそうです。


散らかったわたしの机に持ってくると、まさに 「掃き溜めに鶴」 ですね。

 

ピースという名前には、平和への願いが込められているようです。

(ご参考まで)
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/Rose/010415.html


銀杏の外皮の臭い理由

2012-10-13 | 季節の移ろい

 ‘黄色いさくらんぼ’ ではない。

銀杏(ぎんなん)である。
散歩をしていて、土手道で拾った。

ところで銀杏の外皮は、何でこんなに臭(くさ)いのだろう。
中の実を取り出すのが大変である。

臭いのは人にとってだけでなく、鳥などの動物たちにとってもそうなのだろうか。
鳥が嫌うとすれば、種(しゅ)としての銀杏の遠方への拡散は望めない。

イチョウ(公孫樹)には、オスとメスがあるという。
オスの木だけ、あるいはメスの木だけが独り、仲間のいないはるか遠隔地に行って、そこで定着してしまうのを避けるイチョウの知恵なのかもしれない。

というのは考え過ぎか。その臭いのがたまらない、と鳥は思っているのかもしれないし・・・。

銀杏は外皮は臭いけど、中の実はたいへん美味しい。
茶碗蒸しにはなくてならない具材だし、殻ごと炒って中身をとりだし、塩をふると、格好の酒のつまみになる。

イチョウはほんとうは、銀杏を人間にだけは食べてほしくないのかもしれない。

 

 



 

散歩の途中で見つけたコスモスとヒメアカタテハ。


恨めしのレモンパイ

2012-10-08 | 季節の移ろい

     わが家のレモンで作った、大きなレモンパイです。

     家内はこれを作ると、12等分に切ってそのまま大きな箱に入れ、
     それを持って出かけてしまいました。

     自分の入っている、地域の卓球サークルへのおみやげです。

     わたしに当たったのは、まな板に残ったわずかな切り屑。(泣)

 

 





コスモス畑。

花びらに縁取りのあるコスモスは、めずらしいですね。

 

 

 

             

     鬼ユズ。

     獅子ユズともいうようです。子供の頭ほどの大きさがあります。
     どこかのお宅の庭から、外(こちら)を覗いていました。

     人の顔みたい。こんな顔の人見たことあるなあ。