写真は深大寺前、「嶋田家」のもり蕎麦。 本記事とは関係ありません。
宇宙飛行士の古川聡さんが昨日(11日)、NHKのニュースウオッチ9に招かれ、話された中にとても印象深い言葉がありました。
「その日その日自分のできることを積み重ねていけば、明日は今日より必ず良くなる」
言葉の細部は違ったかもしれませんが、ほぼこの通りです。
これを聞いて、わたし自身、とても感銘を受けました。
他者はどうあれ、まず自分が今日この日、手元のなすべきことを一つ一つこなしてゆけばいいのだ。
それがよりよい明日に、必ずつながる・・・。
抽象的なお説教ではない、具体的な示唆であり、励ましです。
‘我田引水’ 的な拡大解釈かもしれませんが、 「たとえ不器用でも、カッコ悪くても構わないよ」 というメッセージも伝わってきます。
テレビでの古川さんの笑顔、とても素敵でした。
本を一冊ご紹介します。
『平清盛』 (三田村信行・著/ポプラ社・刊/定価:本体650円)
平清盛といえば、権勢におぼれ驕り高ぶった ‘悪人’ というイメージがとても強いのですが、本当にそうだったのでしょうか。
最近の研究では、清盛は、昔ながらの古い意識や慣習にしがみつく貴族社会に揺さぶりをかけ、宋(今の中国) との交易を拡大させるなど世界にも目を向けた、きわめて革新的な政治家であったことが明らかにされてきているといいます。
本書 『平清盛』 は、そのような新しい研究もふまえ、平安時代末期、平家一門を栄華の頂点にみちびき、政治の実権をにぎり、夢を抱きつつ歴史を大きく動かした平清盛の波乱の生涯をいきいきと描いています。
若い頃、瀬戸内海の海賊討伐に出た折の、若大将清盛の兵士たちに対する細かい心遣いなどを読むと、清盛に対する悪人イメージがいっぺんで吹き飛ぶに違いありません。
子供向けの本ではありますが、子供の本といって侮ることなかれ。 読んで面白いだけでなく、保元・平治の乱から壇ノ浦の合戦にいたるまでの、さまざまな出来事の背景と複雑な人物相関関係が大変よくわかります。
NHKの今年の大河ドラマは 「平清盛」。 本書が信頼のおける格好の解説書にもなること請け合いです。
昨日5日、今年の仕事始めのお昼は、ここ 「古瀬戸珈琲店」 で香り高いコーヒーとホットサンドをいただきました。
昼前、たまたまほかに客もなく、独り、店に流れていたバッハのチェロ独奏曲を聴いていると、心がどんどん澄んできます。
‘皆といっしょに賑やかに’ もいいけど、 ‘一人静かにボンヤリと’ もいいものです。
思考は口を閉じたあとに始まる (余白の創作ことわざ番外編)
・・・・・今年は少し口数を減らそう。
明けまして おめでとうございます
この小さなブログにおいでくださる皆さまの、ますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
元日の昼下がり、近くの氏神様に初詣に行ってきました。(写真)
笑う門(かど)には 福来る
生涯一書生
こんな言葉が今、頭を行き来しています。
本年もよろしくお願い申し上げます。