興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

お米のジュース

2014-04-30 | 美酒・美味探訪

上の写真、前列の二つは韓国の清涼飲料水です。

左はナツメ茶、右は‘お米のジュース’。
その後ろにあるのは、日本のビール。(見りゃ、分かるよ)

二つの缶入り清涼飲料水は、韓国に行って買ってきたのではありません。
先日、四谷の韓国文化院に行った折、そこの自販機で買いました。

ナツメ茶は韓国の伝統茶として有名ですね。甘くてやや酸味のある、美味しい飲み物です。
胃腸の働きを高めたり、コレステロールを下げる効果があるそうです。

しかし、米のジュースとは、なんとめずらしいことか。わたしはその存在を初めて知りました。
飲んでみると甘酒のような、マッコリのようなおコメ系の味で、結構甘みもあり、とても美味しいと感じました。

かすかに「おこげ」のような香ばしい香りもして、小さいころ郷里の新潟で食べた‘ドン焼き’(生の米を専用釜で焼いた駄菓子を思い出しました。

古い話ですが、わたしが小さいころには、ドン焼きのおじさんがドン焼き用の圧力釜をリヤカーに積んで、やってきたものです。
近所の原っぱ辺りにリヤカーを止め、家から米を持っていくと、その釜に入れて焼いてくれるのです。

ほかの子どもたちも集まってきていました。やはり米を持ってきたのです。
おじさんは子どもたちの米を集めて、まとめて一度に焼きます。
(米を客が持参するというところが、時代を感じさせますね)

その釜は密閉釜なので、蓋をして下から薪を焚いて熱すると、中の空気圧がどんどん上がっていきます。

しばらくして、焼き上がった頃合いを見計らったおじさんは、周りを取り囲んだ子どもたちに、
「もっと離れてろ」
と命じると、固く閉じた釜蓋のバルブをゆるめるため、ハンマーでガンガンとバルブの取っ手をたたき始めました。

すると、突然ドーンという大きな音がして蓋が開き、中の焼かれた米が、蓋の外に横長におかれていた大きな金網カゴの中に、ドッと飛び出してきたのです。

出てきたコメは、一粒一粒がもとの倍以上にふくらんでいて、焦げた香ばしい香りを放ちました。
蓋が開くと同時に空気圧が一気に下がり、蒸された米が一瞬のうちに膨張したのですね。

そのドーンという音からドン焼きといったのだと思うのですが、それは戦後の、これといった菓子のなかった時代、子どもたちにとっては最高のオヤツだったのです。

韓国の米ジュースのわずかに香ばしい焦げの香りは、わたしに遥か昔のドン焼きの香りを思い出させてくれました。
昔話はこれで終わりです。

ちなみに上の写真の、缶のハングル文字は、가을 대추が「秋のナツメ」とう意味で、아침 햇살は「朝の日差し」という意味です。
2014.4.27

*「ドン焼き」という名前だったか、違う名前だったか、大昔のことなので実はよく覚えておりません。ネットで調べると、「ポン菓子」「ドン菓子」というのがそれにあたりますが、当時のわたしの田舎(新潟)では、少なくともポン菓子、ドン菓子とは言っていなかったことだけはたしかです。


さくら通り、あちこち

2014-04-27 | 散歩、時々旅

ここは渋谷区桜丘町の「さくら通り」です。

ここに来てフト、たしか八重洲にも「さくら通り」があったな、と思い出しました。

東京駅北口から日本橋へ抜ける道です。


ネットで調べると、さくら通りというのは東京だけでなく、全国あちこちにあるのですね。
 

昨日(26日)、この渋谷のさくら通りは当然ながらもう桜の開花は終わっていました。

でも、花のあとの緑がとてもきれいです。


八重洲のさくら道りも、開花のピーク時に行ったことはありませんが、ふだんも緑の街路樹がとてもきれいです。

桜は、枝が伸びすぎる、虫がつくなど、管理上の問題は多々あると思います。
けれども、都会のオアシス作りの一環としては、東京の中心部に「さくら通り」がもっと増えてもいいかもしれませんね。

 

 

さくら通り近辺の渋谷の街角。この先がすぐ、渋谷駅です。

緑が結構多いですね。


鯉のぼりの季節

2014-04-27 | 季節の移ろい

‘鯉のぼりの季節’がやってきました。

昔むかし、‘恋の季節’という歌が大ヒットしましたが・・・。(カンケーないよ)


上の写真の鯉のぼりは、どこかよそのお宅のものです。

立派な鯉のぼりですね。

大家族の鯉一家です。


この一家は、朝には‘夜明けのコーヒー’を飲んでいることでしょう。(なんのことか、わからん)
 

https://www.youtube.com/watch?v=SZCKdYxV-5s
 ↑「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)You tube 。1968年のヒット曲。


天水 ・・・?

2014-04-24 | 美酒・美味探訪

天水(てんすい)と書かれたビン詰をもらいました。

鹿児島を旅してきた知人の鹿児島土産の一つです。

フェリーで桜島にわたり、そこで買ったのだそうです。
(本人は買わせられた、と言ってましたが)


天水とは何か、これをお読みの皆さんはご存知でしょうか。
わたしは寡聞にして知りませんでした。

フタに付いた説明には、サツマイモで作った‘米黒酢入り水あめ’とあります。

水あめなのですね。


普通、水あめは透明ですが、色が濃い茶色なのは、黒酢が入っているからかもしれません。

スプーンに少しとってなめてみると、甘酸っぱい味です。
うん、なかなか美味しい。


添付された説明書きによれば、便秘、血圧、のど痛、風邪などに効き、そのまま箸やスプーンにからめて食べても、お湯に溶いても、パンにつけてもよいそうです。


人の良い知人は、味見をして、買うのを断れなくなったのでしょう。

でも、そんなことでもなければ、地元から遠く離れたわが家にまでは来ませんね。


薄紅色のハナミズキ

2014-04-20 | 季節の移ろい

よそのお宅のハナミズキ。

今、街はハナミズキが旬です。


 ♪ 薄紅色の かわいい君のね
   果てない夢が ちゃんと
   終わりますように

   君と好きな人が
   百年続きますように
      (作詞・一青窈/作曲・マシコタツロウ 「ハナミズキ」から)
 

一青窈の歌った「ハナミズキ」です。

この曲のことを、わたしは数年前まで知りませんでした。
詩もいいのですが、なによりもメロディーがとてもきれいですね。


詩は、好きな女性がほかの人と結婚してしまうことになった悲しみを、その‘かわいい君’の末永い幸せを願うという形で表現したもののようです。

健気というか、やせ我慢というか、その青年(だと思う)の気持ちを考えると、切なくて涙しかありません。 

 

 

 
https://www.youtube.com/watch?v=Bp_DjGhGr9Q
 ↑ 伸(nobu)さんのカバー(You tube)。声も歌い方もとても素敵です。 


ソラマチは人でいっぱいでした

2014-04-13 | 余白の創作ことわざ

昨日(12日)は、足立区のほうに用があったついでに、東京スカイツリーに行ってきました。

展望台に登ったわけではありません。
ソラマチ・イーストヤード9階の、郵政博物館に行きたかったからです。


東武線「とうきょうスカイツリー駅」に降りたのは初めてです。

駅の外に出て見上げたスカイツリーは、近すぎて全体がカメラに入り切りませんでした。(上)

ここで突然ながら、‘余白の創作ことわざ・番外編’です。
 

 高塔は下から見えず  こうとうは もとから みえず

 

 

 

<意味>
高い塔は、真下にいてはその全体像が見えない。どんなに立派なものも、間近にあるとその素晴らしさが分かりにくいものだ。また何事も、対象に近寄りすぎると、それを客観視することがむずかしい。

<ここで一言>
これは、「灯台下(もと)暗し」のもじりです。ほんとうは「高塔下見えず」と語呂を合わせたかったのですが、そうすると‘高い塔の上からは、塔の足元が見えない’という意味にもとれてしまうので(「灯台下暗し」に近い意味になる)、上のようにしました。

<さらに一言>
‘どんなに立派な人も、身近な人に正しく評価されるとはかぎらない’ということですね。
家内によく言っておこう。

 

さて、話題を元ににもどすと、郵政博物館に行ったのは、今やっている「蕗谷虹児展」で、蕗谷虹児(ふきやこうじ)の絵の絵はがきを手に入れたかったからです。
(「蕗谷虹児展」は5月25日(日)まで) 

幸い売店は展覧会場の入口前にあり、中に入らずに済みました(時間もなかったし、蕗谷虹児展はこれまでに何度も見ているのです)
http://www.postalmuseum.jp/event/2014/01/fukiyakoji.html

絵はがきは10枚ほど買ってきました。


 

 

 



 

郵政博物館のあとは品川まで行きました。高校の同期会があったからです。 
 

JR品川駅。

周囲に高いビルが増えたのに、駅舎(高輪口)は以前のままなのですね。
いずれ高層化されるのでしょうか。


帰って歩数計を見ると、16,000歩ほど。
疲れましたが、盛り沢山な充実した一日でした。


さまざま

2014-04-07 | 季節の移ろい

わが家のチューリップが、咲き始めました。

チューリップの花は桜と違って、周囲といっしょには開きません。
色もさまざまです。

‘時間差開花’と‘個性重視’

これぞ教育の理想ではありませんか。

春、子どもたちの大好きなチューリップは、開くのもそれぞれ、色もとりどりです。

子どもたちもさまざま。

なのに、それ学力テストだ、やれ道徳教育だと、あまりしばってはいけませんね。

 

 

 

 

散歩道の桜は今‘五分散り’。

今度は、土手の菜の花の黄色が濃くなってきました。


春のミニ嵐

2014-04-05 | チラッと世相観察

昨日4日は、田端駅近辺をタウンウォッチング。

上の看板を見てください。サッカーのザッケローニ監督です。
ザッケローニさん、こんな笑顔をすることがあったのですね。

最近CMに出るようになって、監督、印象が変わりました。
いつもテレビで見るのは、恐い顔ばかりでしたから。







夕方5時前、雨がポツリポツリと降ってきました。

次の予定まで時間があったので、ホテルメッツのカフェ&バー PRONTOでひと休み。 

外は、空がしだいに暗くなり、雨脚が強くなってきました。
雷鳴がし、パラパラと雹(ひょう)まで降ってきました。

春の嵐です。
朝の天気予報があたりました。

この時間、上野公園辺りでお花見をしていた人たちは、きっと大変だったことでしょう。

 

 

 

 

でも、30分ほどで雨は小降りになってきました。
雲の切れ間も見えます。

わたしはPRONTOを出て、お目当ての初恋屋へ。

そこには、‘お花見’より‘酒飲み’を優先する友人たちが待っていました。