「余白の創作ことわざ」 の第2回です。
腹に胆力、頭に弾力 はらにたんりょく、あたまにだんりょく
<意味>
人間、事に当たっての度胸と精神の柔軟性が大切である。
<さらに一言>
「度胸」 と 「精神の柔軟性」 を得るためには、イザという時、その場の現実をサッと受け容れてしまうことも大切なようです。
こんな経験があります。
あるパーティ(立食)で、日頃敬愛するMさんとご一緒したときのことでした。
「突然のお願いでまことに恐縮なのですが・・・」
と冒頭司会者が、その集まり(7~80人)ではたまたま長老格だったMさんに、スピーチ(乾杯の音頭)をふってきたのです。
Mさんはちょっと面食らった面持ちでしたが、
「 “下手でもいい。 逃げない” だナ」
と隣にいたわたしを見て微笑み、壇上に上がると立派にその場の役割を果たされたのです。
“下手でもいい。 逃げない”
これはそれ以降、わたしの大切な言葉の一つになりました。
<もう一言>
「頭に弾力」といっても、サッカーの技術ではありません。
(写真は昨年のNHK大河ドラマ「天地人」の舞台の一つ雲洞庵(新潟県南魚沼市)の中庭。 本記事とは関係ありません)