「Free & Easy」という雑誌の今月号(6月号)で、初めてこの「アメカジ」という言葉を知った。書店店頭でこの雑誌を見つけ、特集記事タイトル「本当のアメカジを知っていますか?」を目にしたからだ。
渋カジ(渋谷カジュアル)、デルカジ(モデル・カジュアル)、キレカジ(きれいなカジュアル)などの言葉もファッション用語にはあるようだが、これらの言葉よりもアメカジのほうがなんとなく想像がつくような気がする。
2006.4.29
サントリーオールドの新バージョンが最近発売になった。
ウイスキーの「ザ・サントリーオールド」である。(写真左)今、歌手の井上陽水が、彼の新曲「新しい恋」をバックに、このザ・サントリーオールドテレビコマーシャルに出ている。
値段は、近くのスーパーでひとビン1200円。新発売特価とはいえ、ひところに比べればなんと安くなったことだろう。
うろ覚えだが、30数年前には、「エクストラ」が340円、「レッド」が500円、「角ビン」が1100円、「オールド」は2000円を超えていた。(写真右)
ほかに、3000円の「リザーブ」、5000円の「ロイヤル」もあったが、当時の諸物価の水準を考えれば、リザーブ、ロイヤルはもちろん、オールドも十分高級ウイスキーだった。
その後、ウイスキーは全般に安くなってきた。スコッチやバーボンの銘酒がかつては考えられないほどの低廉な価格で手に入るようになり、銘柄も豊富になってきたことと軌を一にするように思う。
サントリーでいえば、「山崎」や「響」といった、国産の、より高級感のあるものが出てきた一方、オールドは前述のように価格自体が下がってきた。
ついでながら、新幹線は「ひかり」より、さらに高級感のある (速い) 「のぞみ」が出てきたが、ひかりの運賃が下がったという話は寡聞にして知らない。(まあ、これは関係ないか)
30数年前といえば、一時期、わたしはカネもないのにネオン街の小さなスタンドバーにダルマ (オールドの昔からの愛称) をボトルで置いていた。
尾崎紀世彦の「また逢う日まで」や五木ひろしの「横浜たそがれ」がヒットしていた頃である。
あの黒い、丸いボトルを見ると、「ゆうせん」が流れていた当時のスタンドバーの中の様子や若き日のあれこれが思い出されてきて、胸が熱くなる。ダルマはわたしの青春の一ページを彩ってくれたのだ。
「いゃー、アッという間だったねぇ」
と、テレビのコマーシャルで陽水が言っている。この30数年を考えると、わたしも同感である。
2006.4.23
×××××××
ついでながら、写真右のボトルには、ウイスキーが空いてからニンニク酒を入れた。<焼酎と角砂糖入り>
茶色く変色したラベルに、昭和49年漬けこみとの記入があるから、32年経ったことになる。
これまでときどき開けてみてもニンニクの強烈な臭みはなかなか取れていなかったが、このたび数年ぶりに開けて見ると、臭みはほとんどなくなり、とろりとした甘い液体に変わっていた。
ニンニク酒の32年物、芳香を放つ美酒に熟成していたと言いたいところだが、そうでもなかった。・・・はたして体のためになるのだろうか。