星のひとかけ

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これからの音の楽しみ…

2019-12-07 | MUSICにまつわるあれこれ
先日のU2のコンサートで 再生可能エネルギー由来の水素を使って アンプなどの機材に電気が供給されたのだそうです⤵

http://tgs.tama.ac.jp/renew/wp-content/uploads/2019/12/dc8c905c13d40092db19e29ad0adc897.pdf

あの広いさいたまスーパーアリーナの照明や、 巨大な8K映像やライティング、、 すべてをまかなったとは思えないし、そう書かれている訳ではないので、 全部の内の何%くらいがあの3台の車からの電気だったのでしょうね…

こういう話題は決して悪いことではないし 地球環境に優しい技術がどんどん使われていって欲しいとも思うし、、 一方ではコールドプレイのように「コンサートツアーは行わない」という徹底した姿勢もクリス・マーティンらしいな、と思うし。。

 ***

U2の今回のコンサートに話を戻せば、、 実のところサウンド面では私は2006年のほうがずっと良かったという印象なのです。 今回、音が良かった、、 迫力があった、、という意見が大半みたいですけど、 私の耳のせいか座席(スタンド正面)のせいか、 私には爆音過ぎました。 ボノのヴォーカルも相当割れていたし、、

たぶん、 アリーナの人波の中だと案外音が吸収されてしまうのかも… 或は 殆んどの人があの音量に慣れた耳を持っているのかな…
同行の友に尋ねたらやはり翌日まで耳鳴りがしていたというから、音は大きかったんだろうと思います。

壮大な映像も感動的だったし、 ヨシュアトゥリーには特別な想いもあるし、、 13年経って自分が再びU2のコンサートを見られるとはあの頃には想像も出来ない 奇跡的な贈り物でもあったけれど、、 8Kの映像も何も無くても ただ4人がラリーのドラムの周りにかたまって演奏しているあの小さな空間を見ている時が一番幸せだったな。。

今回の音量で聴いた中では Bullet the Blue Skyのジ・エッジの凄まじいギターが一番似合っていたけれど、 エクスプローラーも リッケンバッカーも いつものクリーム色のレスポールも、、 2006年の音の空気感には及ばない気がした。

それは自分のせいかもしれないんだけどね…


スーパーアリーナやドームでやるような大規模なロックコンサートにはそろそろ私の耳は向かなくなっているのかもしれない。。 それはここ1,2年ずっと思ってきたことだけど、、 U2が来てくれたからね、、 これで区切りにしても良いのかも。。

、、 まだ もしも来日したら観たい人たちはいるにはいるけれど その大事な人、 大事な音を楽しむための耳を残しておかなくては、、ね。 
何より、 オーケストラの繊細な弦楽器のピアニッシモを聴くための耳を失いたくないから。。 正直なところ 今はそれが一番の願い。


 ***

地球環境という面で考えればクリス・マーティンの言うように ジェット燃料を使って飛行機で機材やスタッフを運搬して、、というコンサートツアーでなくても こないだのロジャー・ウォーターズのライヴ映画のように高音質の映画館でライヴ上映を楽しむのも これからの一つのあり方かもしれないね…

U2のあの素晴らしい8Kの映像を観ていて だからなおさら思ってしまったのよ、、 美しい映像ならばどこで見ても同じ、、 ただ4人がかたまって弾くサウンドはその空間だけのもの、、だからもっと良い音で聴きたかった。。






音を楽しむ歓びは これからはまた新しいかたちになっていくのかもしれません…


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