ノルウェー、日本に次ぐ世界第三位の捕鯨国だったアイスランドで、捕鯨禁止で食えなくなった連中がホエール・ウォッチングに来たエコ気取りの観光客を船の中で血祭りにあげるというストーリーは痛快。
「悪魔のいけにえ」が廃業した屠殺業者一家が人を殺しての人肉料理でパーティをしているのとモチーフが近いのは確かだけれど、レザーフェイス役の役者(ガンナー・ハンセン)は出てきても殺す側と殺される側との見分けがあまりつかないので、船の中のどこでどうしているのかわかりにくいせいもあって、かなり混乱するのは惜しい。おかげではっきり異質なのがわかる日本人の裕木奈江はかなり得してます。
グリーンピースがGreen Piss(小便)と呼ばれるのがいい。
アイスランドでもシーシェパードは嫌われているそうだが、日本でもシーシェパードをぶち殺す映画作れますね。まるっきり船も変身ヒーロー番組の悪の結社のみたいだし。
とっつかまえていやがるところをむりやりに「頭のいい」イルカの脳ミソ食べさせるとか、海の中の網に放り込んで棒でぼこぼこに撲る(身を挺してイルカを守らせてやる)とか、シャチの餌にする(ちょっと違うがヨナあるいはピノキオになる体験ツアーだ)とか、どんな生き物も殺してはいけないのだったら自分の肉を食うしかないだろうと説教して一寸刻み五分試しに刻んで食べさせるとか。
それから白人がどれくらい有色人種を殺してきたかをたっぷり教えこんで(ネタだったら死ぬほどある)自分は死んで地獄に落ちるしかないと信じ込むまで洗脳するとか、地獄に落ちたら落ちたで捕鯨反対で集めた金は全部地獄の炎で焼けるところを見せ付けるとか(アホなこと書いてるなあ)。
(☆☆☆)