チェ・ミンシクが刑事役をやるつもりで持ち込んだ企画で殺人鬼役をやることになったらしいが、そっちの方も見てみたかった気はする。毎度ながら迫力ありますけど、これまでのイメージの延長線上ですからね。
イ・ビョンホンだと肉体的に強いのははっきりしているので、何度も痛めつけては解放する同じことの一方的な繰り返しで飽きてくる。
発信機を見つけるのにウンコまで写す文字通りのくそリアリズムの割りに、その後の生かし方がゆるかったり、「セブン」のジョン・ドウとはいかなくてもあまり知恵がない。
ラストのひねり方もあれでは犯人に対する復讐になっていないだろう。傍に迷惑かかりすぎで、これではまた復讐し返されかねない。
韓国映画の犯罪ものの描写と展開の徹底ぶりには何度も圧倒されてきたが、ややくどすぎ凄みすぎに偏る傾向も出てきた気がする。
(☆☆☆★)