中二病的妄想の具現化といった感で、しかも最初から美人の彼女までついているという調子のよさだが、実はその彼女が本物の恋人なのかどうかがドラマの芯になっていて、世にも頼りないジェシー・アイゼンバーグとしっかり者のクリスティン・スチュワートが相性の良さを見せる。
舞台はスイスの筈なのだが、保安官がいたり英語しか使っていない、そして閉鎖的な空気がどう見てもアメリカの田舎町。エージェントを飼っておくために作られた人工空間ということだろう。
アクション・シーンは相当に残酷味が強く、殺さなくていい、あとでストーリーに絡みそうな人間までばたばた殺してしまうので、あまり話が膨らみ切らないきらいがある。
「イコライザー」ばりのホームセンターの戦いなど、ワンカットを相当に長くとってえんえんと複雑な手順のアクションを見せる。どうせなら全部ワンカットでいけないかなどと思ってしまった。
エンド・タイトルのアニメがケッサク。
(☆☆☆)
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映画『エージェント・ウルトラ』 - シネマトゥデイ