ストラヴィンスキーの「ババ・ヤガの小屋」が有名。鶏の足の柱の上にある小屋に住むというのだが、ドストスフスキーの「罪と罰」の殺される老婆も鶏になぞらえて描写されているのが魔女に喩えているのだという。
いずれにせよロシアでは有名なキャラクターのようで、ロシア・マフィアの一員だったという設定を生かしているわけだが、男を魔女扱いするというのが不思議で、妻を失いその代わりとなった犬を面白半分に殺されたというのが大暴れの動機になるのだが、何かしら象徴的な意味があるのだろうか。
もちろん最大の見せ場は何といってもキアヌ・リーブスが見せる格闘技と銃撃戦を混ぜた立ち回りで、ガンカタからまた進歩して、どこまでこういう立ち回り技術も進歩するのだろうと思わせる。
ただ遠くからライフルで狙われるとか不意打ちをくらうといった油断しているのではないかと思わせるところ散見するのはちょっと緩いところ。敵役の配置はやっつけ方の順番もやや混乱がみられる。
早くも続編製作中というけれど、細かいところで調整できる余地はあると思うので楽しみ。
(☆☆☆★★)
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