人の不幸を餌にするカメラマンやプロデューサーという存在までは今までも描かれてきたけれど、もうひとつビジネスパーソンでありネゴシエーターであり、とカタカナを使うともっともらしいが昔でいう商売人をもっと冷徹でオートメーション化したものの一面まで踏み込んでいる。
不幸を待つだけではなくしまいには不幸を呼び寄せる、あるいは育ててしまうのは当然の論理的な結果ということになる。
もともと手につけられないくらい人間性が腐敗した主人公が金のあるなしを超えてテレビ局のやり手女性プロデューサー(かなり「ネットワーク」のフェイ・ダナウェイっぽい)と結託する、というより同類だからこそ金が流通しやすい。
タイトル通りほとんどナイトシーンで、撮影機材の発達そのものの表現への影響力というのを内容ともども感じさせる。
(☆☆☆★★★)
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映画『ナイトクローラー』 - シネマトゥデイ