謎解き、というよりは手品を見せてそそくさと種明かしをするような手順で、とにかく派手な画をぶつけておいて後は追跡の中でその由来を解き明かす、というより理屈をくっつけるやり方でとにかく見せきってしまう。
追っかけに次ぐ追っかけだから飽きている暇がないし、その背景でイタリアの有名な場所とあまり見られない場所の両方を見られるという寸法。それからペダンチック(学のありそう)な蘊蓄が散りばめられているけれど、これはボロが出ない程度にとどめる。
人が増えすぎているからウィルスをばら撒いて減らせばいい、という陰謀は中二病みたいで風呂敷がでかい割にホントに怖い感じはしない。
どう考えても壊してはマズいだろうという建物をぶっ壊すところもあって、どう作ったのか知らないけれどよく出来ています。さすがにこういうデカくて金のかかってしかも緻密なものができるのはハリウッド映画ではあります。
あそこまでチャカチャカしなくていいとは思うが。
「ローグ・ワン」が控えているヒロイン、フェリシティ・ジョーンズは美人で恰好いいけれど、前歯がのぞく口元が気になった。ちょっとシルビア・クリステルみたい。
(☆☆☆★)
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