ロアルド・ダールの短編でヒットラーの出生時に取材した「誕生と破局」だと独裁者の文字通りの誕生の皮肉が感じられたけれど、サルトルの「一指導者の幼年時代」が原作だというこれは、子供の何を描いているのかつかめなくて困った。わがままが順々に通っていって使用人が解雇されていくわけだけれど、それが独裁につながるものだろうか。
上映途中で最近珍しく上映ミスがあって非常灯が点灯してしまい気が散ったせいというわけでもないだろう。
独裁者の資質を見つけるには歳が若すぎるのではないかと思える。もう少し社会性を得ていく思春期以降でないと他の人間を操る邪悪さが意味を持つとは思えない。
今どきサルトルとは珍しいと思ったが新潮文庫の「水入らず」に収録されているとなると読んでいるはずだが、まったく覚えていない。困ったものです。
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