香港の時間逆戻りもめまいがしそうな密度とスケール。
ベネディクト・カンバーバッチのシャーロック以来の変人キャラをうまく取り込んだ。
イシュエル・イジョフォーとは「それでも夜は明ける」ではコンビ組んでいたけれど、バディものにはなりそうにない。
悪役のマッツ・ミケルセンの出はいいのだけれど、退場前に別のラスボスが出てしまったり、レイチェル・マクアダムスがやたらと可愛いが恋愛関係までいかず、全体に脇キャラに対する配慮は今一つ。
毎度のことながら、エンドタイトルの後に次につながるもったいぶった場面が続くそこに行くまで一体何分のまぁ細かい字を読まされるのかと思う。
グル(導師)をやっているのがスキンヘッドの女性(ティルダ・スウィントン)と言うのは本来だったら東洋人を使うところをホワイトウォッシングしたととるべきか、マイノリティー同士で交換可能と考えたのか。
クライマックスの時間のループというのは、映画の独壇場みたいなもので、よく考えてみるとどういう意味なのかよくわからないなりになんとなく納得してしまう。
もっともいくらなんでも大風呂敷を広げ過ぎて、宇宙意思みたいな相手が目があって英語を話すってどうよという気はするけれど、他に表現のしようもないか。
(☆☆☆★★)
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