prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アサシン クリード」

2017年03月18日 | 映画
大昔のスペインのアサシンの記憶を、その遥か子孫の遺伝子を通じて再現して体験させる、というのは、いくらなんでも荒唐無稽に過ぎるというか、そこまで子孫に伝わるものかと思うし、さらにその武闘シーンが記憶が再現されるのとアクションそのものの相乗効果を狙ったのかもしれないが、基本的に全部ヴァーチャル・リアリティになってしまい、生きるか死ぬかという闘いはみんなとっくの昔に終わってしまっているのがスリルにブレーキをかける。

鷹が記憶を導くあたりの空撮を多用した映像は「エクソシスト2」ばり。あれもずいぶん先駆的な映画だったな。
全体に映像はMTV風のスモークがかかったトーンだが編集が思ったほどちゃかちゃかしていないのは救い。代わりに平凡な印象にもなった。

人間の暴力性を司る遺伝的形質を割り出して暴力性を抑制するのに生かす、という研究らしいけれど、どう見ても暴力性を培養としているようにしか見えないし、実際そういう展開になる。

展開になるといっても設定が終わったあたりで映画は終わってしまうのであって、後は続編を待てというつもりか知らないが、ちょっと露骨すぎ。
(☆☆☆)

アサシン クリード 公式ホームページ

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3月17日(金)のつぶやき

2017年03月18日 | Weblog