ただ、これは酔って上の過失でたまたまそばにいた少女を誤射して死なせてしまった元刑事の探偵が誘拐された少女を助け出すことで贖罪する物語なわけで、クライマックスにAAの12のステップが朗読されるのがかぶさるのだが、ここではっきり大きな力を神と訳しているのは本当は行き過ぎなのだが、ぴったり合い、文学的なテイストを出した。
プロットが一直線に進むのではなく、ちょっと動いてはぶつかるハードボイルドにして本格的なミステリのテイストもある。原作の力も大きいのだろう。
リーアム・ニーソンは歳に似合わないやたら強い役と歳相応のややくたびれた役とをうまく混ぜてキャリアを編んでいると思う。
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