バディものというと、それぞれの背負っている背景のコントラストの味付けが重要なわけだけれど、肉体的にやたらと強いのとそうでないのとの組み合わせと当然として、南北対立の方は実は北の描写はどこまで「リアル」なのかなと思わせるところがあって、むしろイケメンのヒョンビンと「破壊された顔」とヒドい形容をされる面相のユ・ヘジンの組み合わせや、家族に関しては妻を殺されたのと女ばかりの家族の中で男ひとりいじられているというコントラストをなしているあたりが娯楽映画としての工夫として生きていると思う。
北朝鮮のキャラクターの方をあれだけイケメンにするというのは作り方とするとひねっている感じがする。
また敵役もよく考えてみると北の体制に反逆しているわけで、そのあたりの配慮もかなり周到。
高いところから飛び降りるのを追いかけるカメラワーク、韓国映画好きなのではないか。「アジョシ」とか他でも何度か見た覚えあり。
アクションシーン特に肉弾戦の切れ味は今の世界基準のオーソドックスの中で最高レベルという感じ、身体のキレがいい。
ユ・ヘジンの義妹役のユナ(やたらと可愛い)がイケメン相手に舞い上がるのはかなり可笑しいけれど、後の方で出番がなくなるのは妙な感じ。
(☆☆☆★★)
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