prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アンチヴァイラル」

2018年02月26日 | 映画
THX1138ばりに白い画面がずっと続く。ただし、ジョージ・ルーカスの長編第一作は製作費がなくて画面を白くとばしたという事情もあったのだが、これはかなり厚みのある白で画面を固めている。
極めて美学的に統一されてるのは分かるんだけれどもそれが2時間続くとなるとちょっと苦しい。ときどきエグい描写が白を背景にすると一段とエグく見える。

監督はブランドン・クローネンバーグ。白い背景に生々しい血が浮きたったり、身体が崩れていく感覚など父親のデヴィッド・クローネンバーグの、特に初期の作品とツイストとか確かによく似ている。だいたい、憧れの対象と同じウィルスを接種するってどういう感覚か。
2012年のこれが長編第一作で、いまのところ次の監督作品はなし。


2月25日(日)のつぶやき

2018年02月26日 | Weblog