パディントンのモフモフの毛並みの質感も可愛くて、もはやCGといっても実在しているとしか思えない。IT技術だけでなくベン・ウィショーの声の演技からキャラクター演出全般に至るまで隙がない。
刑務所のシーンで洗濯のミスで囚人服がピンクに染まってしまうという工夫が効いていて、陰惨になりがちな刑務所の場面がずいぶん明るい印象になった。
食べ物を心を溶かすというのは説得力あり。俗にイギリスは食べ物不味いなんてと言われるけれど美味しいものが嫌いな人間いないだろう。
「ダウントン・アビー」の伯爵ことヒュー・ボネヴィルが一家の主人役で、子供が小さい設定もあってあれよりだいぶ若く見える(1963年生まれだから実年齢は50代半ば)。あちらの方が老けメイクだったのかな。
ヒュー・グラントがドッグフードのCMの犬の役をやっている筋目が正しいけれど落ち目の役者という役をやってシャレになっているのだから偉いもの。エンドタイトルのおまけ的な見せ場も楽しい。
いくらなんでも脱獄した囚人の扱い甘すぎないかという疑問は残る。
(☆☆☆★★★)
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