prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ぼくの名前はズッキーニ」

2018年02月23日 | 映画
人形アニメという形をとっているからむき出しにこそなっていないけれど、ここに出てくる子供たちの境遇はずいぶんハードなものばかり。逆に人形だから率直に描けたところもあると思う。
しかし印象としては悲惨さは底に沈めている(けれども確実にある)けれど、大人に対しても仲間に対してもどこか信じきれない感じがずっと続くので、ラストで思いがけないほどの幸福感が出た。

冒頭などズッキーニ(本当の名前はイカールだが)の主観に合わせて切り取られたように狭められた視界をとっているのが、絵のアニメとは違う、モノが実在している人形アニメならではの効果を出していた。

66分と時間が短いのがいい。人形への光の当たり方が繊細。陰影自体がキャラクターになっている。
(☆☆☆★★★)

ぼくの名前はズッキーニ 公式ホームページ

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2月22日(木)のつぶやき

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