しかし印象としては悲惨さは底に沈めている(けれども確実にある)けれど、大人に対しても仲間に対してもどこか信じきれない感じがずっと続くので、ラストで思いがけないほどの幸福感が出た。
冒頭などズッキーニ(本当の名前はイカールだが)の主観に合わせて切り取られたように狭められた視界をとっているのが、絵のアニメとは違う、モノが実在している人形アニメならではの効果を出していた。
66分と時間が短いのがいい。人形への光の当たり方が繊細。陰影自体がキャラクターになっている。
(☆☆☆★★★)
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