prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「天国でまた会おう」

2019年03月18日 | 映画
詐欺計画を描きながら、戦争で大きな傷を負った者たちが戦争とその後の復興で儲けた者たちに対して復讐するのにさらな家族関係が入ってきて複雑な陰影を持つ物語。
戦争を美化する記念碑で金集めをするという計画自体強烈にアイロニカル。
手伝う女の子が最初小さくて性別がわからないくらいだったのがだんだん女の子っぽくなるのが何かおもしろい。 

ひどい傷を負った顔を覆う仮面のデザインが美術的に高度で(もともと仮面をかぶる男が絵の才能に恵まれていたという設定)、仮面だから表現できる感情というものも表現している。
セット、衣装など全体に美術的に優秀。

冒頭の戦いは「突撃」などで第一次世界大戦のシンボルイメージになっている塹壕と泥と「プライベート・ライアン」の凄惨さを合わせたみたい。
障碍者になった元兵士たちからモルヒネを奪うというひどいことをするのに、戦争は撃ち合いが終われば終わるわけではないのを教える。

天国でまた会おう - 公式ホームページ

天国でまた会おう - 映画.com


3月17日(日)のつぶやき

2019年03月18日 | Weblog