ただ奇想なデザインというのは割とすぐ慣れるもので、クライマックスになると「スター・ウォーズ」も当然入る要塞攻略もののパターンになる。
登場人物が多くて因果関係も複雑で、これは原作があるのではないかと思ってたら案の定(フィリップ・リーブ)。
一番強大な移動都市がロンドンというのは原作者がイギリス人だからというのと、帝国主義時代のイギリスが世界を食い物にしたアナロジーなのかと思った。
いちいち回想シーンをはさんで事情を描く脚色はあまり上手には思えず、ヴィジュアルの壮大さは映画館向けだけれどストーリーは連続ドラマ向け。
ラスボスのスティーブン・ラング(「アバター」の軍人や「ドント・ブリーズ」のやたら強い爺さま)以外は馴染みのないキャスティングだが、ヒロイン役のヘラ・ヒルマーという人は覆面をしている時の目力の強さから引き付けるものがあって、とれた時に顔にすごい傷跡があるのに女優でこういうメイクをするのはかなり勇気がいるのではないかと思ったし、見慣れていくうちに傷が気にならなくなり美人なのがわかってきて170センチの長身が恰好いい。
1988年アイスランド生でロンドンの演劇学校で学んだとのこと。
移動都市の住人に東洋系含めてさまざまな人種が混ざっていて、上層の方に白人が多くなる
「移動都市 モータル・エンジン」 - 公式ホームページ
「移動都市 モータル・エンジン」 - 映画.com