俳優として「バリー・リンドン」に出演し、その後キューブリックの個人秘書兼助監督、というのを通り越してとにかくキューブリックの映画作りのありとあらゆる面をサポートしたレオン・ヴィタリを追ったドキュメンタリー。
英語だとMiscellaneous(種々雑多な) Crewというらしい。
レオンの最初の結婚で生まれた娘マーシャと、二度目の結婚(のち離婚)で生まれた娘ヴェラ(女優で「ブリムストーン」などに出ている)と息子マックス(短編やCMの監督)とレオンの兄弟姉妹が出てくるが、元妻たちは姿を見せず。
憶測だけれど、キューブリックの世話にかまけてまるっきり家族はほったらかしにしていたからではないか。
とにかくここまで他の人間に献身できるものかと思うような献身ぶり。
キューブリックの生前はもちろんだが、亡くなった後もたとえば「アイズ・ワイド・シャット」の日本語吹き替え版を作った時に来日して、トム・クルーズの声をあてた森川智之に映画の中同様にベッドを用意しその周辺で同じ態勢や動きをつけて収録したという。
「シャイニング」の子役ダニー・ロイドの世話をしている時の姿など優しいお兄さんという感じ。
IMDbで調べても最初の夫人の名前はわからないが、二度目の相手のカースティ・ヴィタリは夫がフランケンシュタイン博士役で主演したTerror of Frankenstein他の衣装を担当している。
このフランケンシュタインは「バリー・リンドン」の二年後なのだが、キューブリックにすでに心酔していたヴィタリはこの現場から役者より裏方にまわり映画作りの技術を学んでいくことになる。
俳優として現場で学び、監督となる道もあったのではとも思うが(実際、そうして監督デビューする俳優は多い)、あまりにキューブリックに心酔し過ぎたのか、自分が監督になる道はとらなかった。
おびただしい量のキューブリックからの呆れるくらい細かい指示のメモ。
そのへんにある神に書き付けたと思しい紙屑みたいなメモが今や一級資料の感。
しかし、下世話な話になるが、ヴィタリはどの程度の報酬を得ていたのだろう。一週間七日、一日24時間勤務だから金銭的報酬だけで済むことでもないが、気にはなる。
キューブリックの死後、自分の息子に経済的援助を得ていたというから、財産が残る額ではないのは確かだろう。
レオンの最初の結婚で生まれた娘マーシャと、二度目の結婚(のち離婚)で生まれた娘ヴェラ(女優で「ブリムストーン」などに出ている)と息子マックス(短編やCMの監督)とレオンの兄弟姉妹が出てくるが、元妻たちは姿を見せず。
憶測だけれど、キューブリックの世話にかまけてまるっきり家族はほったらかしにしていたからではないか。
とにかくここまで他の人間に献身できるものかと思うような献身ぶり。
キューブリックの生前はもちろんだが、亡くなった後もたとえば「アイズ・ワイド・シャット」の日本語吹き替え版を作った時に来日して、トム・クルーズの声をあてた森川智之に映画の中同様にベッドを用意しその周辺で同じ態勢や動きをつけて収録したという。
「シャイニング」の子役ダニー・ロイドの世話をしている時の姿など優しいお兄さんという感じ。
IMDbで調べても最初の夫人の名前はわからないが、二度目の相手のカースティ・ヴィタリは夫がフランケンシュタイン博士役で主演したTerror of Frankenstein他の衣装を担当している。
このフランケンシュタインは「バリー・リンドン」の二年後なのだが、キューブリックにすでに心酔していたヴィタリはこの現場から役者より裏方にまわり映画作りの技術を学んでいくことになる。
俳優として現場で学び、監督となる道もあったのではとも思うが(実際、そうして監督デビューする俳優は多い)、あまりにキューブリックに心酔し過ぎたのか、自分が監督になる道はとらなかった。
おびただしい量のキューブリックからの呆れるくらい細かい指示のメモ。
そのへんにある神に書き付けたと思しい紙屑みたいなメモが今や一級資料の感。
しかし、下世話な話になるが、ヴィタリはどの程度の報酬を得ていたのだろう。一週間七日、一日24時間勤務だから金銭的報酬だけで済むことでもないが、気にはなる。
キューブリックの死後、自分の息子に経済的援助を得ていたというから、財産が残る額ではないのは確かだろう。